2008.09.28 (第614話)チョット中休み エッセイvol.15 ~スタンダード上達への優先順位 ④~
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チョット中休み エッセイvol.15
クィックステップがイイ理由
~スタンダード上達への優先順位④~
そういや、
クィックステップって種目に、
ワタシ的脚光を当て始めたのは、
まだ、最近の話なんよね。
その前までは、
ヤッパ、ワルツ主体かな?って感じだった。
なぜなら、ある意味、
世の動きがどうしてもソウだから。
パーティ・デビューのためには、
ワルツ・・・コレが踊れないと、
面白くないでしょ?的、
メジャーなダンスなんだもの。
3拍子というリズムが、かもし出す
「あ~エレガント!」
が、他種目と一線を画する
社交ダンスの華だしねぇ。
ってコトで、
ビギナーさんにも、
早い時期にワルツを教える必要はあるんだけど、
ソレと並行して、
またはワルツより先に、
フォックストロットは教えていたんだ。
で、その(ビギナーさんたちの)
様子を見ながら
いつしか、ワタクシ、
こう思うようになってきたんだな。
「4ビートの音楽※の方が、
(3拍子のワルツより)良いな。
初心者の頃、
コレ(4ビートの音楽)の種目を
ジャンジャンやると、
ダンス勘がカラダに宿る
だろうね」
って。
で、パーティ・メダルテスト・競技会・・
においての優先順位とは違うけど、
ワルツやタンゴより
フォックストロット
→クィックステップ
→スロー・フォックストロット
てな順番を、スタンダード種目が
上手くなる優先順位に押すことにしたってわけ。
※ビートについての説明は第454話参照。
さて、その理由
理由その1
スイングの効いた4ビートの音楽の方が、
(3拍子のワルツより)
人体のカラダにナチュラルに
溶け込みやすいなって感じたから。
サイドステップブルースや
スロー・フォックストロットを
音楽に乗って踊れたときなんか、マジ
「あ~癒された」
って感じがするんだもん。
ナンデだろうと思っていたんだけど、
実は、医学界でこういう説があるんだよ。
「大昔、
水中から陸上に上がった人類は、
4拍子のリズムを延髄の呼吸中枢に残しています。
そう、あの寄せては返す波の心地よいリズム。
ということで、
人は穏やかに落ち着いているとき、
4拍子リズムで呼吸をしています。
また、
人間の普通に歩くリズムも4拍子。
つまりは、
4拍子がわたしたち人類の基本リズムといえます。
体調が不調な場合に、
生命の根源のリズムである4拍子を、
何らかの方法でカラダに
取り入れると元気になってきます」
うーん、確かに。
理由その2
4ビートの音楽の方が、
(3拍子のワルツより)
踊る気分にさせてくれる。
また、踊ってみるとノリがよく、踊りやすい。
なぜか・・・?
リズムに“弾み(はずみ)”が
あるからだろうね。
どういうことかというと
4ビートのダンス音楽の特徴が、
“スイング”なんだ。
ここで言うスイングって
「跳ねたリズム」
「弾みのあるリズム」
みたいなもん。
ジャズ音楽なんかがその代表だ。
(ホラ、スイング・ジャズっていうでしょ?)
だから、カラダでスイングを感じやすい
→ノッて踊れるってこと。
そういや、
1930年代のビッグバンドによる
スイング・ジャズの黄金時代
(ベニー・グッドマン・グレン・ミラーなど、
いまなお有名なミュージシャン続々だった)
ムッチャ、
ダンス・ブームだったっていうモンねぇ。
ちなみに4ビートの種目は、
ブルース
フォックストロット
クィックステップ
スロー・フォックストロット
ジルバとジャイブ
理由その3
みぞおちから脚感覚の練習にイイ
フツーに歩いている時に、
「ワタシ、いつも
“みぞおち”から歩いてます」
ナァンテ人がいない分、
この(みぞおちから脚)感覚はつかみにくいし、
なかなか定着しないんだ。
どんなに練習しても、
ふと、気が付けば、
(太ももの付け根の)脚から動かして、
後から、みぞおち辺りが動いている・・・
つまり、
順番が逆になっているなんてコトも、
実際多いわけ。
だけど、ダンスでは
ジックリ時間をかけていいから、
絶対に
「すべてのステップを繰り出すときに、
みぞおちから脚感覚で」
シフトにする方が良いのよね。
で、できるなら
(みぞおちから脚で踊ることを)
習慣化したいのよ。
さて、なんでもソウだけど、
長い間の日常的習慣を変えるには、
トコトン回数をこなして、
カラダの中に出来上がってる
“秩序”を塗り変えていく
しかないんだな。
ということで、
みぞおちから脚を振り出す運動を、
ウンと回数をこなさなきゃいけない
というとコトに着目した場合に、
オォッってな感じで脚光を浴びたのが
クィックステップという種目だったわけ。
なぜって、テンポが速いから、
たくさん歩数があるでしょ?
いっぱい、忙しく、
みぞおち辺りを動かさなきゃいけないでしょ?
コレがいいわけ。
おまけに、
実際、音楽に合わせ、
相手と組んで踊ってみると、
(太ももの付け根の)
脚から動かしている場合と、
みぞおち辺りから動いている場合では、
ものすごく差があるのがわかるんだ。
(太ももの付け根の)
脚のみでこぎながら踊っている
クイックステップは、ものすごく変なんだ。
まず、
バタバタしている
その割には
音楽に間に合わない
で、
チットモ面白くない
おまけにね、
クィックステップって
世の中ではワルツタンゴほど踊る機会がない分、
先入感も少ないから
“みぞおちから”シフトがやりやすい
んだ。
だから、
中上級の方の“再教育”にはお奨めだよ。
クィックステップで、
ある程度
“みぞおちから脚”シフトに成功したら、
すかさず
スロー・フォックストロットへつなぐんだ。
コレって、
まぁいや歩いているだけのダンスだから、
“みぞおちから脚”が実践しやすい
んだな。
まぁ、スローに関してのその理由
(なぜワルツ・タンゴより
スタンダード上達への優先順位が
先かっていう理由)は、
他にもあるんだけど、
ソレは、もう少し後にお話するね。
ってことで、
2回目のグループレッスンより、
告知どおりにクイックステップを
取り上げたわけなんだけれどもね、
クィックステップ超ビギナーのヒデ君、
女性と組んで奮闘・・・
おぉっと、
大丈夫か???
続く 第615話へ
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クィックステップがイイ理由
~スタンダード上達への優先順位④~
そういや、
クィックステップって種目に、
ワタシ的脚光を当て始めたのは、
まだ、最近の話なんよね。
その前までは、
ヤッパ、ワルツ主体かな?って感じだった。
なぜなら、ある意味、
世の動きがどうしてもソウだから。
パーティ・デビューのためには、
ワルツ・・・コレが踊れないと、
面白くないでしょ?的、
メジャーなダンスなんだもの。
3拍子というリズムが、かもし出す
「あ~エレガント!」
が、他種目と一線を画する
社交ダンスの華だしねぇ。
ってコトで、
ビギナーさんにも、
早い時期にワルツを教える必要はあるんだけど、
ソレと並行して、
またはワルツより先に、
フォックストロットは教えていたんだ。
で、その(ビギナーさんたちの)
様子を見ながら
いつしか、ワタクシ、
こう思うようになってきたんだな。
「4ビートの音楽※の方が、
(3拍子のワルツより)良いな。
初心者の頃、
コレ(4ビートの音楽)の種目を
ジャンジャンやると、
ダンス勘がカラダに宿る
だろうね」
って。
で、パーティ・メダルテスト・競技会・・
においての優先順位とは違うけど、
ワルツやタンゴより
フォックストロット
→クィックステップ
→スロー・フォックストロット
てな順番を、スタンダード種目が
上手くなる優先順位に押すことにしたってわけ。
※ビートについての説明は第454話参照。
さて、その理由
理由その1
スイングの効いた4ビートの音楽の方が、
(3拍子のワルツより)
人体のカラダにナチュラルに
溶け込みやすいなって感じたから。
サイドステップブルースや
スロー・フォックストロットを
音楽に乗って踊れたときなんか、マジ
「あ~癒された」
って感じがするんだもん。
ナンデだろうと思っていたんだけど、
実は、医学界でこういう説があるんだよ。
「大昔、
水中から陸上に上がった人類は、
4拍子のリズムを延髄の呼吸中枢に残しています。
そう、あの寄せては返す波の心地よいリズム。
ということで、
人は穏やかに落ち着いているとき、
4拍子リズムで呼吸をしています。
また、
人間の普通に歩くリズムも4拍子。
つまりは、
4拍子がわたしたち人類の基本リズムといえます。
体調が不調な場合に、
生命の根源のリズムである4拍子を、
何らかの方法でカラダに
取り入れると元気になってきます」
うーん、確かに。
理由その2
4ビートの音楽の方が、
(3拍子のワルツより)
踊る気分にさせてくれる。
また、踊ってみるとノリがよく、踊りやすい。
なぜか・・・?
リズムに“弾み(はずみ)”が
あるからだろうね。
どういうことかというと
4ビートのダンス音楽の特徴が、
“スイング”なんだ。
ここで言うスイングって
「跳ねたリズム」
「弾みのあるリズム」
みたいなもん。
ジャズ音楽なんかがその代表だ。
(ホラ、スイング・ジャズっていうでしょ?)
だから、カラダでスイングを感じやすい
→ノッて踊れるってこと。
そういや、
1930年代のビッグバンドによる
スイング・ジャズの黄金時代
(ベニー・グッドマン・グレン・ミラーなど、
いまなお有名なミュージシャン続々だった)
ムッチャ、
ダンス・ブームだったっていうモンねぇ。
ちなみに4ビートの種目は、
ブルース
フォックストロット
クィックステップ
スロー・フォックストロット
ジルバとジャイブ
理由その3
みぞおちから脚感覚の練習にイイ
フツーに歩いている時に、
「ワタシ、いつも
“みぞおち”から歩いてます」
ナァンテ人がいない分、
この(みぞおちから脚)感覚はつかみにくいし、
なかなか定着しないんだ。
どんなに練習しても、
ふと、気が付けば、
(太ももの付け根の)脚から動かして、
後から、みぞおち辺りが動いている・・・
つまり、
順番が逆になっているなんてコトも、
実際多いわけ。
だけど、ダンスでは
ジックリ時間をかけていいから、
絶対に
「すべてのステップを繰り出すときに、
みぞおちから脚感覚で」
シフトにする方が良いのよね。
で、できるなら
(みぞおちから脚で踊ることを)
習慣化したいのよ。
さて、なんでもソウだけど、
長い間の日常的習慣を変えるには、
トコトン回数をこなして、
カラダの中に出来上がってる
“秩序”を塗り変えていく
しかないんだな。
ということで、
みぞおちから脚を振り出す運動を、
ウンと回数をこなさなきゃいけない
というとコトに着目した場合に、
オォッってな感じで脚光を浴びたのが
クィックステップという種目だったわけ。
なぜって、テンポが速いから、
たくさん歩数があるでしょ?
いっぱい、忙しく、
みぞおち辺りを動かさなきゃいけないでしょ?
コレがいいわけ。
おまけに、
実際、音楽に合わせ、
相手と組んで踊ってみると、
(太ももの付け根の)
脚から動かしている場合と、
みぞおち辺りから動いている場合では、
ものすごく差があるのがわかるんだ。
(太ももの付け根の)
脚のみでこぎながら踊っている
クイックステップは、ものすごく変なんだ。
まず、
バタバタしている
その割には
音楽に間に合わない
で、
チットモ面白くない
おまけにね、
クィックステップって
世の中ではワルツタンゴほど踊る機会がない分、
先入感も少ないから
“みぞおちから”シフトがやりやすい
んだ。
だから、
中上級の方の“再教育”にはお奨めだよ。
クィックステップで、
ある程度
“みぞおちから脚”シフトに成功したら、
すかさず
スロー・フォックストロットへつなぐんだ。
コレって、
まぁいや歩いているだけのダンスだから、
“みぞおちから脚”が実践しやすい
んだな。
まぁ、スローに関してのその理由
(なぜワルツ・タンゴより
スタンダード上達への優先順位が
先かっていう理由)は、
他にもあるんだけど、
ソレは、もう少し後にお話するね。
ってことで、
2回目のグループレッスンより、
告知どおりにクイックステップを
取り上げたわけなんだけれどもね、
クィックステップ超ビギナーのヒデ君、
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