2008.08.15 (第570話)チョット中休み エッセイvol.14 ~なりたい自分へのプレリュード ⑥~
目次へ
エクササイズ&プラクティス集へ
チョット中休み エッセイvol.14
決勝に向かっての快進撃!?
~なりたい自分へのプレリュード※ ⑥~
※前奏曲・事件や物事の始まり
「なんだか、自分に集中できない」
「音楽が入ってこない」
と、ユーちゃんは辛そうに言った。
その理由は・・・ナンと、
目から入ってくる
多大な情報(!?)
のせいだったんだ。
彼女の話を要約すれば、
「客席に人の顔・かお・カオ・・
っていっぱいあって、
どこに焦点を合わせたらいいか困ってしまう」
おまけに
「(撮ってくれている)
ビデオの方に目線を合わせようとしたら、
バランスが取れない」
客席の上段で撮っていたため、
ソレを見ようとすることで、
ひっくり返ってしまうんだろう。
さらにさらに、
ユーちゃん、困ったことに
「あ~、
人に見られてるぅ~と思うと、
恥ずかしくなる」
タチだというんだな。
コレを聞いて、
ヒデ君、ビックリだ。
「え~そうなん?
オレ、いっこも(全然)
変わらヘンわ。
むしろ、反対やわ。
昔から、サッカーの試合かって、
ギャラリーが多いほうが燃えてたし、
メッチャ、気分乗るで」
でも、今日は例のタンゴ・デモでの
嫌な思いが冷めていないため、
「ハメはずさんように、
見張ってるけどね」
あぁ、良かったわ(笑)
わたしは、
ユーちゃんが今陥っている感覚、
気持ちが、
とっても理解できる方なんだ。
なぜって、
現役時分、自分も同じだったから。
つまりは
よく、競技会場やデモ会場で
浮き足立ったり、舞い上がったり・・
自分を見失いかけることヒンパン・・・
苦労したものだ。
で、私はユーちゃんに、
外に散らばってしまっている“目”を
自分の内側に向けさせるようにアドバイス。
どんなに広い会場でも、
自分のカラダは、
“ココに在る”だけなんだもん。
目の力をユルメ、
インナーマッスルを感じるように指示。
で、その場で一緒にチョイカラダを締め、
インナーマッスルを動かす
エクササイズを試みることに。
早く、自分という実感を
取り戻さなくてはならないからだ。
そして、
どんなにたくさんの人がいても、
“見て、感じるべき人”は、
まず自分自身だけ。
ソノ延長にリーダーであるヒデ君アリ・・・
で十分、なことを伝えたんだ。
さらに、
「目線は低いままで良い。
無理に上げる必要は絶対にない」
ってことも伝授。
目をリラックスさせることが
どんなに大切かは十分知っているからだ。
(第523話参照)
で、ようやく、
ユーちゃんに可愛い、笑顔が戻ってきたんだ。
フリーパス(2次予選)のダンスでは、
ずいぶん元気に踊れるように・・・
「(ブログに書いてあったように)
耳の後ろで見ている感覚がしました」
って報告。
(第519話参照)
良かった、ヨカッタも・・・つかの間、
お次はヒデ君だ。
お昼休憩の後、
「アカン、
サンバとジャイブの練習せんと…」
と少々アセリ気味。
「ナァ、サンバ、
どこからスタートしたらエエのん?」
の問いに、
わかりやすいフロアーでの
長い方のLODを示すや、
「わかった。
ずっとここから(スタートに)しよう」
練習用のサンバがかかると、
ユーちゃんを連れ、
支持された場所で、向かい合って
「ワン・ア・ツー・・」
と口ずさみながら、もう、必死だ。
今回のサンバのアマルガメーションは、
メッチャベーシックステップなんだよな。
リバース・ベーシックムーブメント
ホイスク・・みたいなもんバッカ。
そう、アマチュアさんのメダルテストで言えば、
初級クラスのフィガーのみ。
でもコレって、結構難しいのよね。
ソレにしては練習不足アリアリなんだよなぁ。
時々、ヒデ君なんか、
ホイスクの上下動が逆になったり(!?)
ボルタの後ろの足は、ウチ向きのまんま。
まぁ、こういう足のクセも、
根っこからできるだけ自然に直すために
無理やりNGにしないのが
ジュンコ流でもあるんだけどね。
サァ、練習における二人の出来は?
アララ、間違わないように
ものすごく慎重に踊っているせいか、
全く覇気がないわねぇ。
で、
「もっと、
思い切って踊ってごらん」
と言うと、
今度は、ヒデ君、暴走だ。
おーい、
音楽聞いてないよぉ~
すると、サンバ大好きユーちゃんが、
カラダと口頭※で、
ヒデ君の猛ダッシュを律し始めたんだ。
※カウントを口で言う
「ホンマ、頼もしいわ。
いざとなったら、
オレ、ついていくわ」
とヒデ君、苦笑。
次は、ジャイブ。
コレに関してはもう、
練習不足をセンス?と体力?
で補うしかない!?
マァいや、
「小さいことは気にせず楽しんで、
思い切り踊ってね」
しか、ないモンネェ。
気にしていた、音楽は何とか取れ、
ハイ、練習、終了!
サァ、いよいよ、準決勝。
コレで残れば、決勝だ。
礼をし、
フロアーに向かう二人・・・
音楽、スタート。
で、
ルンバそしてチャチャチャと続く。
ヒデ君は、
フロアーで輝く人だナァ・・・
実力以上に見えるから、愉快だよね。
やってることはまだまだでも、
ソレを凌駕するものを持っている。
堂々としてるもんナァ。
思い切りのパフォーマンス
は依然輝きを放ち、
十分、目立っているし、
ユーちゃんも、
日頃のパワーが戻ってきた様子・・・
ウン、ナカナカいいぞ。
ネクスト、ダンスはサンバ。
おっ、何とか、
大きな失敗なく乗り切ったぞ。
ラストはジャイブ。
ウーン、踊っているって言うより、
もう、必死ッテ感じだけどね(笑)
マァ、元気で楽しそうには踊ってるからOKだ。
私は、パチパチ拍手で二人を出迎え、
そして、ささやいた。
「きっと、
決勝、残ってるよ・・・」
「ホンマ?ヨカッタ?」
「ウン。
ジャイブも、良かったよ」
ヒデ君もユーちゃんも、
バツグンの笑顔だ。
サァ、ホンマに、
決勝進出なるか!?
続く 第571話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
エクササイズ&プラクティス集へ
チョット中休み エッセイvol.14
決勝に向かっての快進撃!?
~なりたい自分へのプレリュード※ ⑥~
※前奏曲・事件や物事の始まり
「なんだか、自分に集中できない」
「音楽が入ってこない」
と、ユーちゃんは辛そうに言った。
その理由は・・・ナンと、
目から入ってくる
多大な情報(!?)
のせいだったんだ。
彼女の話を要約すれば、
「客席に人の顔・かお・カオ・・
っていっぱいあって、
どこに焦点を合わせたらいいか困ってしまう」
おまけに
「(撮ってくれている)
ビデオの方に目線を合わせようとしたら、
バランスが取れない」
客席の上段で撮っていたため、
ソレを見ようとすることで、
ひっくり返ってしまうんだろう。
さらにさらに、
ユーちゃん、困ったことに
「あ~、
人に見られてるぅ~と思うと、
恥ずかしくなる」
タチだというんだな。
コレを聞いて、
ヒデ君、ビックリだ。
「え~そうなん?
オレ、いっこも(全然)
変わらヘンわ。
むしろ、反対やわ。
昔から、サッカーの試合かって、
ギャラリーが多いほうが燃えてたし、
メッチャ、気分乗るで」
でも、今日は例のタンゴ・デモでの
嫌な思いが冷めていないため、
「ハメはずさんように、
見張ってるけどね」
あぁ、良かったわ(笑)
わたしは、
ユーちゃんが今陥っている感覚、
気持ちが、
とっても理解できる方なんだ。
なぜって、
現役時分、自分も同じだったから。
つまりは
よく、競技会場やデモ会場で
浮き足立ったり、舞い上がったり・・
自分を見失いかけることヒンパン・・・
苦労したものだ。
で、私はユーちゃんに、
外に散らばってしまっている“目”を
自分の内側に向けさせるようにアドバイス。
どんなに広い会場でも、
自分のカラダは、
“ココに在る”だけなんだもん。
目の力をユルメ、
インナーマッスルを感じるように指示。
で、その場で一緒にチョイカラダを締め、
インナーマッスルを動かす
エクササイズを試みることに。
早く、自分という実感を
取り戻さなくてはならないからだ。
そして、
どんなにたくさんの人がいても、
“見て、感じるべき人”は、
まず自分自身だけ。
ソノ延長にリーダーであるヒデ君アリ・・・
で十分、なことを伝えたんだ。
さらに、
「目線は低いままで良い。
無理に上げる必要は絶対にない」
ってことも伝授。
目をリラックスさせることが
どんなに大切かは十分知っているからだ。
(第523話参照)
で、ようやく、
ユーちゃんに可愛い、笑顔が戻ってきたんだ。
フリーパス(2次予選)のダンスでは、
ずいぶん元気に踊れるように・・・
「(ブログに書いてあったように)
耳の後ろで見ている感覚がしました」
って報告。
(第519話参照)
良かった、ヨカッタも・・・つかの間、
お次はヒデ君だ。
お昼休憩の後、
「アカン、
サンバとジャイブの練習せんと…」
と少々アセリ気味。
「ナァ、サンバ、
どこからスタートしたらエエのん?」
の問いに、
わかりやすいフロアーでの
長い方のLODを示すや、
「わかった。
ずっとここから(スタートに)しよう」
練習用のサンバがかかると、
ユーちゃんを連れ、
支持された場所で、向かい合って
「ワン・ア・ツー・・」
と口ずさみながら、もう、必死だ。
今回のサンバのアマルガメーションは、
メッチャベーシックステップなんだよな。
リバース・ベーシックムーブメント
ホイスク・・みたいなもんバッカ。
そう、アマチュアさんのメダルテストで言えば、
初級クラスのフィガーのみ。
でもコレって、結構難しいのよね。
ソレにしては練習不足アリアリなんだよなぁ。
時々、ヒデ君なんか、
ホイスクの上下動が逆になったり(!?)
ボルタの後ろの足は、ウチ向きのまんま。
まぁ、こういう足のクセも、
根っこからできるだけ自然に直すために
無理やりNGにしないのが
ジュンコ流でもあるんだけどね。
サァ、練習における二人の出来は?
アララ、間違わないように
ものすごく慎重に踊っているせいか、
全く覇気がないわねぇ。
で、
「もっと、
思い切って踊ってごらん」
と言うと、
今度は、ヒデ君、暴走だ。
おーい、
音楽聞いてないよぉ~
すると、サンバ大好きユーちゃんが、
カラダと口頭※で、
ヒデ君の猛ダッシュを律し始めたんだ。
※カウントを口で言う
「ホンマ、頼もしいわ。
いざとなったら、
オレ、ついていくわ」
とヒデ君、苦笑。
次は、ジャイブ。
コレに関してはもう、
練習不足をセンス?と体力?
で補うしかない!?
マァいや、
「小さいことは気にせず楽しんで、
思い切り踊ってね」
しか、ないモンネェ。
気にしていた、音楽は何とか取れ、
ハイ、練習、終了!
サァ、いよいよ、準決勝。
コレで残れば、決勝だ。
礼をし、
フロアーに向かう二人・・・
音楽、スタート。
で、
ルンバそしてチャチャチャと続く。
ヒデ君は、
フロアーで輝く人だナァ・・・
実力以上に見えるから、愉快だよね。
やってることはまだまだでも、
ソレを凌駕するものを持っている。
堂々としてるもんナァ。
思い切りのパフォーマンス
は依然輝きを放ち、
十分、目立っているし、
ユーちゃんも、
日頃のパワーが戻ってきた様子・・・
ウン、ナカナカいいぞ。
ネクスト、ダンスはサンバ。
おっ、何とか、
大きな失敗なく乗り切ったぞ。
ラストはジャイブ。
ウーン、踊っているって言うより、
もう、必死ッテ感じだけどね(笑)
マァ、元気で楽しそうには踊ってるからOKだ。
私は、パチパチ拍手で二人を出迎え、
そして、ささやいた。
「きっと、
決勝、残ってるよ・・・」
「ホンマ?ヨカッタ?」
「ウン。
ジャイブも、良かったよ」
ヒデ君もユーちゃんも、
バツグンの笑顔だ。
サァ、ホンマに、
決勝進出なるか!?
続く 第571話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |