2008.09.25 (第611話)チョット中休み エッセイvol.15 ~スタンダード上達への優先順位 ①~
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チョット中休み エッセイvol.15
グループレッスンでの試み
~スタンダード上達への優先順位①~
シリーズのルンバに戻るのかな
・・・と思ったのに、
アレアレ? まだ中休みエッセイなの?
しかも、またまたヒデ君、登場?
ソーなんです。
もう、しばらく
お付き合いいただきたいなと思いまして。
(学連物語を楽しみにしてくださっている方、
ゴメンなさい)
でも、読んでもらえば、
「ハーン、なるほど」
「フンフン、コレはためになるわ」
と、
(このタイミングで、エッセイをねじ込む)
趣旨が、
わかっていただけるんじゃぁないかなぁ。
って、どういうことかを、
ザッと説明しておくとですね・・・
今回のエッセイって、
前号までの
“社交ダンスを教えるということシリーズ”
でお話してきたテーマ
「優先順位」
コレの重要性を物語る
現在進行形の
ドキュメンタリー(実録)なんだ。
それに、
「そうか!
だからルンバが上手くなれば、
他の種目も上手くなるのか・・・」
の具体例も取り上げているため
ルンバ・シリーズのはじめに紹介した
(第451話参照)
ルンバという種目の特長
「社交ダンスを踊るに必要な
いろんな“重要テクニック”が
ギュってツマっている」
つまり
「ルンバは踊れるカラダを作る種目である」
って言うことの
“実証記録”にもなっているんだな。
ね、ドウ?
興味、持っていただいた?
さて、
そのドキュメンタリーの舞台ってのが、
ヒデ君が参加している
グループレッスンなんだ。
グループレッスンは2時間あって、
後半のクラスが、
全員そろって・・・のメインのクラス。
ホラ、あの、
パーティの時の学習発表を一つに目標にし、
半年間同じ種目を学ぶってモン。
ヒデ君が、
“大失敗ワルツデモ・デビュー”を果たし
一番新しいところでは、
“熱演違いタンゴ・デモ”をした、
あの、クラスだ。
2クラスの種目分けはこうなっている。
後半がラテンなら、
前半がスタンダード。
後半がスタンダードなら、
前半がラテン。
これも、半年間で切り替わる。
ちなみに、前回、
後半クラスが“タンゴ”の時は、
前半クラスは“ルンバ”だったんだ。
で、
今回、次なるクリパ★
(クリスマス・パーティ)に向けてのお題は、
“ルンバ”と決定。
つまりは、
前回の前半に取り上げられた種目が、
おおよそ、
次の時の後半クラスの発表種目になるって
システムなんだな。
で、
毎週私をグループレッスンの会場まで、
車に乗っけて運んでくれるヒデ君は、
モチ、早い時間から始まる
前半クラスから参加しているんだが、
今日から、
新しい種目に切り替わるって日の、
行きの車の中で
ヒデ君
「なぁ、次、発表は“ルンバ”ヤロ?
前半クラスは、ナンの種目するの?」
と、言いながら
ナァンカ浮かない表情だ。
なぜって、
前半クラスはスタンダード、
コレだけは決まってるんだもんな。
前回のタンゴ・デモで
痛い目にあったヒデ君は、
その後の社会人コンペでの
思いがけない好成績で、
ダンスへの意欲は何とか取り戻したものの、
スタンダード種目への気持ちが
どーしても乗らない模様なんだな。
「ジュンコ先生の言ったとおり、
オレにとって、
スタンダードは難関や。
思った以上に難しい」
「相当努力せんと(しないと)
無理やってことが、
よう、わかった」
「でもな、
(スタンダードのこと)キライではないで。
それに、
今度、競技会に出るときは
スタンダードにも挑戦したいから
上手くなりたい。
マァ、じっくり、がんばるわ」
の、ヒデ君には、
うってつけの種目をやる予定よ・・・
とだけ告げると、
「へぇ~なに?なに?」
と、ムッチャ、
興味を示してくるんだ。
私は言った。
「スタンダードの全く基礎からやるよ
・・・って言っても、
トレーニング的なことではなく、
ちゃんと“種目”はやるし、
簡単なアマルガメーションも教えるよ」
「種目は何?ワルツ?
いや、違うナァ。
ワルツは、
タンゴの前にやったトコやから」
運転しながら、
真剣フィーリングで考える
ヒデ君の横顔をチラと見ながら、
「当らないと思うよ、
きっと・・・」
と、チョイ意地悪そうに言う私。
「当らないって・・・
ワルツと前回のタンゴのけたら、
あと、(残っている種目は)
そんなにないヤン!?」
で、ヒデ君、心細そうな声で
「なぁ、教えてェナ。
もう今日からその種目のレッスン、
スタートするんやろ?
心の準備をしとかなアカンモン」
と言ってから
「聞いても、オレ、
どうせ、
何にもでけへんけど・・・」
と、チョイ、ふてくされ気味だ。
先生との関係上、
いつもなら、
他の生徒さんよりかは
早くに次なる種目を知ることのできる、
ヒデ君なのにね。
そう、今回はナーンも、
知らされていないんだな。
なぜって、
前半クラスの組み立てを最終決定したのが、
今朝だったから。
そう、ジュンコ先生、
発表に関係のない前半クラスを利用して、
今回は、
面白い手法を試みよう
と思っているんだ。
と、急にヒデ君、
愉快そうにこんなことを言い出して
「わかった!クイックやろ?
オレにうってつけの
種目って言うたからな」
「オレ、アレは
やってみたいなと思っていたんや。
ホーキンスのデモ見て・・・。
ムッチャ、
カッコエエし、楽しそう!
オレ、基本的に、
飛んだり跳ねたりは得意やもん」
私は、言った。
「クイックも、するよ」
「え?」
「1種目じゃないのよ、実は」
「マジ? ホンナラ、
後、残りは・・・
あ、ひょっとして、
スロー・フォックストロットもするの?」
ヒデ君、心配そうな声。
そらそうよね、
クイックもさることながら、
スロー・フォックストロットも
まっさらなんだモン。
「そんなん、
ついていけるかナァ?
2種目もするのか・・・」
「違うよ。
全部で3種目」
「げ、うそ!?」
マジ、ドン引きのヒデ君に、
私は安心するようにこう言った。
「大丈夫。
スターターの種目は、
あなたも知っているヤツよ」
「え?
オレの知ってる種目?」
「そう、
スタンダードの基礎中の基礎。
ヒデ君も、褒めていたヤン!?
(この種目)ようできてる(よくできてる)
なぁって」
ヒデ君???な表情になり・・・
続く 第612話へ
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シリーズのルンバに戻るのかな
・・・と思ったのに、
アレアレ? まだ中休みエッセイなの?
しかも、またまたヒデ君、登場?
ソーなんです。
もう、しばらく
お付き合いいただきたいなと思いまして。
(学連物語を楽しみにしてくださっている方、
ゴメンなさい)
でも、読んでもらえば、
「ハーン、なるほど」
「フンフン、コレはためになるわ」
と、
(このタイミングで、エッセイをねじ込む)
趣旨が、
わかっていただけるんじゃぁないかなぁ。
って、どういうことかを、
ザッと説明しておくとですね・・・
今回のエッセイって、
前号までの
“社交ダンスを教えるということシリーズ”
でお話してきたテーマ
「優先順位」
コレの重要性を物語る
現在進行形の
ドキュメンタリー(実録)なんだ。
それに、
「そうか!
だからルンバが上手くなれば、
他の種目も上手くなるのか・・・」
の具体例も取り上げているため
ルンバ・シリーズのはじめに紹介した
(第451話参照)
ルンバという種目の特長
「社交ダンスを踊るに必要な
いろんな“重要テクニック”が
ギュってツマっている」
つまり
「ルンバは踊れるカラダを作る種目である」
って言うことの
“実証記録”にもなっているんだな。
ね、ドウ?
興味、持っていただいた?
さて、
そのドキュメンタリーの舞台ってのが、
ヒデ君が参加している
グループレッスンなんだ。
グループレッスンは2時間あって、
後半のクラスが、
全員そろって・・・のメインのクラス。
ホラ、あの、
パーティの時の学習発表を一つに目標にし、
半年間同じ種目を学ぶってモン。
ヒデ君が、
“大失敗ワルツデモ・デビュー”を果たし
一番新しいところでは、
“熱演違いタンゴ・デモ”をした、
あの、クラスだ。
2クラスの種目分けはこうなっている。
後半がラテンなら、
前半がスタンダード。
後半がスタンダードなら、
前半がラテン。
これも、半年間で切り替わる。
ちなみに、前回、
後半クラスが“タンゴ”の時は、
前半クラスは“ルンバ”だったんだ。
で、
今回、次なるクリパ★
(クリスマス・パーティ)に向けてのお題は、
“ルンバ”と決定。
つまりは、
前回の前半に取り上げられた種目が、
おおよそ、
次の時の後半クラスの発表種目になるって
システムなんだな。
で、
毎週私をグループレッスンの会場まで、
車に乗っけて運んでくれるヒデ君は、
モチ、早い時間から始まる
前半クラスから参加しているんだが、
今日から、
新しい種目に切り替わるって日の、
行きの車の中で
ヒデ君
「なぁ、次、発表は“ルンバ”ヤロ?
前半クラスは、ナンの種目するの?」
と、言いながら
ナァンカ浮かない表情だ。
なぜって、
前半クラスはスタンダード、
コレだけは決まってるんだもんな。
前回のタンゴ・デモで
痛い目にあったヒデ君は、
その後の社会人コンペでの
思いがけない好成績で、
ダンスへの意欲は何とか取り戻したものの、
スタンダード種目への気持ちが
どーしても乗らない模様なんだな。
「ジュンコ先生の言ったとおり、
オレにとって、
スタンダードは難関や。
思った以上に難しい」
「相当努力せんと(しないと)
無理やってことが、
よう、わかった」
「でもな、
(スタンダードのこと)キライではないで。
それに、
今度、競技会に出るときは
スタンダードにも挑戦したいから
上手くなりたい。
マァ、じっくり、がんばるわ」
の、ヒデ君には、
うってつけの種目をやる予定よ・・・
とだけ告げると、
「へぇ~なに?なに?」
と、ムッチャ、
興味を示してくるんだ。
私は言った。
「スタンダードの全く基礎からやるよ
・・・って言っても、
トレーニング的なことではなく、
ちゃんと“種目”はやるし、
簡単なアマルガメーションも教えるよ」
「種目は何?ワルツ?
いや、違うナァ。
ワルツは、
タンゴの前にやったトコやから」
運転しながら、
真剣フィーリングで考える
ヒデ君の横顔をチラと見ながら、
「当らないと思うよ、
きっと・・・」
と、チョイ意地悪そうに言う私。
「当らないって・・・
ワルツと前回のタンゴのけたら、
あと、(残っている種目は)
そんなにないヤン!?」
で、ヒデ君、心細そうな声で
「なぁ、教えてェナ。
もう今日からその種目のレッスン、
スタートするんやろ?
心の準備をしとかなアカンモン」
と言ってから
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どうせ、
何にもでけへんけど・・・」
と、チョイ、ふてくされ気味だ。
先生との関係上、
いつもなら、
他の生徒さんよりかは
早くに次なる種目を知ることのできる、
ヒデ君なのにね。
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前半クラスの組み立てを最終決定したのが、
今朝だったから。
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今回は、
面白い手法を試みよう
と思っているんだ。
と、急にヒデ君、
愉快そうにこんなことを言い出して
「わかった!クイックやろ?
オレにうってつけの
種目って言うたからな」
「オレ、アレは
やってみたいなと思っていたんや。
ホーキンスのデモ見て・・・。
ムッチャ、
カッコエエし、楽しそう!
オレ、基本的に、
飛んだり跳ねたりは得意やもん」
私は、言った。
「クイックも、するよ」
「え?」
「1種目じゃないのよ、実は」
「マジ? ホンナラ、
後、残りは・・・
あ、ひょっとして、
スロー・フォックストロットもするの?」
ヒデ君、心配そうな声。
そらそうよね、
クイックもさることながら、
スロー・フォックストロットも
まっさらなんだモン。
「そんなん、
ついていけるかナァ?
2種目もするのか・・・」
「違うよ。
全部で3種目」
「げ、うそ!?」
マジ、ドン引きのヒデ君に、
私は安心するようにこう言った。
「大丈夫。
スターターの種目は、
あなたも知っているヤツよ」
「え?
オレの知ってる種目?」
「そう、
スタンダードの基礎中の基礎。
ヒデ君も、褒めていたヤン!?
(この種目)ようできてる(よくできてる)
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