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ジュンコ先生のルンバ

“自分のカラダとの戯れ

アイソレーション研究”


のレッスンが続いている。


「次はね、
いよいよ前回の前後の運動に続いて、

リブケイジ(胸郭=きょうかく)の

アイソレーション
よ」

「胸郭って“鳥かご”みたいなモノで、
左右12本のアバラ骨からできている
とは、以前お話したとおりね。
(第164話参照)
そのアバラの骨って、
結構動ける構造になっているから
“鳥かご”自体を膨らませたり、
しぼませたり、変形させたり・・・
(ジュンコ先生は話しながら、
やってみせている)
こうやって、多彩な
ボディ・アクションが可能になるわ」


そして、そばにいたトシ子さんに、
背中側から、アバラを触ってもらい、
アクションを続ける。



トシ子さんが口を開いた。
「まぁ~、とっても
変化があるものなんですね!
膨らむときはフワーっと、
大きく膨らんで、
しぼむときは、フシャァ~と、
(骨と骨の間が)
縮んでいます
(息を)吸ったり吐いたりされているのですね?」




「ソウよ。
リブケイジの中には肺が納まっているからね。

呼吸と関連して動くのね。

アイソレーションをするときも、
呼吸を意識すれば、
動きが実感しやすくなる
でしょうね」

「それに、
アバラの動きと手・腕の動きは、
密接な関係があるから、
“自分の意志による
リブケイジ・コントロール”
は、
ダンサーには必須とも言えるわけ。
なんとなく、フィーリングだけで
(リブケイジを)動かす、というのではなく、
ちゃんとわかって
意識的に動かすというのがミソよ」


そして、ジュンコ先生は、
ハナコさんのほうに向き直り、
コウ言葉を続けた。

リブケイジ・アクションは、
表面的にはヒップアクションのように
見えたりするときもある。
(リブケイジを)
コントロールして使えるようになると
『オシリばっかり動いている』
とは言われなくなるでしょうね」
(第501話参照)



ハナコさんは、
興味深そうな表情でうなずいている。



「前回は、前後の動きをやったわね。
で、今回は左右とナナメに挑戦よ。
もちろん立ってでもできるんだけど、
動いている感じがつかみやすいので、
今回はいすに座ってやりましょう」



みんなはジュンコ先生の指示通り、
パイプ椅子に腰を掛け、
両手はももの上へ、
そして上半身をリラックスさせながらも、
背筋をスーとまっすぐにしている。


リブケイジ(胸郭)の

左右のアイソレーション


そのまま、
肩が右に引っ張られるようなイメージで、
右に平行移動。
ボディチェックしてみよう。
右脇の下、乳房横あたりに触れると、
右アバラの骨の間が広がり、
グーッと横に押し出されている感じ。
左脇の下、乳房横あたりに触れると、
左アバラの骨の間がクシャッとつぶれた感じ。
(正面から見て、
鳥かごが平行四辺形に崩れているって
感覚があればOK)
次にまっすぐに戻り、反対へ。
肩が左に引っ張られるようなイメージで、
左に平行移動。
ボディチェックしてみよう。
上記、右の時のようになっていればGOOD!
ポイントは、オシリを浮かさず、
肩のラインは平行にすること。


リブケイジ(胸郭)の

ナナメのアイソレーション


上記のようにまっすぐ座り、
両手をダラリ、左右にたらしたのを意識。
次に、右手の手のひらを前に、
左手の手のひらを後ろに向ける。
このとき、胸・背中の筋肉から
両腕の付け根に連動して回す、コトを意識する。
すると、アバラがググッと
ナナメの運動をする感覚があったらOK。
さらにきつく回し続ける。
カラダの前面を右に、
背面を左にずらすイメージで。
肩甲骨を意識するとやりやすい。
いったん、まっすぐに戻ってから反対。
左手の手のひらを前に、
右手の手のひらを後ろに向ける。
胸・背中の筋肉から両腕の付け根に連動して回す。
アバラがググッと
ナナメの運動をする感覚があったらOK。
さらにきつく回し続ける。
カラダの前面を左に、
背面を右にずらすイメージで。



「ナナメのアイソレーションは、
思った以上にきついですが、
カラダのコリがとれそうですな。
なんだかスッキリしました」

と平田さん。



ジュンコ先生は言う。
「ソウね、意外と(日頃)
使っていない筋肉を刺激するからね。
左右のアイソレーションもともに、
丁寧にやると、
上半身の左右のバランスが取れるようになって、
ゆがみの改善にも役立つわよ」



      続く 第505話へ



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