2008.09.27 (第613話)チョット中休み エッセイvol.15 ~スタンダード上達への優先順位 ③~
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チョット中休み エッセイvol.15
フォックストロット・レッスン
~スタンダード上達への優先順位③~
フォックストロット、第1回目のレッスン、
ナカナカ滑り出しは上々だ。
使用フィガーは、
クォーターターンのみ。
それで、フロアーをグルグル回るんだ。
私が出した指示・・・
カラダをリラックスし、
音楽をヨーク感じながら、踊るように。
で、見本で踊って見せながら
「音楽に乗って、
好きにこうやってカラダを揺らしてOKよ」
さて、
1曲踊り終わってからみんなに感想を聞くと
「楽しいです」
「音楽に乗って踊れますね」・・
一人ひとりの表情は、
さわやか&ニコヤカだ。
カラダを揺らして踊ることに、
抵抗も違和感もなかった様子。
ヨシヨシ、まずは合格だ。
先生の想像以上に、
みんなはカラダの内側から
踊れるようになってきているのかもしれない…。
私も中に入って踊り、
みんなのダンスを一通りチェック。
手ごたえは、期待以上だった。
「みんな、上手くなってるよ」
「カラダの奥のちいさな筋肉がずいぶん、
使えるようになってきたね」
ソウ、告げてから、
今回、なぜ、
このフォックストロットという種目から
取り上げたのかを説明したんだ。
「本場の社交ダンスで、
大変ポピュラーであること」
「フォックストロットから、
クィックステップと
スロー・フォックスが誕生したこと」
などの歴史的な話もチョイした後、
ビギナーの頃に
この種目をやることで
スタンダードの基礎をカラダに
植えつけることができるのよ!!
コレを、声を大にして話したわけ。
果たして・・・
みんなの目つきが変わってきたぞ。
「え、コレってそんな
重要な種目・・・なの?」
「だって、私たち、
ブルースは習ってきたけれど、
フォックストロットは
習った覚えがないんだけど」
ってとこだろうね。
みんなのキョトン???を
心の中で愉快に受け止めながら、
私は話を進める。
「日本では、
ブルースを踊る際にも、
キレイな姿勢、
ホールド、相手とのコンタクト・・
なんて、
高度なテクニックをやっちゃうために、
もう、すでに、カラダは緊張して、
この初期の時点で、
音楽をカラダ全体で
楽しむって世界観では
なくなってしまうわけね」
「だからカラダの内部が
音楽に反応して揺れなくなっちゃう…」
「ワタシのレッスンでも、
もちろん超ビギナーの方には、
フォックストロットではなく
ブルースからスタートするけれども、
欧米本場の社交ダンス同様、
サイド・ステップ※するように教えているよ」
「なぜなら、
フツーに前進後退をさせたら、
みんな日頃の習慣で、
“脚・足”を使ってしまうからね」
※本場では、フォックストロットは
“クイック・リズムダンス”
ブルースはそれに対応し
“スロー・リズムダンス”と呼ばれている。
サイド(横)にズーッと動いていく、
本場のブルースはスタンダードのみならず、
ダンス全種目の基礎)(!?)って言っても
過言ではないくらいに重要なモン。
“ダンスは(サイド・ステップ)
ブルースに始まりブルースに終わる”
ってワタクシ、認識しておりますゆえ、
“スロー・リズムダンス”としての
ブルースの詳しい説明は、
またオイオイね。
次に、
フォックストロットを利用して、
何を習得するべきかを伝えたんだ。
1. ホールドの無駄な力を抜く感覚を覚える
腕はタラリンコとユルめる。
で、カラダの揺れと同化する感じを味わうんだ。
つまり、
腕(アーム)も音楽で揺れていいってこと。
決して(ひじを)張らない。
アームを通し相手とも
心地よく関わっていることを感じあうように。
すかさず
「エ~コンナに男性の腕の上に
ドカって乗せてしまっていいんですか?
重くないんですか?」
と質問が出る。
「もちろん。
重みがないとダメなのよ。
大丈夫。
カラダの中が踊るようになると、
その分だけホールドは軽くなって
ちょうどいい加減になるからね」
2. カラダの内側の揺れを意識する
音楽によって生まれる、
カラダの主要3方向のスイング
=揺れを感じること。
3方向の揺れとは・・・
① 前進・後退の揺れ
② 横の揺れ
③ 上下の揺れ
フォックストロットは
この主要3方向のスイング=揺れを
カラダの内側で体感、
習得するにはうってつけの種目なんだ。
ポイントは、
カラダの中をキュってまとめること。
そして、
男女ともがシッカリ音楽を聴き、
ジックリ自分のカラダの内側を感じ、
自分なりの揺れを相手に遠慮せずに出すことだ。
特に、女性は活発にね。
またまた、すかさず質問だ。
「女性が勝手にして嫌がられません?」
「全然大丈夫!
ってより、
それぞれが、まず、
それぞれがちゃんと
音楽の揺れをカラダで表現
できないと、
ただ、男性に付いて行っては・・・ダメなのよ。
各自が音楽を感じて運動して、
自らスイングを起こす、練習が大事。
最終的には、揺れがお互い共有できたら、
バンザイだけど、
そのためにも、
それぞれのスイングテクニックを
鍛えていかないとね」
よーし、
みんなの目の色が変わってきたぞ。
さっきまで、
男性にお任せ気味だった女性も、
自分でスイングを起こそうとしている様子。
そう、まずはこれでいいの。
最初は、アル意味、
グチャグチャでいいからね。
でも、
見た目重視、キレイでないとダメって
風潮の日本のダンス界では
コレってナカナカできないんよね。
そう、このグチャグチャ
混沌(こんとん)とした時期が
あまりにも短すぎるんだ。
サァテ、
ヒデ君はどうしているかなぁ?
ちゃんと、踊れているかなぁ?
ってみてみると、
アァ、ナカナカいい感じ。
上手く踊れているようね。
なぜって、
一緒に踊っている女性が楽しそうだから。
終了後
「次回から、
フォックストロットでスイング練習した後に
クィックステップをします」
「クィックステップは、
フォックストロットの次に習うべき、
スタンダードの基礎。
ビギナーのためのダンスなのよ」
というや、
またまた???なムード。
「わたしたちは、
ワルツやタンゴの方を
先に習ったんですけど」
「クイックステップってそんな、
ちゃんと習ったことがないわ」
「ステップは少し知っているけれど」
ってトコだろう。
では、なぜにクイックステップなのか
・・・を次回。
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フォックストロット・レッスン
~スタンダード上達への優先順位③~
フォックストロット、第1回目のレッスン、
ナカナカ滑り出しは上々だ。
使用フィガーは、
クォーターターンのみ。
それで、フロアーをグルグル回るんだ。
私が出した指示・・・
カラダをリラックスし、
音楽をヨーク感じながら、踊るように。
で、見本で踊って見せながら
「音楽に乗って、
好きにこうやってカラダを揺らしてOKよ」
さて、
1曲踊り終わってからみんなに感想を聞くと
「楽しいです」
「音楽に乗って踊れますね」・・
一人ひとりの表情は、
さわやか&ニコヤカだ。
カラダを揺らして踊ることに、
抵抗も違和感もなかった様子。
ヨシヨシ、まずは合格だ。
先生の想像以上に、
みんなはカラダの内側から
踊れるようになってきているのかもしれない…。
私も中に入って踊り、
みんなのダンスを一通りチェック。
手ごたえは、期待以上だった。
「みんな、上手くなってるよ」
「カラダの奥のちいさな筋肉がずいぶん、
使えるようになってきたね」
ソウ、告げてから、
今回、なぜ、
このフォックストロットという種目から
取り上げたのかを説明したんだ。
「本場の社交ダンスで、
大変ポピュラーであること」
「フォックストロットから、
クィックステップと
スロー・フォックスが誕生したこと」
などの歴史的な話もチョイした後、
ビギナーの頃に
この種目をやることで
スタンダードの基礎をカラダに
植えつけることができるのよ!!
コレを、声を大にして話したわけ。
果たして・・・
みんなの目つきが変わってきたぞ。
「え、コレってそんな
重要な種目・・・なの?」
「だって、私たち、
ブルースは習ってきたけれど、
フォックストロットは
習った覚えがないんだけど」
ってとこだろうね。
みんなのキョトン???を
心の中で愉快に受け止めながら、
私は話を進める。
「日本では、
ブルースを踊る際にも、
キレイな姿勢、
ホールド、相手とのコンタクト・・
なんて、
高度なテクニックをやっちゃうために、
もう、すでに、カラダは緊張して、
この初期の時点で、
音楽をカラダ全体で
楽しむって世界観では
なくなってしまうわけね」
「だからカラダの内部が
音楽に反応して揺れなくなっちゃう…」
「ワタシのレッスンでも、
もちろん超ビギナーの方には、
フォックストロットではなく
ブルースからスタートするけれども、
欧米本場の社交ダンス同様、
サイド・ステップ※するように教えているよ」
「なぜなら、
フツーに前進後退をさせたら、
みんな日頃の習慣で、
“脚・足”を使ってしまうからね」
※本場では、フォックストロットは
“クイック・リズムダンス”
ブルースはそれに対応し
“スロー・リズムダンス”と呼ばれている。
サイド(横)にズーッと動いていく、
本場のブルースはスタンダードのみならず、
ダンス全種目の基礎)(!?)って言っても
過言ではないくらいに重要なモン。
“ダンスは(サイド・ステップ)
ブルースに始まりブルースに終わる”
ってワタクシ、認識しておりますゆえ、
“スロー・リズムダンス”としての
ブルースの詳しい説明は、
またオイオイね。
次に、
フォックストロットを利用して、
何を習得するべきかを伝えたんだ。
1. ホールドの無駄な力を抜く感覚を覚える
腕はタラリンコとユルめる。
で、カラダの揺れと同化する感じを味わうんだ。
つまり、
腕(アーム)も音楽で揺れていいってこと。
決して(ひじを)張らない。
アームを通し相手とも
心地よく関わっていることを感じあうように。
すかさず
「エ~コンナに男性の腕の上に
ドカって乗せてしまっていいんですか?
重くないんですか?」
と質問が出る。
「もちろん。
重みがないとダメなのよ。
大丈夫。
カラダの中が踊るようになると、
その分だけホールドは軽くなって
ちょうどいい加減になるからね」
2. カラダの内側の揺れを意識する
音楽によって生まれる、
カラダの主要3方向のスイング
=揺れを感じること。
3方向の揺れとは・・・
① 前進・後退の揺れ
② 横の揺れ
③ 上下の揺れ
フォックストロットは
この主要3方向のスイング=揺れを
カラダの内側で体感、
習得するにはうってつけの種目なんだ。
ポイントは、
カラダの中をキュってまとめること。
そして、
男女ともがシッカリ音楽を聴き、
ジックリ自分のカラダの内側を感じ、
自分なりの揺れを相手に遠慮せずに出すことだ。
特に、女性は活発にね。
またまた、すかさず質問だ。
「女性が勝手にして嫌がられません?」
「全然大丈夫!
ってより、
それぞれが、まず、
それぞれがちゃんと
音楽の揺れをカラダで表現
できないと、
ただ、男性に付いて行っては・・・ダメなのよ。
各自が音楽を感じて運動して、
自らスイングを起こす、練習が大事。
最終的には、揺れがお互い共有できたら、
バンザイだけど、
そのためにも、
それぞれのスイングテクニックを
鍛えていかないとね」
よーし、
みんなの目の色が変わってきたぞ。
さっきまで、
男性にお任せ気味だった女性も、
自分でスイングを起こそうとしている様子。
そう、まずはこれでいいの。
最初は、アル意味、
グチャグチャでいいからね。
でも、
見た目重視、キレイでないとダメって
風潮の日本のダンス界では
コレってナカナカできないんよね。
そう、このグチャグチャ
混沌(こんとん)とした時期が
あまりにも短すぎるんだ。
サァテ、
ヒデ君はどうしているかなぁ?
ちゃんと、踊れているかなぁ?
ってみてみると、
アァ、ナカナカいい感じ。
上手く踊れているようね。
なぜって、
一緒に踊っている女性が楽しそうだから。
終了後
「次回から、
フォックストロットでスイング練習した後に
クィックステップをします」
「クィックステップは、
フォックストロットの次に習うべき、
スタンダードの基礎。
ビギナーのためのダンスなのよ」
というや、
またまた???なムード。
「わたしたちは、
ワルツやタンゴの方を
先に習ったんですけど」
「クイックステップってそんな、
ちゃんと習ったことがないわ」
「ステップは少し知っているけれど」
ってトコだろう。
では、なぜにクイックステップなのか
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