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ジュンコ先生のルンバレッスン。
「先生、質問です」
と、手を上げたのが、
最近、サークルに入会したばかりの田島さんだ。
51歳の男性だが、
年齢よりずっと若々しく見える。
ダンス歴は10年ほど。
パーティでのダンスを楽しく踊ってきた感じで、
体系だってきちっと習いたいというのが、
本人の希望だ。
疑問点があれば、臆せず、質問をする、
大変意欲的な人である。
「ルンバの
音楽のとり方についてのことです。
1・2・3・4は何とか取れるんですが、
観ている人からよく
『タラタラ・フワフワ踊っている。
メリハリがない』
みたいなことを言われるんです。
確かに上手い人のダンスは、
同じ音楽で踊っていても、
すごく音楽をためていたり、
メリハリがあったり、それでいて、
スーッス-ッスーッと
体重を運んでいるような感じで・・・
自分とは全然違う動きをしているように思います。
音楽に合わせて踊るとき、
どんなことに気をつけたら、
そういうカッコイイ動きが
できるようになるのか、
知りたいのです」
ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが、
こんな言葉を口にした。
「田島さんがカッコイイなと思ったのは、
たぶん、
音楽のタイミングが
クリアでありながらも、
ムーブメントが継続したダンス
でしょうね。
ON・IN・OUT
(オン・イン・アウト)に、
必要なタメを持った・・・」
「音楽のタイミングが
クリアでありながらムーブメントが
継続したダンスって・・・?
それに、ON・IN・OUTって
どういうことですか?」
と、カナちゃんが不思議そうに聞いてきた。
「カナちゃん、
タイミングとカウントの違いは
覚えているかな?」
ジュンコ先生が聞くと
「エエ。
カウントは数かぞえでしょ?
1234がわかること。
タイミングは、
音楽の時間的な長さってことだったと思います。
ってことは・・・
タイミングがクリアって・・・
ハッキリしているって
意味だろうから、
音楽的な表現が、
スッキリしてカッコイイ、
メリハリがある、
でも、ムーブメント・・・は
動きという意味だから・・・
動きは切れていないで
ズーッと続いているダンス、
って感じかな?」
「その通りよ。
ついでに、ON・IN・OUTについても、
みんなで考えてみましょうか」
とジュンコ先生は言う。
「ヒントは、
“体重移動”よ」
しばらくして、
さっき質問した田島さん自らが手を上げ、
「ONは、
ステップした足に体重が乗ること。
INは、
そのまま乗っている状態。
OUTは、
足から体重が離れること
ではないでしょうか?」
ソレを聞いたトシ子さんが、
「アラ?
ソウだったんですか?
ワタシ、
違った解釈をしていましたわ」
と声を上げた。
「トシ子さんは、
どんなふうに思っていたの?」
とジュンコ先生。
すると、
「ハイ。
先ずステップして
床に足を置くのがON
その足の上に
完全に体重を移すのがIN
そこから
次の足を送り出す準備をするのをOUT
だと思っていました」
ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが
「サァ、
他のみんなはどうかしら?」
ザワザワ・・
みんな、
どんな感じがON・IN・OUTだろうと、
その場でルンバウォークなどをしはじめ・・・
と、もう一度田島さんが手を上げた。
「わかってきました!
自分の動きの変だったところが・・・。
僕は、足にいきなり体重を乗せて、
そのまんま送り出すだけをやっていたのです。
結局、
ONとOUTしかしていなかった
んですね!
トシ子さんの説明で、
正解だと思います」
さぁ、この続きは次回へ・・・
続く 第530話へ
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「先生、質問です」
と、手を上げたのが、
最近、サークルに入会したばかりの田島さんだ。
51歳の男性だが、
年齢よりずっと若々しく見える。
ダンス歴は10年ほど。
パーティでのダンスを楽しく踊ってきた感じで、
体系だってきちっと習いたいというのが、
本人の希望だ。
疑問点があれば、臆せず、質問をする、
大変意欲的な人である。
「ルンバの
音楽のとり方についてのことです。
1・2・3・4は何とか取れるんですが、
観ている人からよく
『タラタラ・フワフワ踊っている。
メリハリがない』
みたいなことを言われるんです。
確かに上手い人のダンスは、
同じ音楽で踊っていても、
すごく音楽をためていたり、
メリハリがあったり、それでいて、
スーッス-ッスーッと
体重を運んでいるような感じで・・・
自分とは全然違う動きをしているように思います。
音楽に合わせて踊るとき、
どんなことに気をつけたら、
そういうカッコイイ動きが
できるようになるのか、
知りたいのです」
ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが、
こんな言葉を口にした。
「田島さんがカッコイイなと思ったのは、
たぶん、
音楽のタイミングが
クリアでありながらも、
ムーブメントが継続したダンス
でしょうね。
ON・IN・OUT
(オン・イン・アウト)に、
必要なタメを持った・・・」
「音楽のタイミングが
クリアでありながらムーブメントが
継続したダンスって・・・?
それに、ON・IN・OUTって
どういうことですか?」
と、カナちゃんが不思議そうに聞いてきた。
「カナちゃん、
タイミングとカウントの違いは
覚えているかな?」
ジュンコ先生が聞くと
「エエ。
カウントは数かぞえでしょ?
1234がわかること。
タイミングは、
音楽の時間的な長さってことだったと思います。
ってことは・・・
タイミングがクリアって・・・
ハッキリしているって
意味だろうから、
音楽的な表現が、
スッキリしてカッコイイ、
メリハリがある、
でも、ムーブメント・・・は
動きという意味だから・・・
動きは切れていないで
ズーッと続いているダンス、
って感じかな?」
「その通りよ。
ついでに、ON・IN・OUTについても、
みんなで考えてみましょうか」
とジュンコ先生は言う。
「ヒントは、
“体重移動”よ」
しばらくして、
さっき質問した田島さん自らが手を上げ、
「ONは、
ステップした足に体重が乗ること。
INは、
そのまま乗っている状態。
OUTは、
足から体重が離れること
ではないでしょうか?」
ソレを聞いたトシ子さんが、
「アラ?
ソウだったんですか?
ワタシ、
違った解釈をしていましたわ」
と声を上げた。
「トシ子さんは、
どんなふうに思っていたの?」
とジュンコ先生。
すると、
「ハイ。
先ずステップして
床に足を置くのがON
その足の上に
完全に体重を移すのがIN
そこから
次の足を送り出す準備をするのをOUT
だと思っていました」
ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが
「サァ、
他のみんなはどうかしら?」
ザワザワ・・
みんな、
どんな感じがON・IN・OUTだろうと、
その場でルンバウォークなどをしはじめ・・・
と、もう一度田島さんが手を上げた。
「わかってきました!
自分の動きの変だったところが・・・。
僕は、足にいきなり体重を乗せて、
そのまんま送り出すだけをやっていたのです。
結局、
ONとOUTしかしていなかった
んですね!
トシ子さんの説明で、
正解だと思います」
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