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特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.5 

本質にのっとった

最高のデモンストレーション!?


ダンスの「楽しい」は成長する!? ④


イギリスのダンス協会の教師というエライ方々が、
競技として成り立つように
すさまじくいろんなルールを作ってしまったおかげで
とんでもなく難解なものになってしまった社交ダンス。
“美しさや正しさを競う”あまりに、
かえって社交性が失われつつある社交ダンス。
でもね、その社交ダンスってものから、
すべての枝葉、
無駄なものを剥ぎ取ってしまうと、
1本のまっすぐの“軸”だけが残るんだ。
コレこそが最も大切なルールであり、
上手くなるための秘訣であり、
世界各国共通の唯一のマナー。
「これがあるからこそ社交ダンスだ」
といえる根本・・・ソレは

音楽に乗って

相手と感じあって楽しく踊ること


という社交ダンスの本質だ。


社交ダンスの成長ってね、
この本質に沿ってあるべきなんだろうナァって
思うンよね。

その本質の“成長軸”を土に
まっすぐ突き刺してシッカリと立ててみる。
そして、この“成長軸”が、
ちょう度アサガオなどのつるが巻きついてゆく
支柱のような役割を果たすんだ。
で、まっすぐにそしてどこまでも
伸びてゆくその支柱にグルグル巻きつきながら、
まるで螺旋階段を上がるように
社交ダンスの技術を成長させてゆく・・・
イメージとしてはコンナ感じ。

ってことは、あらゆるダンステクニックが、
“成長軸”に沿ったものであるかどうか、
を観察することで、
今現在の自分にとって、有意義なモノか、
ソウでないかの目安にもなりやすいんだ。
例えば、
そのテクニックをすることで、
より音楽に乗ることができたり、
または、
音楽が良く聴こえるようになったり、
相手と良いコミュニケーションがとれたり
ソンで持って、踊っていて楽しいし、気分いい!
・・・なら、OK、
ドンドン取り入れてみるべきってことなんだ。
おそらく、本質から外れずに、
成長できていけるだろう。
でも、反対に、
とても良さそうなテクニックであっても
ソレをすると
「音楽どころじゃなくなってくる」
「相手?そんなもの感じている余裕がないもん」
「楽しくなんてゼンゼン・・・もう苦しいだけさ」
なときは、残念ながら、
今のアナタにはあっていないテクニックでは?
という目安なんだ。


また、コンナ風にも考えられる。
テクニック自体には問題はないのだが、
ソレを受け取るアナタ自身がすでに、
本質から外れた成長を果たそうとしている
(そのテクニックの解釈が狂ってくる)
ってケースもある。
そんなときも、
ヤッパ、音楽や相手とのコミュニケーションに
トラブルが出てくるだろう。

そう、実は成長軸自体に問題がある場合も多いんだ。
だから話はヤッカイなんだが、
この辺のところはすごく大切なんで、
また、ユックリ取り上げよう。


さて、もう一つぜひとも
覚えておいて欲しいことがあるんだ。
ソレは、

本質そのものも

進化成長していく
ってこと。

つまり、
「音楽に乗って、
相手と感じあって楽しく踊ること」

コレ自体に、成長があるってことだ。
そりゃそうだろう。
同じ「音楽に乗って、
相手と感じあって踊る楽しさ」でも
初心者の頃のソレと
上級者になってからのソレとでは、
言葉は一緒でも体感・実感は、
“天と地ほどの差”があるはずだモンね。
だって、上級者はより細やかに
音楽や相手を感じとることができるだろうし、
それに、自分たちの表現を加えて、
すっごく自由に踊れるんだもん・・・

エ? 必ずしもソウとは言えないって?
上級者よりも初心者の方が、
「音楽に乗って、相手と感じあって踊る楽しさ」
を素直に実践している場合が多いって?
初級者の方が、自分たちの好きなように、
自由に表現していて、
上級者は、捉われが多くって、
かえって不自由・・・
アララ・・・ダメじゃん!!
しかも、

上級者は、

自分がそんな不自由なところに

イッチャッテルってことさえ

気がついていない人も多い


ってな、不条理な現実に、
一石を投じてくれたのが
Yさん&K子さんの、
新郎・新婦カップルのダンスだったってワケなんだ。


私は、(2次会の時の)
デモンストレーション用種目に、
ジルバを選んだ。
曲は、お二人のイメージにピッタリの
サザンオールスターズの「踊ろうよベイビー」
ダンス用ではなく、
原曲をそのまんま使うことに。
ステップは、ベーシックフィガーで、
約1分半のアマルガメーションを組んだんだけど、
ウーン、チョイ、コレって無茶かな?
と、エンディングまで組み終わったところで、
ワタクシ、思い始めたんだな。
いくら“下地”がある
(第534話参照)
っていったって、
全くの初心者でしょ?
しかも、レッスン回数は2回しか取れない。
果たして、ちゃんと踊れるんだろうか?
いや、その前に、
覚えきることができるのだろうか? ってね。
 
ところが、レッスンが始まるや、
ソンナコンナの心配を、
お二人はみごとに吹き飛ばしてくれたんだ。
終始笑顔で、楽しげに学び、
1回目のレッスンで、
なんとステップのほとんどをクリア。
「レッスンの後、
忘れないうちにカラダで覚えておこうと、
帰ってすぐに練習しました」

という、アッパレな姿勢が功を奏し、
次のレッスン時には、
ちゃんと音楽に乗って
(しかも、リズムをカラダで刻んでる!?)
順番どおりチャンと
踊れるようになっていたンだモン、
ホンマビックリしましたわね。

で、
エンディングの振り付け
(新郎が新婦を抱っこ。
新婦は、抱っこされたマンマ、
カラダをウンと反って、
右手を思いっきりパーにして、可愛くポーズ!)
も、バッチリ決まったところで、
そばで様子を見守っていたヒデ君、
お二人にコンナ提案をしたんだ。


「本番前に、
オレらの月1のパーティで、
リハーサルがてら踊ってみはったら?
みんな、ビックリすると思うわ」



そして、そのパーティの席、
ヒデ君がお二人を紹介するや
「ご結婚なさるの?」
「へぇ~2次会でダンスを?
ソレはいいわね」

「ジルバのデモ? すごいなぁ」
おなじみの生徒さんたちによる、
新しい仲間への心からの祝福ってな
GOODなシーンの後、
彼らは踊った。

私は、遠くから生徒さんたちの表情を
観察していたんだけど、
そりゃぁ、面白かったわね。
音楽がスタートし、
お二人がエントリーに入ってすぐ、 
ギャラリーの顔色が、変わったんだもん。
そう、みんな、目が点になってる・・・
「え? たった2回のレッスンで
ココまで踊れるようになるの?」

という驚きの表情か。
だが、しばらくすると、
また、みんなの顔つきが変わった。
ソレは、他人のデモを見るときなどには
あまりならないであろう、
なんとも幸せな表情だった・・・

エンディングのポーズも決まり、大拍手!!

お二人は最高に輝いていた

すぐさま
「アンコール!!アンコール!!」・・・・・・・ 

ソレは見ている人のココロが豊かになるほどの
稀に見る、
グレイトなデモンストレーションだった。


ベテラン・ギャラリーたちは、
「音楽に乗って、
相手と感じあって楽しく踊ること」

の素晴らしさを、
強烈に見せ付けられたハズ。
果たして、みんな口々に
賞賛の言葉を連ね始めたんだ。
「コレが、デモよねぇ、コレが、
二人で踊るダンスよねぇ~!」

「ビックリした!
すごく良かった!感動したよ」

「うらやましい~
主人と、あんなふうに見つめ合って、
愛を感じあって踊ったことなんかないわ(笑)」



ヒデ君のパートナー、
ユーちゃンなんて感動して
泣いちゃってるんだもん。
まぁ、彼女は元カレとのいろんなことを
思い出したんだろうけど、
「お二人が、見つめ合って手を取った瞬間に、
もう、たまらなくなった」


で、コンナ風にも言っていたな。
「なんか、お二人の幸せ、
分けてもらった気分・・・」



コレ、これなんよ。
コレが、社交ダンスの本質なんよ。
まず、
一人ひとりの幸せ、楽しさがあって、
二人で踊ると、
ソレがもっと楽しくって、
見ている人まで、幸せな気分になっちゃう、

“三方良しのダンス”

コレが、本質に沿った、
正しい社交ダンスの使い方、
ってモンだろうな。



そして、

それからまもなく行われた本番(2次会)は・・・



      続く 第536話へ



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