2008.09.19 (第605話)社交ダンスを教えるということ vol.5 優先順位⑦
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特別シリーズ
社交ダンスを教えるということvol.5
アタマとカラダで納得できるレッスンを
優先順位 ⑦
小学校教育的(基盤・土台)なモノを
やり残している人たちへの
カラダづくりや
基礎フィガーを取り入れた
レッスン形態例
2. アタマとカラダで納得できる
質の高いレッスンにする
「床をもっと踏みなさい」
「しっかり立ちなさい」
「みぞおち部分から足を動かしなさい」
「もっとリラックスしなさい」
「相手のセンターを感じなさい」etc.
レッスンの時に、
決まり文句のように言ってしまう
言葉ってないかなぁ?
心当たりがあるって人は要注意だよ。
で、
もし、生徒さんから
「あのぉ、
踏むってどういうことですか?」
と質問を受けた場合、
相手が理解・納得できるように
ちゃんと“言葉”でもって
導けるかどうか
自分に問うてみて欲しいんだ。
「とにかく、
こうやって、踏めばいいんだよ」
なんて???な答えをしながら、
生徒さんの腰を持って、
上から押さえたり
または、
自分のカラダを触れさせたり、
一緒に組んで踊ることで
「踏むって、こうやることだよ」
と示すのみのレッスンしかできない
・・・もNG。
もちろん
「そんなことは考えなくてもいい。
ダンスはカラダで覚えるもんだ」
で、チャンチャンなんてダメダメ。
大切なことは、
アタマとカラダでバランス良く、
理解・納得できるように導くことなんだな。
マァ、言えば、
ひとつの理解・納得に向けて
あらゆる角度から
レッスンできるってのがいいわけね。
ただし、
生徒さんがビギナーであるほど、
カラダでの理解を優先し、
アタマでの理解が後
そして
カラダでの理解を多めに、
アタマでの理解を少なめに、
がいいわね。
(下記優先順位1を参照)
まずは、体験・体感からのほうがいい。
カラダの理解8に対して、
アタマの理解が2くらいの割合。
ソレに対し、中上級者には、
アタマでの理解を優先し、
カラダでの理解が
ついていくように指導
つまり
アタマの理解をやや多くして、
納得性を高めるのがベター。
(下記優先順位2・3を参照)
なぜなら、
中上級者がレベルアップしていくには、
変化していかなければならない
カラダの動きってモノがあるわけだけど、
そのほとんどが、
無意識的な習慣性になってしまっているからだ。
ソノ習慣性を変えるには、
何も考えず、意識も持たず、
ただただカラダだけ動かしているだけだとダメ。
以前の習慣が邪魔をしてしまって、
すぐに、また元に戻るってことになりかねない。
カラダでの理解4に対し、
アタマでの納得が6くらいから入っていき、
意識転換に導いていこう。
その後、新たな習慣を定着させるためには、
カラダとアタマが逆転、
カラダ 対 アタマが7対3くらいの
“実践練習”が大切になってくる。
例えば、先ほどの「床を踏む」コトに関して、
少なくとも3つの大きな観点から、
アタマとカラダを使った
レッスンができるようになればいいね
・・・ってな例をあげておこう。
(優先順位1)
床を踏むという実態について
知ってもらう
「ダンスは床を踏んでいるという感覚が
大切なんですよ」
という、言葉とともに、
サマザマな角度から、感覚をカラダに使える。
見る・触れる・感じる・・総動員で。
例
① 「床を踏む」様子を、
先生が模範をやってみせる
② マネしてやってみてもらう
③ 生徒さんに「床を踏む」をしたときに、
自分のカラダがどんな風に感じるかを尋ねる
④ 先生が自分のカラダの中で
起こっている感覚を言葉で伝える
(グーッとか、
ギューっとかの犠牲音で示しながら)
⑤ 先生のカラダに触れさせる
⑥ 生徒のカラダに触れてチェックする
⑦ 一緒に組んで感覚をカラダで伝える
(優先順位2)
床を踏んでいるときの
カラダの変化の
理論的な理解を促す
まずは、優先順位1のような
床を踏むの実態を、
なんとなくでもいいんでクリアできたなら
その結果
(キゅーっとカラダが締まるなど) について、
なぜ、そうなるのか?
をサマザマな観点からレクチャーするんだ
例
① 床に対する作用と反作用のレクチャーを、
壁を手で押すなどの実演を交えて行う
(第69話参照)
② 二律背反のレクチャー
(第71話参照)
③ 重力の話などの“雑学”も
上記1・2の理解を深めるためには必要だ
(優先順位3)
床を踏んでいるときの
カラダの変化について
解剖学的な理解に誘うなど
新たな目で
「床を踏む」をとらえてもらう
「床を踏もう」としたときの変化について、
カラダの内部から知ってもらうんだ。
例
① 床を踏むとき一緒に
反応するインナーマッスルを紹介
腹横筋・・・コアの筋肉。
そして
吊り上げ作用に関する、
大腰筋・腰肩形筋などの主要筋肉
「床を踏もうすると、
腹横筋がギュッと締まって、
背骨やカラダの安定・安全を図ろうとするわけ。
その安全確認が行われると、
多裂筋・回旋筋などの
背骨を支える筋肉が作動し、
背骨をユルませにかかるの。
そうすると、
背骨は重力方向と反対に上に向かうのよ」
といったように、
カラダの内部運動に焦点をあててもらうわけ。
② グランディングのレクチャー
「床を踏むということは、
カラダの中がたくさんに変化できている状態」
(第324話参照)
みたいな観点から、
「床を踏む」という実感を
見直してもらうんだ。
特に、
テクニックを知れば知るほどに、
身体を感じるのではなく
身体について考え操作しようとしがち
な、中上級者には、
時に重要意識変換に役立つだろう。
次回は、
カラダづくりや
基礎フィガーを取り入れた
レッスン形態例
3. レッスンに変化をもたせる。
使用フィガーは組み合わせを考える
に、ついてだよ。
続く 第606話へ
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アタマとカラダで納得できるレッスンを
優先順位 ⑦
小学校教育的(基盤・土台)なモノを
やり残している人たちへの
カラダづくりや
基礎フィガーを取り入れた
レッスン形態例
2. アタマとカラダで納得できる
質の高いレッスンにする
「床をもっと踏みなさい」
「しっかり立ちなさい」
「みぞおち部分から足を動かしなさい」
「もっとリラックスしなさい」
「相手のセンターを感じなさい」etc.
レッスンの時に、
決まり文句のように言ってしまう
言葉ってないかなぁ?
心当たりがあるって人は要注意だよ。
で、
もし、生徒さんから
「あのぉ、
踏むってどういうことですか?」
と質問を受けた場合、
相手が理解・納得できるように
ちゃんと“言葉”でもって
導けるかどうか
自分に問うてみて欲しいんだ。
「とにかく、
こうやって、踏めばいいんだよ」
なんて???な答えをしながら、
生徒さんの腰を持って、
上から押さえたり
または、
自分のカラダを触れさせたり、
一緒に組んで踊ることで
「踏むって、こうやることだよ」
と示すのみのレッスンしかできない
・・・もNG。
もちろん
「そんなことは考えなくてもいい。
ダンスはカラダで覚えるもんだ」
で、チャンチャンなんてダメダメ。
大切なことは、
アタマとカラダでバランス良く、
理解・納得できるように導くことなんだな。
マァ、言えば、
ひとつの理解・納得に向けて
あらゆる角度から
レッスンできるってのがいいわけね。
ただし、
生徒さんがビギナーであるほど、
カラダでの理解を優先し、
アタマでの理解が後
そして
カラダでの理解を多めに、
アタマでの理解を少なめに、
がいいわね。
(下記優先順位1を参照)
まずは、体験・体感からのほうがいい。
カラダの理解8に対して、
アタマの理解が2くらいの割合。
ソレに対し、中上級者には、
アタマでの理解を優先し、
カラダでの理解が
ついていくように指導
つまり
アタマの理解をやや多くして、
納得性を高めるのがベター。
(下記優先順位2・3を参照)
なぜなら、
中上級者がレベルアップしていくには、
変化していかなければならない
カラダの動きってモノがあるわけだけど、
そのほとんどが、
無意識的な習慣性になってしまっているからだ。
ソノ習慣性を変えるには、
何も考えず、意識も持たず、
ただただカラダだけ動かしているだけだとダメ。
以前の習慣が邪魔をしてしまって、
すぐに、また元に戻るってことになりかねない。
カラダでの理解4に対し、
アタマでの納得が6くらいから入っていき、
意識転換に導いていこう。
その後、新たな習慣を定着させるためには、
カラダとアタマが逆転、
カラダ 対 アタマが7対3くらいの
“実践練習”が大切になってくる。
例えば、先ほどの「床を踏む」コトに関して、
少なくとも3つの大きな観点から、
アタマとカラダを使った
レッスンができるようになればいいね
・・・ってな例をあげておこう。
(優先順位1)
床を踏むという実態について
知ってもらう
「ダンスは床を踏んでいるという感覚が
大切なんですよ」
という、言葉とともに、
サマザマな角度から、感覚をカラダに使える。
見る・触れる・感じる・・総動員で。
例
① 「床を踏む」様子を、
先生が模範をやってみせる
② マネしてやってみてもらう
③ 生徒さんに「床を踏む」をしたときに、
自分のカラダがどんな風に感じるかを尋ねる
④ 先生が自分のカラダの中で
起こっている感覚を言葉で伝える
(グーッとか、
ギューっとかの犠牲音で示しながら)
⑤ 先生のカラダに触れさせる
⑥ 生徒のカラダに触れてチェックする
⑦ 一緒に組んで感覚をカラダで伝える
(優先順位2)
床を踏んでいるときの
カラダの変化の
理論的な理解を促す
まずは、優先順位1のような
床を踏むの実態を、
なんとなくでもいいんでクリアできたなら
その結果
(キゅーっとカラダが締まるなど) について、
なぜ、そうなるのか?
をサマザマな観点からレクチャーするんだ
例
① 床に対する作用と反作用のレクチャーを、
壁を手で押すなどの実演を交えて行う
(第69話参照)
② 二律背反のレクチャー
(第71話参照)
③ 重力の話などの“雑学”も
上記1・2の理解を深めるためには必要だ
(優先順位3)
床を踏んでいるときの
カラダの変化について
解剖学的な理解に誘うなど
新たな目で
「床を踏む」をとらえてもらう
「床を踏もう」としたときの変化について、
カラダの内部から知ってもらうんだ。
例
① 床を踏むとき一緒に
反応するインナーマッスルを紹介
腹横筋・・・コアの筋肉。
そして
吊り上げ作用に関する、
大腰筋・腰肩形筋などの主要筋肉
「床を踏もうすると、
腹横筋がギュッと締まって、
背骨やカラダの安定・安全を図ろうとするわけ。
その安全確認が行われると、
多裂筋・回旋筋などの
背骨を支える筋肉が作動し、
背骨をユルませにかかるの。
そうすると、
背骨は重力方向と反対に上に向かうのよ」
といったように、
カラダの内部運動に焦点をあててもらうわけ。
② グランディングのレクチャー
「床を踏むということは、
カラダの中がたくさんに変化できている状態」
(第324話参照)
みたいな観点から、
「床を踏む」という実感を
見直してもらうんだ。
特に、
テクニックを知れば知るほどに、
身体を感じるのではなく
身体について考え操作しようとしがち
な、中上級者には、
時に重要意識変換に役立つだろう。
次回は、
カラダづくりや
基礎フィガーを取り入れた
レッスン形態例
3. レッスンに変化をもたせる。
使用フィガーは組み合わせを考える
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