2008.10.02 (第618話)チョット中休み エッセイvol.15 ~スタンダード上達への優先順位 ⑧~
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チョット中休み エッセイvol.15
女性の自立が大事!
スロー・フォックストロット
~スタンダード上達への優先順位⑧~
「スロー・フォックストロット、
まずはこの最小限フィガーで
フロアーをグルグル回わってみましょう」
ってことで、白板に書いたのは
フェザー・ステップ 3歩
リバース・ターン 6歩
スリー・ステップ 3歩
ナチュラル・ターン 6歩
第1LODの中央斜めからスタートし、
最後のナチュラル・ターンの6歩目で
第2LODの中央斜め、で終わり、
また、フェザーステップから始まる
というメッチャシンプルなもの。
イヤハヤ、シンプルゆえに
コレが一番難しいんだろうけどね。
特に、スロー(S)カウントが続く、
ナチュラル・ターンの4・5・6歩目から、
フェザーステップに続くあたり、
音楽に合わせたら超難しいかも。
それに、スロー・フォックストロットは
いくら音楽に合わせて踊ろうとはしても、
ちゃんとスイングがかからないと
そして、ある程度“歩幅”が出ないと、
つまり、
1歩1歩を引き伸ばして踊るテクニックがないと、
音楽に合わなくなっちゃうんだ。
そう、
スロー・フォックストロットは
テクニック不足で
音楽を外す人が多い
って、種目なんだよね。
(第264話参照)
でも、今回のように、
ルンバ→フォックスストロット→
クィックステップという優先順番にのっとって、
レッスンを進めてきた結果、
さぁ、どうなるんだろうナァ?
上手くいくのかなぁ?
今までの経験から言えば
スロー・フォックストロットを単独で教えるよりは、
上手く行くはずなんだけど・・・
てな、チョイ期待感も持ちながら、
私は、生徒さんには、こう伝えたんだ。
「クイックステップから
スロー・フォックストロットに替わっても、
やるべきことはほぼ一緒だと思ってね。
(第615・616話参照)
音楽がゆっくりになった分、
もっと意識的にシッカリと、
男女それぞれの役割をこなしていきましょう」
「踊っている間中、
みぞおち辺りのカラダ奥=大腰筋の付け根あたり
を意識し続けてね。
そのためにも、
クイックステップの時と同じように、
後退側が特に
シッカリとカラダの内側を
引き上げながら踊り
前進側はソレに
抵抗しつつ踊る感じ
でやってみるわよ」
「特に女性の後退がズーッと続くから、
女性は休まないで
ドンドンカラダの中を動かして
男性を引っ張って踊ってみましょう。
スタートも女性が切るぐらいのつもりで・・・」
それから、ダメ押しッテ感じで、こう言った。
「みぞおち辺りを動かすコトも、
後退側が前進側を引っ張って踊るコトも、
お互い、組んでいる相手に
“全く気兼ねせず”にやってみて欲しいの。
いい?
今は練習なんだから、遠慮してはだめよ。
特に、女性の方。
シッカリ自分のカラダを動かしている
実感を持てるようにね」
みんながうなずいたのを確かめて、
さぁ、音楽スタートだ。
お、なかなかみんな良い感じだ。
特に女性がシッカリと自分のエンジンで
後退アクションを起こしているようね。
音楽にも何とか合っているな。
と、1カップルだけが方向を間違って・・・
第2LODから第3をスッ飛ばして
第4LODの方へ向かってるのは、
アララ、ヒデ君だ。
「おーい、どこへ行くの?」
と、声をかけ、修正。
ヒョコヒョコしながらも、
前の女性に助けられ、
何とか1周できた模様。
ところが、
パートナーチェンジを繰り返し練習するほどに
ヒデ君の姿も、
お、スローらしくなってきたヤン。
って感じなんだな。
それにしても、
スロー・フォックストロットって、
ヤッパ女性ががんばったら
コンナにも映える種目なんだよねぇ~
の再確認になっちゃいましたわね。
初心者ヒデ君を見ていると
そのコトがものすごくわかりやすいんだ。
例えば、組んでいる女性が、
上手く後退してくれたら、
ヒデ君の背中でさえ、
スッと伸びてシルエットGOODになるわけよ。
右肩も上がることはない。
ソレが、
女性が自分のカラダを動かすことができないと、
あ~あ、
とたんに(男性の)ホールドが崩れちゃうし、
前に進めない分、腰も引き始め、
見るも無残なシルエット
になってしまうんだ。
ワタクシ思うに、男性のホールドが、
自分のカラダが満足に
扱えない女性の介護用になったら、
ヤッパダメだってね。
女性の方への提言・・・
ビギナーの頃や特別な事情
(カラダの状態が良くないとか)
がある場合を除いては、
男性の負担になることのないよう、
自分で立って自分で踊る、
コレを目指して練習するって大切だと思うのよね。
最終的にはものすごくお互いに絡み合い、
干渉し合って踊る仕組みの
スタンダードだからこそ、
余計にソウ思うわけ。
もちろん、そのためには、
男性の意識も変えなきゃね。
「オレに付いて来い」ダンスではなく、
女性のパワーを活かすダンス
女性のパワーを引きだすダンス
に、シフトしないと思うんだな。
え?
オレは大丈夫。
もちろん、そうしているよって?
と言う方も、
どうぞ見直して欲しいんだな。
今回のような、
「前進側は、
後退側の錘(おもり)役になって欲しいの
女性の後退のパワーを引き出すために、
女性に引っ張らしてあげてね」
「スタートは女性が切る気持ちで、
カラダの中を動かして・・・」
っていうような、ダンスレッスンは
男性の意識
女性の意識を変えていくにも
良いものかもしれない・・・
ソンナコンナを思いながら、
生徒さんたちの様子を見ていたが、
ヨーシ
この分だと次なるレベルの話ができそうと、
踏んだ私、
みんなに集合をかけたんだ。
で、感想を聞いてみる。
ある女性、
汗をいっぱいかきながら
「いつもどれだけ休んでいたんだろう!?
って思います。
今は休まずカラダの中が
踊ってるので大変だけど、
踊ったという感じはあります」
同じく、女性
「スローでこんなに自分で
踊らなきゃと思ったのは初めてです」
男性
「クィックより難しいですが、
練習をすれば、
なんとかなりそうに思います」
OK!では、次なる指示を・・・
続く 第619話へ
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スロー・フォックストロット
~スタンダード上達への優先順位⑧~
「スロー・フォックストロット、
まずはこの最小限フィガーで
フロアーをグルグル回わってみましょう」
ってことで、白板に書いたのは
フェザー・ステップ 3歩
リバース・ターン 6歩
スリー・ステップ 3歩
ナチュラル・ターン 6歩
第1LODの中央斜めからスタートし、
最後のナチュラル・ターンの6歩目で
第2LODの中央斜め、で終わり、
また、フェザーステップから始まる
というメッチャシンプルなもの。
イヤハヤ、シンプルゆえに
コレが一番難しいんだろうけどね。
特に、スロー(S)カウントが続く、
ナチュラル・ターンの4・5・6歩目から、
フェザーステップに続くあたり、
音楽に合わせたら超難しいかも。
それに、スロー・フォックストロットは
いくら音楽に合わせて踊ろうとはしても、
ちゃんとスイングがかからないと
そして、ある程度“歩幅”が出ないと、
つまり、
1歩1歩を引き伸ばして踊るテクニックがないと、
音楽に合わなくなっちゃうんだ。
そう、
スロー・フォックストロットは
テクニック不足で
音楽を外す人が多い
って、種目なんだよね。
(第264話参照)
でも、今回のように、
ルンバ→フォックスストロット→
クィックステップという優先順番にのっとって、
レッスンを進めてきた結果、
さぁ、どうなるんだろうナァ?
上手くいくのかなぁ?
今までの経験から言えば
スロー・フォックストロットを単独で教えるよりは、
上手く行くはずなんだけど・・・
てな、チョイ期待感も持ちながら、
私は、生徒さんには、こう伝えたんだ。
「クイックステップから
スロー・フォックストロットに替わっても、
やるべきことはほぼ一緒だと思ってね。
(第615・616話参照)
音楽がゆっくりになった分、
もっと意識的にシッカリと、
男女それぞれの役割をこなしていきましょう」
「踊っている間中、
みぞおち辺りのカラダ奥=大腰筋の付け根あたり
を意識し続けてね。
そのためにも、
クイックステップの時と同じように、
後退側が特に
シッカリとカラダの内側を
引き上げながら踊り
前進側はソレに
抵抗しつつ踊る感じ
でやってみるわよ」
「特に女性の後退がズーッと続くから、
女性は休まないで
ドンドンカラダの中を動かして
男性を引っ張って踊ってみましょう。
スタートも女性が切るぐらいのつもりで・・・」
それから、ダメ押しッテ感じで、こう言った。
「みぞおち辺りを動かすコトも、
後退側が前進側を引っ張って踊るコトも、
お互い、組んでいる相手に
“全く気兼ねせず”にやってみて欲しいの。
いい?
今は練習なんだから、遠慮してはだめよ。
特に、女性の方。
シッカリ自分のカラダを動かしている
実感を持てるようにね」
みんながうなずいたのを確かめて、
さぁ、音楽スタートだ。
お、なかなかみんな良い感じだ。
特に女性がシッカリと自分のエンジンで
後退アクションを起こしているようね。
音楽にも何とか合っているな。
と、1カップルだけが方向を間違って・・・
第2LODから第3をスッ飛ばして
第4LODの方へ向かってるのは、
アララ、ヒデ君だ。
「おーい、どこへ行くの?」
と、声をかけ、修正。
ヒョコヒョコしながらも、
前の女性に助けられ、
何とか1周できた模様。
ところが、
パートナーチェンジを繰り返し練習するほどに
ヒデ君の姿も、
お、スローらしくなってきたヤン。
って感じなんだな。
それにしても、
スロー・フォックストロットって、
ヤッパ女性ががんばったら
コンナにも映える種目なんだよねぇ~
の再確認になっちゃいましたわね。
初心者ヒデ君を見ていると
そのコトがものすごくわかりやすいんだ。
例えば、組んでいる女性が、
上手く後退してくれたら、
ヒデ君の背中でさえ、
スッと伸びてシルエットGOODになるわけよ。
右肩も上がることはない。
ソレが、
女性が自分のカラダを動かすことができないと、
あ~あ、
とたんに(男性の)ホールドが崩れちゃうし、
前に進めない分、腰も引き始め、
見るも無残なシルエット
になってしまうんだ。
ワタクシ思うに、男性のホールドが、
自分のカラダが満足に
扱えない女性の介護用になったら、
ヤッパダメだってね。
女性の方への提言・・・
ビギナーの頃や特別な事情
(カラダの状態が良くないとか)
がある場合を除いては、
男性の負担になることのないよう、
自分で立って自分で踊る、
コレを目指して練習するって大切だと思うのよね。
最終的にはものすごくお互いに絡み合い、
干渉し合って踊る仕組みの
スタンダードだからこそ、
余計にソウ思うわけ。
もちろん、そのためには、
男性の意識も変えなきゃね。
「オレに付いて来い」ダンスではなく、
女性のパワーを活かすダンス
女性のパワーを引きだすダンス
に、シフトしないと思うんだな。
え?
オレは大丈夫。
もちろん、そうしているよって?
と言う方も、
どうぞ見直して欲しいんだな。
今回のような、
「前進側は、
後退側の錘(おもり)役になって欲しいの
女性の後退のパワーを引き出すために、
女性に引っ張らしてあげてね」
「スタートは女性が切る気持ちで、
カラダの中を動かして・・・」
っていうような、ダンスレッスンは
男性の意識
女性の意識を変えていくにも
良いものかもしれない・・・
ソンナコンナを思いながら、
生徒さんたちの様子を見ていたが、
ヨーシ
この分だと次なるレベルの話ができそうと、
踏んだ私、
みんなに集合をかけたんだ。
で、感想を聞いてみる。
ある女性、
汗をいっぱいかきながら
「いつもどれだけ休んでいたんだろう!?
って思います。
今は休まずカラダの中が
踊ってるので大変だけど、
踊ったという感じはあります」
同じく、女性
「スローでこんなに自分で
踊らなきゃと思ったのは初めてです」
男性
「クィックより難しいですが、
練習をすれば、
なんとかなりそうに思います」
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