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チョット中休み エッセイvol.14 

クラス分けの結果は!?

~なりたい自分へのプレリュード※ ⑤~

※前奏曲・事件や物事の始まり


ジリジリ太陽と、
耳をつんざくようなセミの大集団の
洗礼を受けながら
公園の中にある会場へ。
ソコは、
レトロムードのこぢんまりとした体育館だった。


始終いいムードで事は進んでいた。

開催者側の意向なのだろう、
着替えの時間・場所、練習の時間・・
すべてユッタリとしていて、
妙なイライラやストレスを感じなくて済む。
コレは、ホントウにありがたいことだ。
出場組数もこぢんまり。
で、チョイ年齢層は高めだが、
全体的に思った以上に和やかな感じなんだ。
「勝ってやるぞ!」が前面に出ることなく、
純粋にコンペを楽しんでいるのかナァって
フィーリング。
懸念していたような
殺伐とした感覚でないのにホッと安心だ。
「ふぅん、
コレが社会人コンペってもんか
・・・なんか、イイな」

私は、公式練習の様子を見つめながら、
いつしか経験済みの
学連・プロの競技会では、
感じることのできなかった、
愉快な気分になっていた。


さて、ヒデ君、
ジャージ素材の黒シャツをサラッと着こなし、
ウーン、イケメン風でGOODだね。
で、シャツの胸元がチョイ開き気味なんだけど、
超色白のヒデ君、
踊ると、カーって上気し、
桃色ピンクに変化するのも、
なかなかセクシーでグー!
マリトースキー風にキラリ
オデコをかきあげ、準備万端だ。

「こうやってみると、
顔だけは、
ポーランド人みたいやなぁ」


確かに(笑)

「招待選手って思われるんやないの!?」
なんていうジョーダンも飛び交い、
ムッチャリラックスムードだ。

ユーちゃんも、上は黒のレオタードに、
バレリーナ・ボレロをキュッと締め、
下はフルフルスカートでお茶目に決めている。
清楚な彼女を上手く引き立ててくれ、
よくお似合い。


サァテ、

ドキドキの予選スタート!

まずは、クラス分けから始まるんだ。
ラテン出場全カップルをABC各クラスに分け、
ソノ中で、
また予選・準決勝・決勝と
勝ち進んでいくシステムだ。
つまり、
各クラスごとに、優勝があるんだな。


ヒデ君、最初の頃の目標は
「もし、Cクラスやったら、
1・2・3位あたり、目指したいな。
ルンバとチャチャチャだけやし」


「Bクラスは、
サンバが入るからナァ。
決勝には残りたいけど」


「もしAクラスやったら、
ジャイブがナァ・・・
でも、ヤッパ出るからにはAクラス、
入りたいな。
それに、できたら、決勝で踊りたい。
え? ルンバのソロがあるの?
すっげぇ~!インター(日本インターのこと。
決勝で一組づつソロを踊る)
みたいでカッコエエ。
やりたいナァ」


と、ソンナコンナの話しの後、
決まってこう言っていたもんナ。

「ウーン、でもどうやろう・・・・
全然、見当つかへんわ、どうなるのか。
まず、コンペってもんがようわからんし、
どんなレベルの人が
来てるのかもワカレヘンし」



そう、実は私も同じなんよね。
社会人コンペレベルってものも、
よく知らしないし・・・
で、ソノせいかも知んないけど。
いよいよ、クラス分けの予選ってとき、
ワタクシ、なんやミョーに、
ドキドキしましたモンね。
フロアーでの二人がどんなふうに見えるのかが、
まず、気がかり。
周りのミンナのフィーリングに
飲み込まれてしまって、
かすんでしまうってコトも、
十分ありうるからだ。


果たして結果は・・・?


イヤハヤ、ビックリですよ。
二人とも、
メッチャ、目立つんよね(笑)
まぁ、コレは、
もちろん、良くも悪くもナンだけど。
背が高いから? 若いから?
ウーン、ソレもアルでしょ。
デモね、すごく輝いている・・・。
特に、ヒデ君。
あの、タンゴ・デモの後の落ち込みはどこへやら
終始、きらめきのアル、
エンターティナー振り。
言い伝えておいた、
“礼”もきちっとできているし、
結構いい感じだ。

贔屓目(ひいきめ)ではなく、
かなり、ルックス・グッドだ。
で、動きも、周りの選手と全く異質で、
チョイ、異様な感じで目立っている(笑)
ウーン、コレは、
ひょっとするとひょっとするかもよ・・・
の予想通り、

Aクラス入りと発表!!!

すごーい!!
おめでとう!パチパチ!
ところが、ヒデ君
うれしい!の気持ちと同時に
「アイヤ~、
サンバとジャイブ、
ホンマに踊らなアカン様になってしもうた」

と、少々頭を抱え気味だ。


と、もう一つ気がかりなのは、
ユーちゃんのこと。
体調のほうは全然OKって感じなんだけど、
いつもになく元気のない踊りなんだな。

そう、集中し切れていない感じで、
きっと気分も乗っていないだろう。
ヒデ君談
「アレツ?
どうしたんやろ?
って思ったよ。
表情も固いし。
動きがいつもと違うから。
カラダがしんどいんかな?
って思ったけどそうでもなさそうやし
特に緊張してるって風でもない・・・」



そう、観客側から見ていても、
ソンナコンナの様子は容易に見て取れたんだ。

ムム?

ユーちゃんの中で何かが起っている。


私は、ユーちゃんに寄りそうことにした。
何かあるはずだ、きっと・・・。



すると、意外にも、

え~!そうだったの!?



      続く 第570話へ



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