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特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.5 

成長軸の正しい解釈

ダンスの「楽しい」は成長する!? ⑦


各個人に割り当てられた一生分の時間、
それはさまざまだろう。
長い人生もあれば、短い人生もあるってこと。
でも、1日はキッパリ24時間、
これは変わらない。
みんな平等よね。
その中で何を選ぶか、
何をするかの積み重ねによって、
私たち、人間が作られてゆくとするなら、
できるだけ自分にとって良いものを、
って言うか、
より良い自分、なりたい自分、
カッコイイ自分が体験できる選択を
し続けてゆきたいって、
誰もが思うだろうね。
その選択の一つとして
社交ダンスを選ぶとするのなら、
つまり

ダンスをすることで

素晴らしい自分を体験したい


と、あなたが社交ダンスを選択したならば、
それはあなたにとっても
ダンスにとっても有意義なこと。
それでこそ両者に“有効(効果がある)で
友好(仲良し)な関係”がデキるってものよね。


最初は軽い気持ちで始めたのにもかかわらず、
「ダンス、やって良かったわ」
ってな、
何か(ダイエットになった・姿勢が良くなった・
友人がたくさんできたetc.)が、
いくつもいくつも後から付いてきて、
「すごく面白い」
となり、
「社交ダンスって思っていたよりも、
奥深いものなんだなぁ」

となっていく、
これこそが大切なこと。
「たかが社交ダンス」が
「されど社交ダンス」に変化していくことこそが
真の面白さなのだからね。
でも、そうなるためには、
ただ漠然ダラダラと時間をかけてダンスをするより、
より明確な指針を持つほうが良いに決まってる。
「自分の人生の中での
社交ダンスの最も有意義な使い方」
を探そうではないか・・・ということで、
例の「成長軸」の登場なのだ。


「成長軸」について、
もう一度簡単に説明しておこう。

人の社交ダンスの成長の様子をカタチで表わすと、

上向きの螺旋状(スパイラル曲線)

になるんだな。
で、その、螺旋の渦の真ん中には
まっすぐの支柱が立っていて、
その支柱が「成長軸」だ。
言うなれば、
ダンスは、「成長軸」の周りを上向きの
螺旋状に成長していくのが、ベストなんだ。

その成長軸には、
「音楽に乗って、
相手と感じあって楽しく踊ること」

という社交ダンスの本質が存在している。
そして、その本質自体の捉え方も
ダンスの成長に伴い
進化・成長を遂げていくものなんだ。
例えば、
初級の頃は、
「音楽のカウントに合わせて、
相手との簡単なステップのやり取りをする」

それだけで、十分楽しいだろう。
正しい成長に伴い
「音楽をカラダで表現し、
ソレをお互い感じあって相乗効果を生み出す」

ってな、風に変化していき、
高度な楽しみかたができるようになってくるんだ。
つまり
「音楽に乗って、
相手と感じあって楽しく踊る」

と一口で言っても、
ソノ捉え方は、
個人レベルによりサマザマであろうってこと。

で、その「成長軸」で表しているのは
あくまでも社交ダンスにおいての
成長のことのようであるが、
実はそれだけではないんだな
・・・が今回のテーマ。


ジュンコ先生の言葉を借りれば、
「成長軸がダンスを超えた、
より高い目的・目標につながる
“意志”に沿えば沿うほどに、
ダンスはより正しい方向性を持って
上達していくことができるのよ。
つまり、その“意志”とともにあれば、
ダンスが上手くならないはずがない・・・。
反対に、ダンス自体は上達しても、
その“意志”にそむけば、最終的には
“社交ダンスが上手い人”とは
言えないって感じになっちゃうでしょうね」
(第537話)


で、その“意志”とは

人類の普遍的な原則

という話だったんだ。


サァ、難しくなってきたぞぉ~
まず、人類普遍の原則とは何なのか?
ソレは、自明(じめい=特に証明などをしなくても、
明らかであること。わかりきっていること)
のものであり、
改めて議論の余地がないほどに
人の心に当たり前のように存在している、
良心や常識のようなものを指すんだ。
では
具体的にどんなモノのこというのかわかるかな?
それは非常に大切なもの。
あまりに大切すぎて、当たり前過ぎて、
普段はどうしても
すぐに忘れてしまいがちなこと
・・・例えば、

健康であること

誠実であること

尊敬すること

信じあうこと

仲良くすること


そして

愛し合うこと・・

“成長軸がダンスを超えた、
より高い目的・目標につながる意志に沿う”
と言うことは、
ダンスが上手くなるにつれて、
みんなが健康を手に入れ、
誠実を尽くしあい、尊敬を覚え、
信じあう素晴らしさを知り、
仲良く出来るようになり、
自分という存在を含め愛することに
目覚めるようになっていく、
そういう話だ。
ね?素晴らしいことだと思わない!?


「結局は・・・」
私の説明を聞き終えた、ヒデ君の第1声。

「ダンスはヤッパ、
あくまでも手段ってコトやワナ。
ダンス自体を目的とした時点から、
悲劇が始まる・・・」


マジメな顔してそう言ってから、
続いてこんなことを
「そういえば、オレも今、
タンゴという種目を通して、
人類の普遍的な原則を
手に入れようとしてるわ」



「ヘェ?何?それは」
と、私が聞くと


「まずまっすぐ立つこと。
ゆがんでしまったら、
何やっても、基準がゆがんでるから
上手いこといけへんねん」


で、面白いことを言い出したんだ。

「オレが思うに、
その成長軸っていうのも、
地面にまっすぐ立っていて、
重力軸方向とピッタリ重なり合って
伸びていたらエエいうことやな?
その

“重力”に逆らわない、

本当にまっすぐの方向にあるのが

人類の普遍的な原則
ってコト

・・・どうあってる?」



「すごい!
そういうことよ!良くわかったね」



褒められて、チョイ、
鼻高々のヒデ君だった・・・



      続く 第539話へ



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