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さてさて“耳”である。

想像以上に耳って、
複雑な構造なんだよね。
その
耳の奥の「内耳(ないじ)」という部位に

「迷路(めいろ)」 

と呼ばれる、奇妙な形の器官があるんだ。
迷路はカタツムリに似た

「蝸牛(かぎゅう)」



「前庭(ぜんてい)」

そして

「三半規管(さんはんきかん)」

から、成っているんだ。

耳の持つ役割って、
(第523話参照)

「聞く・聴くということ、と、
動きの変化に応じて
カラダの平衡(つりあい)をとること」

だったけど、
「聞く・聴くという役割」は、
「蝸牛」が受け持っているんだ。
(ちなみに、内耳にいたるまでの
外耳(がいじ)・中耳(ちゅうじ)は、
音の振動を内耳の神経に
伝えるために存在する器官に過ぎない)
で、もう一つの役目

動きの変化に応じて

カラダの平衡
(つりあい)をとる役割


を引き受けているのが

「前庭」と、

「三半規管」なんだ。

では、チョイ詳しく話していこう。
まずは、
「三半規管」
三半規管(さんはんきかん)は
3本の半規管(ループ状のくだ)からできている。
その半規管は
カラダのX軸、Y軸、Z軸に
一致するように3つある
ため、
合わせて三半規管と呼ばれているんだよ。
で、三半規管の中には、

リンパ液が入っている。

コレが頭の動きと同時に流れ動き、
頭の傾きや動きの情報
また、
頭にかかる重力の感覚情報を
脳に信号として伝える働き

をもっているんだ。
そして、カラダ全体のバランスをとる
役割を果たしているんで、
三半規管になんらかの異常が存在すると、
めまいやふらつきが出現しちゃうってわけ。

あ、車酔いは、
三半規管がカラダのバランスを
支えきれなくなって起こる症状だってね。
ココ(三半規管)が
未発達な乳児には車酔いがないから、
車酔い・船酔い・・酔いやすい人って
三半規管が敏感すぎ
(発達しすぎ!?)かもね・・・。

例えば、
景色を見ながら、
頭を横や縦に振ってみて。
頭、結構ビュンビュン振っても、
景色はブレて見えないでしょ?
歩く場合でも、
カラダはかなり上下動をするのに、
目に写る景色が揺れないでしょ?
コレは、

半規管が

頭の揺れ(回転運動)を

感じて脳に伝え、

眼球の向きを調整している
から。

つまりは、この
半規管の働きによって、
視線の向きは絶えず微調節されてるってこと。
(モチ、ダンスを踊っているときも一緒だよ)


次、「前庭」に移ろう。
前庭は2つの袋からできている。
球形嚢(きゅうけいのう)と
卵形嚢(らんけいのう)という袋で、
それぞれに有毛細胞(ゆうもうさいぼう)を
備えている。
その有毛細胞が、
カラダの水平・垂直、また、

頭にかかる加速度を感知

その情報を脳にもたらすんだ。
カラダのバランスをとるという意味においては
三半規管と同じような働きだね。


え~、
ナカナカ難しい話だったけれど、
ついてこれたかなぁ?

で、まとめ・・・

今回紹介した
1. 三半規管(さんはんきかん)と
前庭(ぜんてい)からの情報

2. 視覚からの情報

3. 筋肉や骨格といった
運動領域からの情報

を脳で処理し、
折り返し、
感覚器官・運動領域への指令を出し、
「今、ココ」で
もっとも適切な運動や姿勢をとることで、
平衡バランスが保たれるようになるんだ。

「あのぉ、
お話はなんとなく理解できたんで、

ダンス的に

平衡バランス感覚を鍛える


ことをしたいんですけれども・・・
ソレって、おそらく
耳の、三半規管(さんはんきかん)と
前庭(ぜんてい)の働きを活性化
ついでに、
目の働きも良くするってことだと思うんですが」
の声に、
次回、お応えしよう!



      続く 第526話へ



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