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前号
ヒールリードができていない=

カラダの中が正しく

後退動作を起こしていない


と理解して中から改善すべき

の追記デース。


どんなお話かを、
あらかじめ大雑把に言っておくとですね…

レディスのダンスシューズ(ヒール)の
かかと部位と、
人体の実際のカカトには、ズレがアル。
ゆえに、
フットワークにおけるH(ヒール)は、
足裏のことであり、
靴のかかとではない
と、理解しよう。



女性のヒールはその昔、
7センチヒールしかなかったけど、
今は、3センチ、5.5センチ、
8センチ・・結構バラエティに富んでいる。
何時間ものレッスンでも疲れにくい、
ティーチャーズ・シューズってのもある。
ヒールの形も、ストレートヒール・
フレアヒール(床との接地面積が広いヒール)
・・ホンマ、色々アリだわね。

ヒールが低いシューズほど、
床との接地面積が広くなって、
安定感が増すけれど、
ビジュアル的には、ヤッパ・・・
7センチは欲しい!が女心よねぇ。
で、最もメジャーな
7センチヒールのヒール底を見てみると、
ウーン、
床との接地面積はちっちゃいです。
チョイ広めなフレアヒールにしても、
安定感から言えば、
低いヒールのティーチャーズ・シューズに
軍配が上がっちゃうよね。


さて、ここでジュンコ先生の
グループレッスンの
カナちゃんの声を聞いてみよう。

「かっこ悪いから
アンマリ大きな声で言えないけど、
実は、私、フットワークの
H(ヒール)ってところ、怖いんだ。
前進の時、
ヒールで踏み出すときも、
後退の時、ヒールで送るときも、
滑りそうで・・・」




そんなカナちゃんに
「大丈夫よ」

ジュンコ先生はこう言った。

「なぜ、大丈夫なのか・・・
その理由の一つは、ヒールの位置。
カナちゃん、
今は履いているシューズを脱いで、
横から見てごらん。
ね、ヒールはずいぶん
“内側(つちふまずに近い方)”に
ついている部分でしょ?」



「あ、ソウいわれてみれば
ソウですね」

と、カナちゃん。



「ダンスシューズは体重を
シッカリ受け止めて安定を良くする為に、
かかとの部位の土踏まず寄りに
ヒールを持ってきている
の。
だから、後退の時、
ヒールで送っても滑ることはそれほどないわ」

「履くと、ヒールの部分がちょうど
“ウチくるぶしの骨”の
下辺りにくるシューズ
が、いいわね。
このシューズは
そうなっているんじゃないかな」


ジュンコ先生は話を続ける。
「もう一つの理由は、
フットワークにH(ヒール)という感覚は、
ダンスシューズのヒールで
捉えるものではないから
よ」



「え?ソウなんですか?」



「だって・・・ヒール底を見てごらん。
コンナちいさな面積なのに、
無理でしょ。
この中に、アウトサイドエッジや
インサイドエッジ感覚を持つなんて。
そんなことをしていたら、滑っちゃうわ」



「じゃぁ、どこのこと?
フットワークのH(ヒール)って・・・」




「足裏よ」



「あっ、そっかぁ。
そうでしたね(笑)」




「そして、
足裏における体重の移動感覚は、
カラダの中からの操作だから、
フットワークのH(ヒール)って、
足裏だけではなく、
実はカラダの中にも
存在するようなものね・・・」



「カラダの中?」
とカナちゃんは聞く。



「ええ。

足裏とカラダの中は

連動している
ってことよ。

試してみましょうか?
右足に体重を乗せて、
カラダのみぞおちの奥を
キュって感じながら、
後ろにグーーと引っ張ってみて

そう・・・
今、足裏感覚はどこにある?」



「カカトのほうです」



「そうね」



「あぁ、そうか。
後退の時、ヒールで
送ろう送ろうってしなくても、

カラダの中を下げればいい


ってことですね?
それなら、
ヒールで滑るコトもナイ!」




「OK!そういうことよ。
前進の時も、カラダの中を
同じように使いつつ、
グーと引きこみながら出る
・・・
どう?」



「シューズのヒールが、
気にならなくなりました(笑)」




      続く 第646話へ



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