2008.08.18 (第573話)チョット中休み エッセイvol.14 ~なりたい自分へのプレリュード ⑨~
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チョット中休み エッセイvol.14
審査員講評
~なりたい自分へのプレリュード※ ⑨~
※前奏曲・事件や物事の始まり
「なんで、コンな目に合わなアカンネン!?
オレ、静かに、
機嫌よう(機嫌良く)座ってただけやのに。
ちょっと、ひどいわ(笑)」
苦笑しながらも、
子供のように、すねる(!?)ヒデ君。
「アレ誰や?
って人から、急に背番号、呼ばれて・・・
ア、オレらのことやと思って聞いていたら、
オイオイ、一体、ナニ言い出すネン!?
ビックリしたわ、もう」
ん?ナンの話かわかります?
「ムッチャ、恥ずかしかった。
何で、オレらの時だけ、
アンナに長いネン?
しかも、(審査員)全員が、コメント。
オレ、マジで
『やめてくれぇ、お願いやから~』
って叫びたかったよ」
ウッヒャァ、
ヒデ君、かわいそう・・・
実は、
ヒデ君&ユーちゃんカップル
一斉口撃(攻撃!?)
and チョイ賛美
を受けましてね、
もう、会場中の、
注目の的になっちゃったんだ。
さぁて、なんのことか、もうわかったよね?
事の成り行きはコンナ感じ。
表彰式の前に、
司会の方からアナウンスがあったんだけど
「これから、
本日の審査員に講評をお願いします。
とてもタメになりますから、
よく聞いてください」
と来たもんだから、
へぇ~どんなだろう?
と思ったわけね。
でもまぁ、コチラとしては、
いつもどおりの
講評ッテ感じで聞いていたんだけど、
途中で
「ん、今、言ったのはナンの背番号?」
エラク具体的な
“名指し状態”の講評ナモンだから、
てっきり、その審査員が「良かった」と思った
カップルをみんなの前で披露しているのかな?
と改めてヨーク聞いてみると、
アイヤァ、反対なのよね。
なんと、
音楽を外していたカップルをワザワザ、
公表&講評しているんだ。
本人たちは気付いていないだろうから、
言ってあげなきゃ・・・なのか
ソコさえ直れば、
もっと上手くなるよ・・・と言う激励なのか
イヤ、ソー言うことを
あえてみんなの前で披露することで、
「音楽を外しちゃダメですよ」・・・という、
戒め(?)を共有してもらうためなのか
なぁんて、
はじめはビックリしたけれど、
そういや
「あなたたちに
チェックは入れませんでしたよ」
「アナタたちを予選落ちにしましたよ」
などという“結果”だけ知らされて
(後日、チェック表はもらえるのだろうから)
“なぜ”なのかは全くかわからないってより、
良心的システムなんだなってことに
落ち着いたんだ。
それに、
審査員と出場カップルの間に
親近感をもたらすという
意図もあるんかなぁって・・・。
で、まだ一人目の審査員講評は続いていて、
目に付いたカップルを名指し、
色々とコメント・・・が始まったんだ。
すると、ヒデ君
「やばいナァ。
なんか、オレラのとこにくるん違うか?」
と、逃げ腰に。
果たして・・・ア、ホンマや。
「○○番の選手、
ベーシックがちゃんとできている。
ただ、べーシック・フィガーのみのため、
派手さがなかった。
その点、ソロは良かった。
ジャイブ、
パートナーのリズムが大変素晴らしかった。
リーダーは・・・もっとがんばってください
そうすればさらに良くなるでしょう」
てな、内容。
ヒデ君、
「『リーダーはもっとがんばって』
って、
それはイワンといて欲しかったわ」
と、ガックリ。
自分で、よくわかっているから、
ってところかな。
自分で思うのと、
人から言われるの
(しかも、コンナ公衆の面前で)は違うものね。
でも、コレはまだまだ、序の口、
プレリュード(事件の始まり)に
過ぎなかったんだ。
お次の審査員講評では、
早くから、名指し。
「まだ、荒削りのダンス。
男性の後ろの足がすべてインになっています。
ただ、ボディが良く動いていますので、
私は好きな踊りです」
てなことをサラリ。
ヒデ君、
「ナァ、インって何やネン?」
って、私に怪訝そうに聞いてくる。
「内向いているって意味。
内股ってことよ」
と説明。
「ウワァ、どうしよう」
「ずいぶん直ってきたんだから、
大丈夫よ」
と励ましていると、
ん?
この審査員、最後にイミシン発言を。
「このカップルについては、
また後で(講評が)ありますので、
私はコレくらいにしておきます」
コレを聞いた、ヒデ君、
「エエ~ッ!!どういうこと?」
ユーちゃんも、苦笑している。
お次の審査員に関しては、なんと、
講評のそのほとんどが、
ヒデ君たちに向けられ
「他の審査員は、褒めてますんで、
私からは(あえて)苦言を呈します」
ってな前置きの後、
“愛のムチ”が
ピシッ パシッと容赦なく・・・
リーダー、手を振り回しすぎて、
ボディの動きが見えない。
パートナー、目線が低く、
伏し目がちetc.
で、二人のダンスの
モノマネまでされちゃう展開に。
ヒデ君、
「おーい、やめてくれよぉ」
ユーちゃんも
(自分のマネをみて)爆笑だ。
「ワタシは、
サンバとジャイブは、
6位をつけました」
理由を、細やかに説明。
・・・時間にして15分くらい?
も、講義をいただくことに。
その後の審査員からも
「リーダーの姿勢が悪い」
など、
ヒデ君、愛のムチで打たれっぱなし。
でも、
コンナチョイうれしい講評も。
「ボディリズムが良く刻めています」
「とても、ダンスが好きで、
楽しんで踊っているのが伝わってくる」
「ぜひ、スタンダードも見てみたい」
ココに書きけれないほどの、
賛否両論のコメントを
お土産にいただいたのであります。
先生側としたら、
言われていることに関しては、
そりゃぁごもっともってな内容が
ほとんどナタめ、余裕を持って、
時に、愉快な気分で
受け止めることができたんだけど、
さて、二人の耳にはどう届いただろうね。
「アンナに
注目されていると思わんかった」
帰る道すがらの会話だ。
「オレの方は審査員がいるのも
シランくらいやったから
・・・びっくりしたわ」
「ものすごく恥ずかしかった。
アレ(講評)でみんなはオレのこと、
知ったヤロウし」
でも、コンナ発言も。
「悪いねんけど、
何のこと、言われてるか
全然ワカランかったわ(笑)
実は、褒められているのか
けなされているのかさえ、
ワカランモンもあった」
そうやねんよね。
ソレが正直な気持ちだろう。
二人は終始キョトンとしていたモンね。
今日、言ってもらった講義内容が、
ちゃんと把握できる頃には、
挙げられた問題点は
すでになくなっているだろう・・・。
「しかし、人それぞれ、
基準があるんヤロウナァ。
同じ、ダンス見てても、
評価がまちまちやモン。
ベーシックができてるって褒める人あれば、
反対に、できていないという人もある。
ボディが良く動いているという人あれば、
手の動きばっかりで、
(ボディの)動きが見えないって言う人も」
そう。
だから、自分をシッカリ持たないと、
振り回されてしまうよ。
自分のことを最も正しく評価できるのは、
実は、自分自身でナイトね・・・
「マァ、要するに、
まだまだやってこと。
モット、練習しなあかん」
ユーちゃんも、然り・・・の表情だ。
で、ユーちゃん
「ジュンコ先生が、
一番良かったって言ってくれたから、
ソレでいいです」
とニッコリ。
うーん、心地良い、
プレッシャーをいつもありがとう。
イヤイヤ、それにしても、
実り多い、楽しい一日だったよね♥♥
「競技会、どう?
また、出たい?」
とヒデ君に聞くや、
「面白かったよ。
また機会があればやりたいな」
「あんな、コメント、もらっても?」
と、チョイイジワルな質問には、
「審査員を意識したのって、
あの時だけやし(笑)
実際に踊るときには、
忘れてるわ、きっと」
「評価を気にせず、
純粋に自分を表現できることが
大切なんやない?
だから・・・自分に集中するのみ!」
オォッ、
なかなか、イイコトいうね。
一回り、
大きくなったヒデ君を感じ、
うれしかったよ、で、完。
しかし、
ジャジャン!!
この日を境に、ヒデ君は、
さらに、大きく変わることに・・・
の報告は、またオイオイね。
長いお付き合い、ありがと。
続く 第574話へ
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審査員講評
~なりたい自分へのプレリュード※ ⑨~
※前奏曲・事件や物事の始まり
「なんで、コンな目に合わなアカンネン!?
オレ、静かに、
機嫌よう(機嫌良く)座ってただけやのに。
ちょっと、ひどいわ(笑)」
苦笑しながらも、
子供のように、すねる(!?)ヒデ君。
「アレ誰や?
って人から、急に背番号、呼ばれて・・・
ア、オレらのことやと思って聞いていたら、
オイオイ、一体、ナニ言い出すネン!?
ビックリしたわ、もう」
ん?ナンの話かわかります?
「ムッチャ、恥ずかしかった。
何で、オレらの時だけ、
アンナに長いネン?
しかも、(審査員)全員が、コメント。
オレ、マジで
『やめてくれぇ、お願いやから~』
って叫びたかったよ」
ウッヒャァ、
ヒデ君、かわいそう・・・
実は、
ヒデ君&ユーちゃんカップル
一斉口撃(攻撃!?)
and チョイ賛美
を受けましてね、
もう、会場中の、
注目の的になっちゃったんだ。
さぁて、なんのことか、もうわかったよね?
事の成り行きはコンナ感じ。
表彰式の前に、
司会の方からアナウンスがあったんだけど
「これから、
本日の審査員に講評をお願いします。
とてもタメになりますから、
よく聞いてください」
と来たもんだから、
へぇ~どんなだろう?
と思ったわけね。
でもまぁ、コチラとしては、
いつもどおりの
講評ッテ感じで聞いていたんだけど、
途中で
「ん、今、言ったのはナンの背番号?」
エラク具体的な
“名指し状態”の講評ナモンだから、
てっきり、その審査員が「良かった」と思った
カップルをみんなの前で披露しているのかな?
と改めてヨーク聞いてみると、
アイヤァ、反対なのよね。
なんと、
音楽を外していたカップルをワザワザ、
公表&講評しているんだ。
本人たちは気付いていないだろうから、
言ってあげなきゃ・・・なのか
ソコさえ直れば、
もっと上手くなるよ・・・と言う激励なのか
イヤ、ソー言うことを
あえてみんなの前で披露することで、
「音楽を外しちゃダメですよ」・・・という、
戒め(?)を共有してもらうためなのか
なぁんて、
はじめはビックリしたけれど、
そういや
「あなたたちに
チェックは入れませんでしたよ」
「アナタたちを予選落ちにしましたよ」
などという“結果”だけ知らされて
(後日、チェック表はもらえるのだろうから)
“なぜ”なのかは全くかわからないってより、
良心的システムなんだなってことに
落ち着いたんだ。
それに、
審査員と出場カップルの間に
親近感をもたらすという
意図もあるんかなぁって・・・。
で、まだ一人目の審査員講評は続いていて、
目に付いたカップルを名指し、
色々とコメント・・・が始まったんだ。
すると、ヒデ君
「やばいナァ。
なんか、オレラのとこにくるん違うか?」
と、逃げ腰に。
果たして・・・ア、ホンマや。
「○○番の選手、
ベーシックがちゃんとできている。
ただ、べーシック・フィガーのみのため、
派手さがなかった。
その点、ソロは良かった。
ジャイブ、
パートナーのリズムが大変素晴らしかった。
リーダーは・・・もっとがんばってください
そうすればさらに良くなるでしょう」
てな、内容。
ヒデ君、
「『リーダーはもっとがんばって』
って、
それはイワンといて欲しかったわ」
と、ガックリ。
自分で、よくわかっているから、
ってところかな。
自分で思うのと、
人から言われるの
(しかも、コンナ公衆の面前で)は違うものね。
でも、コレはまだまだ、序の口、
プレリュード(事件の始まり)に
過ぎなかったんだ。
お次の審査員講評では、
早くから、名指し。
「まだ、荒削りのダンス。
男性の後ろの足がすべてインになっています。
ただ、ボディが良く動いていますので、
私は好きな踊りです」
てなことをサラリ。
ヒデ君、
「ナァ、インって何やネン?」
って、私に怪訝そうに聞いてくる。
「内向いているって意味。
内股ってことよ」
と説明。
「ウワァ、どうしよう」
「ずいぶん直ってきたんだから、
大丈夫よ」
と励ましていると、
ん?
この審査員、最後にイミシン発言を。
「このカップルについては、
また後で(講評が)ありますので、
私はコレくらいにしておきます」
コレを聞いた、ヒデ君、
「エエ~ッ!!どういうこと?」
ユーちゃんも、苦笑している。
お次の審査員に関しては、なんと、
講評のそのほとんどが、
ヒデ君たちに向けられ
「他の審査員は、褒めてますんで、
私からは(あえて)苦言を呈します」
ってな前置きの後、
“愛のムチ”が
ピシッ パシッと容赦なく・・・
リーダー、手を振り回しすぎて、
ボディの動きが見えない。
パートナー、目線が低く、
伏し目がちetc.
で、二人のダンスの
モノマネまでされちゃう展開に。
ヒデ君、
「おーい、やめてくれよぉ」
ユーちゃんも
(自分のマネをみて)爆笑だ。
「ワタシは、
サンバとジャイブは、
6位をつけました」
理由を、細やかに説明。
・・・時間にして15分くらい?
も、講義をいただくことに。
その後の審査員からも
「リーダーの姿勢が悪い」
など、
ヒデ君、愛のムチで打たれっぱなし。
でも、
コンナチョイうれしい講評も。
「ボディリズムが良く刻めています」
「とても、ダンスが好きで、
楽しんで踊っているのが伝わってくる」
「ぜひ、スタンダードも見てみたい」
ココに書きけれないほどの、
賛否両論のコメントを
お土産にいただいたのであります。
先生側としたら、
言われていることに関しては、
そりゃぁごもっともってな内容が
ほとんどナタめ、余裕を持って、
時に、愉快な気分で
受け止めることができたんだけど、
さて、二人の耳にはどう届いただろうね。
「アンナに
注目されていると思わんかった」
帰る道すがらの会話だ。
「オレの方は審査員がいるのも
シランくらいやったから
・・・びっくりしたわ」
「ものすごく恥ずかしかった。
アレ(講評)でみんなはオレのこと、
知ったヤロウし」
でも、コンナ発言も。
「悪いねんけど、
何のこと、言われてるか
全然ワカランかったわ(笑)
実は、褒められているのか
けなされているのかさえ、
ワカランモンもあった」
そうやねんよね。
ソレが正直な気持ちだろう。
二人は終始キョトンとしていたモンね。
今日、言ってもらった講義内容が、
ちゃんと把握できる頃には、
挙げられた問題点は
すでになくなっているだろう・・・。
「しかし、人それぞれ、
基準があるんヤロウナァ。
同じ、ダンス見てても、
評価がまちまちやモン。
ベーシックができてるって褒める人あれば、
反対に、できていないという人もある。
ボディが良く動いているという人あれば、
手の動きばっかりで、
(ボディの)動きが見えないって言う人も」
そう。
だから、自分をシッカリ持たないと、
振り回されてしまうよ。
自分のことを最も正しく評価できるのは、
実は、自分自身でナイトね・・・
「マァ、要するに、
まだまだやってこと。
モット、練習しなあかん」
ユーちゃんも、然り・・・の表情だ。
で、ユーちゃん
「ジュンコ先生が、
一番良かったって言ってくれたから、
ソレでいいです」
とニッコリ。
うーん、心地良い、
プレッシャーをいつもありがとう。
イヤイヤ、それにしても、
実り多い、楽しい一日だったよね♥♥
「競技会、どう?
また、出たい?」
とヒデ君に聞くや、
「面白かったよ。
また機会があればやりたいな」
「あんな、コメント、もらっても?」
と、チョイイジワルな質問には、
「審査員を意識したのって、
あの時だけやし(笑)
実際に踊るときには、
忘れてるわ、きっと」
「評価を気にせず、
純粋に自分を表現できることが
大切なんやない?
だから・・・自分に集中するのみ!」
オォッ、
なかなか、イイコトいうね。
一回り、
大きくなったヒデ君を感じ、
うれしかったよ、で、完。
しかし、
ジャジャン!!
この日を境に、ヒデ君は、
さらに、大きく変わることに・・・
の報告は、またオイオイね。
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