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特別シリーズ
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.5
2次会デモ大成功!
楽しいまま成長する!?
ダンスの「楽しい」は成長する!? ⑤
2次会、本番
新郎・新婦による
ジルバのデモンストレーションは、
大成功だった。
友人たちが総立ちで手拍子する中、
終始笑顔でのホンマ
おみごとパフォーマンスだったんだ。
「オ~ッ!」
新郎がワザを(新婦に)仕掛け、
K子さんがクルッとスピン(回転)をするたびに
みんなからどよめきが生まれる。
お二人のラブラブパワーいっぱいの
ダンス・パフォーマンスに
みんなはもう、釘付けだ。
フィニッシュの“抱っこちゃんポーズ”も
バッチリ決まったぁ!!
で、
会場はもう、
割れんばかりの拍手喝采に包まれたんだ。
ダンスのことを
全く知らされていなかった友人たちは、
そりゃぁ、驚いたヤロね。
なんせ、
単なる余興のノリ、
その場しのぎのカタチだけ・・
って感じじゃなく、
お二人は“ちゃんと”踊ったんだモノ。
その点、素人さん目線、
だけではなく、
ベテラン目線から見ても
メッチャ短期間で
よくアソコまで踊れるようになったねと、
感心!であり、
パフォーマンスとしても
本当にGOODだったと思うんだ。
もし、同じ場に
あの、
マイケル・マリトースキー&
ジョアンナ・ルーニスがやってきて
(ワワワ、そんなことあるワケないだろ!?)
何かしら、みんなの前で踊ったとしても、
「ねぇ?ドッチの組のダンスが良かった?」
の軍配は、間違いなく、
Yさん・K子さん組に上がったことやろね。
ソウ、世界のマイケル組にしても、
このときの“ジルバ”以上のパフォーマンスは
無理だろうってこと!
ナゼって、(お二人のダンスは)
純粋で素朴で
二人で心から音楽を楽しんでいて
お互いを慈しみあっていて
真の愛があって
見つめ合う目や笑顔に
ナーンにもウソがなくて
人のココロの深いところにある
感動の琴線に触れてくる
からなんだ。
「でもねぇ、
アッチの良さとコッチの良さなんて、
比べようがないじゃない!?
アッチは競技ダンスで
コッチは社交ダンスでしょ?・・・」
って、言う声もあがるだろうし、
私としても、そりゃそうだわねってところも
大いにあるわけなんだが、
しかし、本質は、競技ダンスも
社交ダンスも一緒なんだと思うわけよ。
音楽に乗って
相手と感じあって
楽しく踊ること
という本質は・・・。
「アノ二人、ダンス、続けるかな?」
帰り道、ヒデ君がポソッと言った。
ゼヒ、続けて欲しいという言葉は
あえて飲み込んだのかもしんない、
ヒデ君。
私が、何も言わないでいると
「ジュンコ先生は、ホンマ、
(生徒を)
募集するっていう気がないんやね」
って勝手に解釈し、苦笑。
しばらくして
「でも、今回のあの二人には、
(ダンスを)続けてみて欲しいヤロ?」
なんて、聞いてくる。
「なんでソウ思ったか、教えようか?
(ジュンコ先生は)アノ二人が、
どんなふうにダンスの中で進化、
成長していくか興味を持っているから
・・・違う?」
わたしは、
マァそうねって感じを伝え、
静かに笑った。
すると、ヒデ君
「でも、もしこれから
ダンスを続けてみるとするなら、
今しばらく、初級の時期が、
一番楽しい頃やワナぁ。
オレも、
ジルバで女性を回すリードできたとき、
楽しかったモン」
「あら? 今は、
ダンス、楽しくないの?
がんばってるヤン、タンゴもサンバも・・・。
イヤイヤ、
やってるってわけじゃないでしょ?」
と、私が言うと
「そら、
イヤイヤってワケやないけど、
苦しいコトも多いワナ(笑)
でも・・・そうやな、
今もアノ初心の頃と変わりなく
音楽に乗って踊れたときや、
女性とコミュニケーション取れたときは、
すごく気分エエし、
それに、
できなかったことができるようになったり
自分のカラダが変わっていったり・・
も、愉快・爽快やね。
それに、ホンマ、
ダンスってオモロイと思うしね」
そう言って、イミシンな笑いをし、
「いろいろ、勉強になりますわ、
おかげで」
そして
「最初の頃の “楽しい”と、
今の“楽しい”は全然違うけど、
ずーっと楽しいことは楽しいし、
ありがたいことに、
最短にして最良で、
ダンス、上達させてもうてるとは思うで」
お、珍しく“感謝!”ってか?(笑)ヒデ君。
でもソレ(ヒデ君の着実な上達)は、
恵まれた環境のなせる業(ワザ)ではなく、
ヒデ君がちゃーんと努力したからなんだよ。
でも、マァいや、
努力した分だけ、
確実に上手くなっているってこと自体が
すごいことなんだけどね。
普通は、ナカナカそうはいかないもんよね。
「こんなに努力して、
がんばってもいるのに、
どうして上手くならないんだろう!?」
って、ケースが意外と多いと思うんだ。
もしくは、上手くなったとしても、
さっき、
ヒデ君が言ったような上達の方法は、
あんまり、ない。
つまり
「最初の頃の “楽しい”と、
今の“楽しい”は全然違うけど、
ずーっと楽しいことは楽しいし」
ってな感じで、
最初からズーッと楽しいまま、
「楽しいレベル自体が
進化していくような上達の仕方」
で、個の努力に比例して
着実に上手くなる
・・・なんて、
ナカナカないよねってことなんだ。
もっと言えば、
今回の新郎新婦のようなケースでダンスと出会い、
「ダンスって楽しいねぇ」
を、常に感じ続けながら、練習を積み重ね
で、ふと、気がついたら、
「わ~すごい!
こんなに踊れる自分になってるなんて!」
ってな上達の道・・・
そんなモンがあれば、
最高にいいんだけどね・・・
な、アナタ、
実は、あるんですよ!
それが、
“社交ダンスの本質からなる成長軸”
に巻きつきながら、
正しい進化・成長を遂げることなんだ。
(第535話参照)
さぁ、ようやく、これから
「社交ダンスが教えてくれたこと
人間美学そして哲学」
の本領発揮!(笑)
「楽しいレベル自体が
進化していくような上達の仕方」
で、個の努力に比例して、
着実に上手くなる
ためのキーとなる、
“社交ダンスの本質からなる成長軸”について、
もうチョイ詳しく検討してみよう。
続く 第537話へ
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ジルバのデモンストレーションは、
大成功だった。
友人たちが総立ちで手拍子する中、
終始笑顔でのホンマ
おみごとパフォーマンスだったんだ。
「オ~ッ!」
新郎がワザを(新婦に)仕掛け、
K子さんがクルッとスピン(回転)をするたびに
みんなからどよめきが生まれる。
お二人のラブラブパワーいっぱいの
ダンス・パフォーマンスに
みんなはもう、釘付けだ。
フィニッシュの“抱っこちゃんポーズ”も
バッチリ決まったぁ!!
で、
会場はもう、
割れんばかりの拍手喝采に包まれたんだ。
ダンスのことを
全く知らされていなかった友人たちは、
そりゃぁ、驚いたヤロね。
なんせ、
単なる余興のノリ、
その場しのぎのカタチだけ・・
って感じじゃなく、
お二人は“ちゃんと”踊ったんだモノ。
その点、素人さん目線、
だけではなく、
ベテラン目線から見ても
メッチャ短期間で
よくアソコまで踊れるようになったねと、
感心!であり、
パフォーマンスとしても
本当にGOODだったと思うんだ。
もし、同じ場に
あの、
マイケル・マリトースキー&
ジョアンナ・ルーニスがやってきて
(ワワワ、そんなことあるワケないだろ!?)
何かしら、みんなの前で踊ったとしても、
「ねぇ?ドッチの組のダンスが良かった?」
の軍配は、間違いなく、
Yさん・K子さん組に上がったことやろね。
ソウ、世界のマイケル組にしても、
このときの“ジルバ”以上のパフォーマンスは
無理だろうってこと!
ナゼって、(お二人のダンスは)
純粋で素朴で
二人で心から音楽を楽しんでいて
お互いを慈しみあっていて
真の愛があって
見つめ合う目や笑顔に
ナーンにもウソがなくて
人のココロの深いところにある
感動の琴線に触れてくる
からなんだ。
「でもねぇ、
アッチの良さとコッチの良さなんて、
比べようがないじゃない!?
アッチは競技ダンスで
コッチは社交ダンスでしょ?・・・」
って、言う声もあがるだろうし、
私としても、そりゃそうだわねってところも
大いにあるわけなんだが、
しかし、本質は、競技ダンスも
社交ダンスも一緒なんだと思うわけよ。
音楽に乗って
相手と感じあって
楽しく踊ること
という本質は・・・。
「アノ二人、ダンス、続けるかな?」
帰り道、ヒデ君がポソッと言った。
ゼヒ、続けて欲しいという言葉は
あえて飲み込んだのかもしんない、
ヒデ君。
私が、何も言わないでいると
「ジュンコ先生は、ホンマ、
(生徒を)
募集するっていう気がないんやね」
って勝手に解釈し、苦笑。
しばらくして
「でも、今回のあの二人には、
(ダンスを)続けてみて欲しいヤロ?」
なんて、聞いてくる。
「なんでソウ思ったか、教えようか?
(ジュンコ先生は)アノ二人が、
どんなふうにダンスの中で進化、
成長していくか興味を持っているから
・・・違う?」
わたしは、
マァそうねって感じを伝え、
静かに笑った。
すると、ヒデ君
「でも、もしこれから
ダンスを続けてみるとするなら、
今しばらく、初級の時期が、
一番楽しい頃やワナぁ。
オレも、
ジルバで女性を回すリードできたとき、
楽しかったモン」
「あら? 今は、
ダンス、楽しくないの?
がんばってるヤン、タンゴもサンバも・・・。
イヤイヤ、
やってるってわけじゃないでしょ?」
と、私が言うと
「そら、
イヤイヤってワケやないけど、
苦しいコトも多いワナ(笑)
でも・・・そうやな、
今もアノ初心の頃と変わりなく
音楽に乗って踊れたときや、
女性とコミュニケーション取れたときは、
すごく気分エエし、
それに、
できなかったことができるようになったり
自分のカラダが変わっていったり・・
も、愉快・爽快やね。
それに、ホンマ、
ダンスってオモロイと思うしね」
そう言って、イミシンな笑いをし、
「いろいろ、勉強になりますわ、
おかげで」
そして
「最初の頃の “楽しい”と、
今の“楽しい”は全然違うけど、
ずーっと楽しいことは楽しいし、
ありがたいことに、
最短にして最良で、
ダンス、上達させてもうてるとは思うで」
お、珍しく“感謝!”ってか?(笑)ヒデ君。
でもソレ(ヒデ君の着実な上達)は、
恵まれた環境のなせる業(ワザ)ではなく、
ヒデ君がちゃーんと努力したからなんだよ。
でも、マァいや、
努力した分だけ、
確実に上手くなっているってこと自体が
すごいことなんだけどね。
普通は、ナカナカそうはいかないもんよね。
「こんなに努力して、
がんばってもいるのに、
どうして上手くならないんだろう!?」
って、ケースが意外と多いと思うんだ。
もしくは、上手くなったとしても、
さっき、
ヒデ君が言ったような上達の方法は、
あんまり、ない。
つまり
「最初の頃の “楽しい”と、
今の“楽しい”は全然違うけど、
ずーっと楽しいことは楽しいし」
ってな感じで、
最初からズーッと楽しいまま、
「楽しいレベル自体が
進化していくような上達の仕方」
で、個の努力に比例して
着実に上手くなる
・・・なんて、
ナカナカないよねってことなんだ。
もっと言えば、
今回の新郎新婦のようなケースでダンスと出会い、
「ダンスって楽しいねぇ」
を、常に感じ続けながら、練習を積み重ね
で、ふと、気がついたら、
「わ~すごい!
こんなに踊れる自分になってるなんて!」
ってな上達の道・・・
そんなモンがあれば、
最高にいいんだけどね・・・
な、アナタ、
実は、あるんですよ!
それが、
“社交ダンスの本質からなる成長軸”
に巻きつきながら、
正しい進化・成長を遂げることなんだ。
(第535話参照)
さぁ、ようやく、これから
「社交ダンスが教えてくれたこと
人間美学そして哲学」
の本領発揮!(笑)
「楽しいレベル自体が
進化していくような上達の仕方」
で、個の努力に比例して、
着実に上手くなる
ためのキーとなる、
“社交ダンスの本質からなる成長軸”について、
もうチョイ詳しく検討してみよう。
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