2008.09.18 (第604話)社交ダンスを教えるということ vol.5 優先順位⑥
目次へ
エクササイズ&プラクティス集へ
特別シリーズ
社交ダンスを教えるということvol.5
エクササイズを的確に取り入れる
優先順位 ⑥
さて、前号、
昔のジュンコと
現在のジュンコ先生の会話の続きから。
ジュンコ先生
「このままだと、
先生の自己満足のレッスンで
終わってしまって、
生徒さんは上手くならない・・・
具体的にどこが問題なのか、
ジュンコさんの話の中から
探って見ましょうか」
そう言って、
ジュンコ先生は白板にかきながら、
トレーニングや
エクササイズの使い方ミス
「トレーニングやエクササイズと、
実際のダンス上達がつながっていないわ。
内容が難しすぎる
「アタマでの理解、
カラダでの理解のバランスが取れていない」
レッスンに変化がない
基礎のフィガーの繰り返しばかりでは、
生徒の士気が上がらないでしょ
目標を持たせていない
目に見える目標があると、
人はヤル気が出やすいからね」
ジュンコ
「言われて見れば、
みんな、
確かにソウ・・・ッテ感じ」
ジュンコ先生
「初心者の頃を過ぎ、
もう中級、上級といわれる域の人でも、
絶対にどこかは
“小学校教育的なモノを
やり残しているものなの”
だから、
カラダつくりや
基礎フィガーのテクニックを習うことで、
自分を高めていく
ってことは必要でしょうね。
だから、
上記の4つの問題点を反対に上手く活かせば、
とてもいいレッスン形態になるのよ
・・・コンナ風に」
1. トレーニングや
エクササイズを的確に取り入れる
2. アタマとカラダで納得できる
質の高いレッスンにする
3. レッスン使用フィガーを工夫する・
変化をつける
4. 目標を持たせる
ジュンコ
「わ~、私にできるかナァ。
トレーニングやエクササイズの中から、
ドレをドウ選べば“的確”なんだろう?
それに、フィガーもいっぱいあるから、
組み合わせるっていってもなぁ・・・」
ジュンコ先生
「それも
『○○より、●●を先に教えた方が、
後々上手くなる』
という、
優先順位の意識
(第601話参照)
にそって、
選択、決定していくのよ」
ジュンコ
「うーん、そう言われても、
優先順位の選択からして、
私には難しいや」
ジュンコ先生
「ジュンコさんにとっては
優先順位を選択すること自体が勉強ね。
結果、
思うようにいかないコトも多いでしょう。
でも、また、選択し直せば良い。
生徒さんの様子をヨーク観察ながら」
ジュンコ
「でも、ヤッパ難しそうだナァ。
個人差がモロありそうだし。
ソノ人にピッタリの
優先順位みたいなものが、
あるわけでしょ?
もし教える順番、間違ったら、
ソノ人、ダンス、上手くならないヤン」
ジュンコ先生
「だから、
生徒サンの様子をヨーク見るのよ。
ありのままにね。
で、少しでも変になってきたなと感じたら、
素直にソレを認め、
自分の教えている内容を微調整する。
そういう、
感受力と変化力(変化していく力)も
大切に育てていくのよ」
ジュンコ
「ウーン、コレは、
実際の体験がモノを言うッテ感じだナァ。
アタマで考えていてもダメってわかる。
今からでも、
勇気を持ってやってみなきゃってことよね」
ジュンコ先生
「そう。
それに、コレは私が
今も実践していることだけど、
優先順位の選択の時、
『生徒サンをレッスンすることで、
自分も一緒に勉強したい』
という気持ちを持つの。
そうすれば、
(ドレを選ぶかが)
分かりやすいでしょうね」
ジュンコ
「ってことは、必ずしも、
自分ができているコトを
選択しなければならない
ってわけではないのね?
できていないことの中から、
自分も勉強したいモノを選ぶのも
ありってコト!?」
ジュンコ先生
「ええ、もちろんそうよ。
それに“先生”は、
人に教えていることで
『自分はできているつもり』
になっちゃうコトも多いから、
要注意よ。
自分はできていると思っているだけで、
実は全然できていない・・・
そうならないように、
自覚を持って、
マメにチェックをしないとね」
ジュンコ
「・・・確かに(汗)」
ジュンコ先生
「では、上記1~4を
優先順位意識も
取り入れつつ見てみましょうか」
小学校教育的(基盤・土台)なモノを
やり残している人たちへの
カラダづくりや
基礎フィガーを取り入れた
レッスン形態例
1. トレーニングや
エクササイズを的確に取り入れる
ダンス上達のために
“踊れるカラダつくり”に焦点を当てることは、
超重要だ!
して、その理由は・・・
① カラダの変化が意外と早くにでるため、
ヤル気が出る
② キレイな姿勢・ダイエットetc.
ダンスの上達だけではなく、
うれしい変化が一緒についてくる
③ ケガの予防になる
④ 実際に踊るときに、
踊ることのみに専念できる
この中でも、特に④がポイントなんだけど、
実際のカラダの機能が変わると、
バランス・姿勢・・
ダンスの根本に関わるところが変化するんで、
ホンマに踊りやすくなってくるんだ。
踊っているときに、
バランスや姿勢に気を取られるコトも
少なくなってくるよ。
どういうことかというと
踊りながら
「お腹引っ込めて、
肩下ろして、首引いて・・・」
ばっかりだと、
「音楽なんて聞いている間がない!」
になっちゃうでしょ?
ダンシング中はできるだけ、
音楽や、人体の表現、
相手とのコミュニケーションってコトに
専念したいモンね。
また、
「踊ると、すごく力んじゃう」
って人は、平たく言えば
“筋力不足”ってことが多いんだ。
まぁ、カラダの改造をしながら
(ダンスの)練習に取り組んでいくと、
ダンスのテクニックが浸透しやすく、
また、テクニックの練習のみに
明け暮れなくて済むようになってくるってこと。
・・・てなコトを、
先生は、レッスンのときにレクチャーし、
ダンス・テクニックだけではなく
自分の“カラダ”に焦点を
当てさせるように仕向けるのだ。
さて、大切な点をいくつか上げておこう。
① 対象となる生徒さんに
「(そのエクササイズなりを)
それ、良さそうね、
今すぐにでもやってみたい!」
と、思ってもらえるような
“旬”のモノ・時期を優先的に選ぶ
ことだ。
例えば、グループレッスンの
ルンバでアームアクションのレッスン中、
「手は長く使うものですよ」
というレクチャーをして、
先生が模範をやってみせて、
生徒さんの士気を高めるんだ。
「どこから動いていると思います?」
と問いながら、肩甲骨やアバラ骨、
胸鎖関節について簡単に説明、
実際にみんなで
それらの部位を意識的に動かしながら、
アームアクションの練習をしてみる。
ソノ後、
「肩甲骨がアバラの上で
スムーズにすべるように動くには、
このエクササイズをやるといいですよ」
ってな感じで紹介。
で、みんなでやってみる。
それ以後は、毎回、みんなでそろって、
必要なストレッチ、
エクササイズなりをやってもいいが、
その際時間をとり過ぎないよう注意。
1時間のレッスンで、
10分以上にはならないように、
の目安。
あくまで優先は、
ダンスのレッスンであるべき・・・を忘れずに。
② 鍛えるのは、
体幹部インナーマッスル優先
柔軟性は、胸椎(きょうつい)辺り、
肩甲骨辺り優先
感受性は、
手(指)・足(裏・指)の感触優先
体幹部インナーマッスルって、
お腹の深部にあるモンよね。
大腰筋や、腹横筋、多裂筋・・コアの筋肉軍だ。
これらを鍛えると、ガゼン、
カラダを扱いやすくなってくるよ。
初心者には、
「お腹を意識しましょう」
「深呼吸してみましょう」などといいながら、
徐々にカラダの内側に
意識を向けさせていくように。
柔軟性に関しては、背中、肩、
肩甲骨辺りが一番固まりやすいところなので、
ここからほぐしていくと、
カラダ全体がユルミやすいんだ。
特に、胸椎辺りはアバラもあって、
日頃、動きにくい場所であるワリには、
ダンスの際ムッチャ重要部位だから、
早いうちからのメンテナンスを。
感受性を上げるのは、
床と相手と触れる末端部位から。
エネルギーが流れやすいようにするためにも、
揉んだりしながら、
感受力アップに努めさせる。
いずれも、上記①のような要領で、
トレーニング・エクササイズを紹介すると良い。
③ このトレーニング・エクササイズは
ナンのためにやっているのか?
つまり、
ダンスにどういう効果があるのかも、
明確にしておく
ヤルことへの納得性が高まる。
目標が持てるため、集中しやすい。
④ トレーニング・エクササイズの成果の出た
生徒サンを評価してあげる
コレって、
本人のヤル気と努力だからねぇ~。
成果を出すまでがんばれたって、
エライコト!だとココロからおもうわけ。
成果が表面に出てきた人を、
先生が目ざとく見つけて、
褒めてあげるって、
周りにもいい効果が期待できるんだ。
「あ、アノ人がアァなれるなら、
私もしよう!」
なんてコトもありだから。
もちろん、
本人のヤル気もぐっとアップするだろう。
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優先順位 ⑥
さて、前号、
昔のジュンコと
現在のジュンコ先生の会話の続きから。
ジュンコ先生
「このままだと、
先生の自己満足のレッスンで
終わってしまって、
生徒さんは上手くならない・・・
具体的にどこが問題なのか、
ジュンコさんの話の中から
探って見ましょうか」
そう言って、
ジュンコ先生は白板にかきながら、
トレーニングや
エクササイズの使い方ミス
「トレーニングやエクササイズと、
実際のダンス上達がつながっていないわ。
内容が難しすぎる
「アタマでの理解、
カラダでの理解のバランスが取れていない」
レッスンに変化がない
基礎のフィガーの繰り返しばかりでは、
生徒の士気が上がらないでしょ
目標を持たせていない
目に見える目標があると、
人はヤル気が出やすいからね」
ジュンコ
「言われて見れば、
みんな、
確かにソウ・・・ッテ感じ」
ジュンコ先生
「初心者の頃を過ぎ、
もう中級、上級といわれる域の人でも、
絶対にどこかは
“小学校教育的なモノを
やり残しているものなの”
だから、
カラダつくりや
基礎フィガーのテクニックを習うことで、
自分を高めていく
ってことは必要でしょうね。
だから、
上記の4つの問題点を反対に上手く活かせば、
とてもいいレッスン形態になるのよ
・・・コンナ風に」
1. トレーニングや
エクササイズを的確に取り入れる
2. アタマとカラダで納得できる
質の高いレッスンにする
3. レッスン使用フィガーを工夫する・
変化をつける
4. 目標を持たせる
ジュンコ
「わ~、私にできるかナァ。
トレーニングやエクササイズの中から、
ドレをドウ選べば“的確”なんだろう?
それに、フィガーもいっぱいあるから、
組み合わせるっていってもなぁ・・・」
ジュンコ先生
「それも
『○○より、●●を先に教えた方が、
後々上手くなる』
という、
優先順位の意識
(第601話参照)
にそって、
選択、決定していくのよ」
ジュンコ
「うーん、そう言われても、
優先順位の選択からして、
私には難しいや」
ジュンコ先生
「ジュンコさんにとっては
優先順位を選択すること自体が勉強ね。
結果、
思うようにいかないコトも多いでしょう。
でも、また、選択し直せば良い。
生徒さんの様子をヨーク観察ながら」
ジュンコ
「でも、ヤッパ難しそうだナァ。
個人差がモロありそうだし。
ソノ人にピッタリの
優先順位みたいなものが、
あるわけでしょ?
もし教える順番、間違ったら、
ソノ人、ダンス、上手くならないヤン」
ジュンコ先生
「だから、
生徒サンの様子をヨーク見るのよ。
ありのままにね。
で、少しでも変になってきたなと感じたら、
素直にソレを認め、
自分の教えている内容を微調整する。
そういう、
感受力と変化力(変化していく力)も
大切に育てていくのよ」
ジュンコ
「ウーン、コレは、
実際の体験がモノを言うッテ感じだナァ。
アタマで考えていてもダメってわかる。
今からでも、
勇気を持ってやってみなきゃってことよね」
ジュンコ先生
「そう。
それに、コレは私が
今も実践していることだけど、
優先順位の選択の時、
『生徒サンをレッスンすることで、
自分も一緒に勉強したい』
という気持ちを持つの。
そうすれば、
(ドレを選ぶかが)
分かりやすいでしょうね」
ジュンコ
「ってことは、必ずしも、
自分ができているコトを
選択しなければならない
ってわけではないのね?
できていないことの中から、
自分も勉強したいモノを選ぶのも
ありってコト!?」
ジュンコ先生
「ええ、もちろんそうよ。
それに“先生”は、
人に教えていることで
『自分はできているつもり』
になっちゃうコトも多いから、
要注意よ。
自分はできていると思っているだけで、
実は全然できていない・・・
そうならないように、
自覚を持って、
マメにチェックをしないとね」
ジュンコ
「・・・確かに(汗)」
ジュンコ先生
「では、上記1~4を
優先順位意識も
取り入れつつ見てみましょうか」
小学校教育的(基盤・土台)なモノを
やり残している人たちへの
カラダづくりや
基礎フィガーを取り入れた
レッスン形態例
1. トレーニングや
エクササイズを的確に取り入れる
ダンス上達のために
“踊れるカラダつくり”に焦点を当てることは、
超重要だ!
して、その理由は・・・
① カラダの変化が意外と早くにでるため、
ヤル気が出る
② キレイな姿勢・ダイエットetc.
ダンスの上達だけではなく、
うれしい変化が一緒についてくる
③ ケガの予防になる
④ 実際に踊るときに、
踊ることのみに専念できる
この中でも、特に④がポイントなんだけど、
実際のカラダの機能が変わると、
バランス・姿勢・・
ダンスの根本に関わるところが変化するんで、
ホンマに踊りやすくなってくるんだ。
踊っているときに、
バランスや姿勢に気を取られるコトも
少なくなってくるよ。
どういうことかというと
踊りながら
「お腹引っ込めて、
肩下ろして、首引いて・・・」
ばっかりだと、
「音楽なんて聞いている間がない!」
になっちゃうでしょ?
ダンシング中はできるだけ、
音楽や、人体の表現、
相手とのコミュニケーションってコトに
専念したいモンね。
また、
「踊ると、すごく力んじゃう」
って人は、平たく言えば
“筋力不足”ってことが多いんだ。
まぁ、カラダの改造をしながら
(ダンスの)練習に取り組んでいくと、
ダンスのテクニックが浸透しやすく、
また、テクニックの練習のみに
明け暮れなくて済むようになってくるってこと。
・・・てなコトを、
先生は、レッスンのときにレクチャーし、
ダンス・テクニックだけではなく
自分の“カラダ”に焦点を
当てさせるように仕向けるのだ。
さて、大切な点をいくつか上げておこう。
① 対象となる生徒さんに
「(そのエクササイズなりを)
それ、良さそうね、
今すぐにでもやってみたい!」
と、思ってもらえるような
“旬”のモノ・時期を優先的に選ぶ
ことだ。
例えば、グループレッスンの
ルンバでアームアクションのレッスン中、
「手は長く使うものですよ」
というレクチャーをして、
先生が模範をやってみせて、
生徒さんの士気を高めるんだ。
「どこから動いていると思います?」
と問いながら、肩甲骨やアバラ骨、
胸鎖関節について簡単に説明、
実際にみんなで
それらの部位を意識的に動かしながら、
アームアクションの練習をしてみる。
ソノ後、
「肩甲骨がアバラの上で
スムーズにすべるように動くには、
このエクササイズをやるといいですよ」
ってな感じで紹介。
で、みんなでやってみる。
それ以後は、毎回、みんなでそろって、
必要なストレッチ、
エクササイズなりをやってもいいが、
その際時間をとり過ぎないよう注意。
1時間のレッスンで、
10分以上にはならないように、
の目安。
あくまで優先は、
ダンスのレッスンであるべき・・・を忘れずに。
② 鍛えるのは、
体幹部インナーマッスル優先
柔軟性は、胸椎(きょうつい)辺り、
肩甲骨辺り優先
感受性は、
手(指)・足(裏・指)の感触優先
体幹部インナーマッスルって、
お腹の深部にあるモンよね。
大腰筋や、腹横筋、多裂筋・・コアの筋肉軍だ。
これらを鍛えると、ガゼン、
カラダを扱いやすくなってくるよ。
初心者には、
「お腹を意識しましょう」
「深呼吸してみましょう」などといいながら、
徐々にカラダの内側に
意識を向けさせていくように。
柔軟性に関しては、背中、肩、
肩甲骨辺りが一番固まりやすいところなので、
ここからほぐしていくと、
カラダ全体がユルミやすいんだ。
特に、胸椎辺りはアバラもあって、
日頃、動きにくい場所であるワリには、
ダンスの際ムッチャ重要部位だから、
早いうちからのメンテナンスを。
感受性を上げるのは、
床と相手と触れる末端部位から。
エネルギーが流れやすいようにするためにも、
揉んだりしながら、
感受力アップに努めさせる。
いずれも、上記①のような要領で、
トレーニング・エクササイズを紹介すると良い。
③ このトレーニング・エクササイズは
ナンのためにやっているのか?
つまり、
ダンスにどういう効果があるのかも、
明確にしておく
ヤルことへの納得性が高まる。
目標が持てるため、集中しやすい。
④ トレーニング・エクササイズの成果の出た
生徒サンを評価してあげる
コレって、
本人のヤル気と努力だからねぇ~。
成果を出すまでがんばれたって、
エライコト!だとココロからおもうわけ。
成果が表面に出てきた人を、
先生が目ざとく見つけて、
褒めてあげるって、
周りにもいい効果が期待できるんだ。
「あ、アノ人がアァなれるなら、
私もしよう!」
なんてコトもありだから。
もちろん、
本人のヤル気もぐっとアップするだろう。
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