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チョット中休み エッセイvol.12 

タンゴはナゼに組みにくい?

~タンゴでダンゴになりたくない!! ③~


私、思うに
全スタンダード種目の中で、
タンゴって一番ホールド(=男女の組み方)が
難しいんじゃないかって。

なぜか?


その1

ホールドのカタチが特殊

だから。
特に、女性の左腕・・・ね。
上手くいけば、
シッカリと男性のホールドと
コネクションを持つことができて
シャープなタンゴの運動を
非常にやりやすくしてくれる。
でも、下手すりゃ、
男性のアームを不当に上へと持ち上げ、
右肩がメッチャきつくなるモンね。
ものすごくリキンだ女性の左ホールドは
男性のシルエットを崩す、元凶になっちゃう。
あ、

男性の右アームも問題多い

しね。
女性の背中に深く入り込むから、
そこで締めるだの、抱え込むだの・・で、
女性の動きの自由を奪うんだ。
コレ、女性にものすごく嫌われるから要注意だよ!


その2 

男女ともに同じくらいカラダがムーブしないと、

ホールドが崩れやすい

スタート時点で、せっかく何とか組めても、
例えば最初のウォークで、
もう、組めなくなるってコトもある。
ソレは単純に歩幅が合わない
もっと言えば、
背筋の移動距離が合わないから
もしくは、
カラダがムーブする際のスピードが合わないから。
スイングダンスは、スイングをかけることで、
二人の揺れを同調させるわけだが、
コチラの方が
“曲線”運動だから、あわせやすいし、
歩幅・背筋の運動が合わなくても
スイングという風が助けてくれる。
でも、タンゴだと、
1歩目から、相手が
「もう全然進んでくれない!」
ってわかっても、なかなか対処が難しく、
「仕方ないから、チマチマ歩きましょ」
ッテ感じに妥協しがちなんだ。


その3 

動きの中で

ホールドを完成させにくい

コレは、スタートの話なんだけど、
タンゴって他の種目より
スタートのキッカケが難しいんだよね。
スイングダンスって
その名のとおりスイングが起って、
動き出すでしょ?
ホラ、予備足ってモノを用いて。
しかも、最初から完璧に組むのを目指すのではなく
少しフリーな状態を残し、
動きの中で組んだほうが上手くいくとされている。
(例えばワルツを例にとれば、
最初のナチュラルターンで完成させる感じ)
でも、タンゴは基本的にスイングをかけない。
ゆえに予備足もナシ。
スイングダンスに比べ、
ある意味止まったところから、
いきなり動き出すようなモン。
だから、難しいんだ。
それに、動きの中でホールドを
完成って感じになりにくいしね。
第1歩目からスムーズに出にくいんだよなぁ
で、失敗したら、
とたんに、(深く組んでいるせいもあり)
カタチが崩れてしまう。


さて、
「確かにタンゴのホールドって難しいよね。
ジャ、どうしたらいいの?」
の、解決方法をおおざっぱに3つ挙げると

1. タンゴ・ポジションの理解

コレがないと、
その1のタンゴホールドの特殊性を
克服できないだろうし、
男女の立ち位置の納まりが悪いから動きにくい
その上、動きながらのスタートも
タンゴポジションの理解がないとやりにくいだろう。
ただし、
タンゴ・ポジションがちゃんとできる人は、
もうすでにかなり上級者・・・
ってコトが、
タンゴという種目の難しさに
つながっているんだろうね。


2. 男女とも自分のカラダを

ムーブできるようにする


タンゴ・ポジションが理解できても、
男女ともに自分のカラダを
自力で運ぶことができなかったら、
ポジションなんて簡単に狂っちゃうからね。
ダンスは組むことは大切だけど、
ナンのために組んでいるのかっていうと、
動く(踊る)タメだからね。


3. エネルギー循環で

組むようにする


私的には、
実はこれが最高に大切なこと・・・
でも、
「ハァ?何です?それって」
見たいなシロモノだし、
慣れないとナンのことやらサッパリだし
だけど、最終的にはコレができるようにならないと、
上記1・2をやったところで、
ヤッパ問題が残るわけよ。
例えば、タンゴポジションも
カタチだけのものになるし
カラダがムーブできたところで
「そんな、サラサラしないで、
もっと、床を踏んで動いて欲しい」
とか
「動きの距離やスピードは確かにあってるから、
邪魔になったりはしないけど
相手とシックリこない」
なんて風にね・・・


それにね、
コレが、今回最もヒデ君に伝えたいこと

“組むことの極意”

でもあるんだな。
では、ヒデ君の言う
「武道のマスターみたいな操作」
・・・について説明するシーンをどうぞ。



私はヒデ君に、
右の手を背中に置くように言った。
「まずは、ソウ、ちゃんと触れてね。
コレって大切よ」


ヒデ君、コクッとうなずく。


「きつく触れなくていいから、
もっと、ちゃんと触れて
・・・そう、そのくらい」


私が、ヒデ君の右手の触れ方に
OKを出すと、


「わ、こんなに?しっかりと?」
と驚いている。


「ソウよ。
あなたの右手は、ズルズル動いたり、
持ち直したりするから、女性からしたら
気持ちが良くないのよ」


「ソウか・・・
もうココからできてなかったんか。
でもなぁ、俺だけのせいかなぁ。
だって、なんか、外れてしまうねん。
みんな、
こんなシックリする背中やないで」



文句を言いかける
ヒデ君をチョイと制止にかかり

「確かに、
女性の背中にも問題はあるだろうけれど、
全然、女性を変えなくても、
あなたが変われば、
ちゃんと(右手の平は)
フィットできるようになるモンよ」

で、私は話を続けた。
「そのままでいい?
これから

スイッチONするわよ。

言うとおりにしてね。
ヒデ君が今、
立っている床を足の裏で感じる。
足の裏全体がコンセントみたいになって、
床にそのコンセントを差し込むみたいな感じ。
ソコからエネルギーが
上がってくるのをイメージする」


「そのエネルギーって、
ジュンコ先生のよく言う、
反作用エネルギーやな?」



「そう。
ソレが、カラダの中を通って、
右手の平にやってくる。
そして、
今触れている私の背中に流れていく・・・」


「つまり、
今、あなたは2つのものに触れ、
存在しているの。
一つ足の裏で床に。
もう一つは、右手で私に。
その間にエネルギーを流すの。
イメージしたら流れるから
・・・どう」


「うん。
感じる感じる。
ようわかるわ」



「今は、
私も背中を同じようにしているからね」


「背中を?」


「そう。
床から上げてきた反作用エネルギーを、
背中を通して、
ヒデ君の右手に流れこむイメージをしているのよ。
ソコから、
ヒデ君のカラダの中も通って・・・
ホラ、私が、カラダの中を変化させたら、
同じように変化できるでしょ?」


「ワァ、ほんまや。
お腹がグーッと締まってきて、
背筋あたりの筋肉がギューッと
上に伸びていく・・・」



「コレが、
エネルギーで組むという実感よ。
お互いのエネルギーが交じり合い、
交歓され、
カラダの中が同じ変化をして、
結果、組めたのよ」


「右手が、
吸盤みたいに
背中に吸い付いてるわ(笑)」



「だって、
エネルギーが流れてるんだもん(笑)」


「え~、エネルギーって、
こんなにハッキリ感じるモンで、
カラダに結果がでるもんやねんなぁ・・・」



「ソウよ。
コレは単なるイメージではない、
実感よ」


「でも、こんなん、
誰でもデケヘンやろ!?」

と、ヒデ君、言い出すが


「練習しないとできないけどね。
でも、練習すれば
誰でもできるようになるわ」

「私が男性役で、
女性と組むときは、
まず、コレを心がけているのよ。
女性との接点は、
右手のひらじゃなくて、
手首でも良いし・・・。
触れたところ、どこでもいいから、
ソコを通して、
相手とつながるのよ」

「まぁ、タンゴは
深く女性の背中に手を回すから、
触れたところの面積全部から、
エネルギーが流れるのがベストだけどね」


「で、ココまで一緒になったら、
女性に先に
スタートを切ってもらえるように・・・」



ヒデ君、
エラクマジメに聞きいっているが・・・



      続く 第542話へ



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