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“自分のカラダとの戯れ

アイソレーション研究”


のレッスンが始まろうとしている。


ジュンコ先生は言った。
「では、まず、
比較的わかりやすいところから
ということで・・・
手・腕・肩のアイソレーション
やってみましょう。

名前は、ハンド・ウェーブよ」



ハンド・ウェーブ? 
みんなは戸惑ったような顔になったが・・・

カナちゃんが声をあげ、
「ハンド・ウェーブって、
ひょっとして
ブレイクダンスとかで
やっているヤツかなぁ?」

と言うと、



ジュンコ先生は微笑みながら
「そのとおりよ。
ブレイク ダンスに限らず、
ストリートダンス全般における
必須の基本テクニックで、
その名のとおり、
手に波を通す技のことね。
つまり、
左右に広げた手・腕を、
あたかも右から左、
左から右へと波が通るように見せるの。
こんな感じ・・・
(ジュンコ先生がユックリやってみせる)
社交ダンスの練習用としての
ハンド・ウェーブは、
このくらいを目指せば、上出来よ」



みんなは、
そんなのできるかなぁ?
引き気味なムードだが・・・



ジュンコ先生は、
「さっそく、みんなもやってみましょうか。
コレ、見た目は波のように滑らだけど、
実際ベースになっているのが
各関節におけるアイソレーションなので、
流れよりも、
一つひとつの型(ポージング)を
正確に感じていくこと

がポイント。
各パーツパーツの関節がどんな動きをしているのか、
シッカリ意識をあてながらやっていくわよ・・・
の前に、みんなが自分の手をドレくらい、
意識的に動かすことができるか、
手始めに、いい? 
右手をまっすぐ横に伸ばして。
人差し指から小指までをくっつけて、
ピンと伸ばして、
親指だけを独立させてね。
その親指だけをグルグル回す。
他の指は突っ張ったまま、
回さないで、できたかな? 」



「コレくらいならできますわ」
とトシ子さん。

他の人もできているようだ。



「ジャ、次、
その親指の先のほうの関節だけ
曲げることができるかな?
付け根の関節は曲げないで。
できたら、次は、
付け根の関節だけ曲げて、
先のほうの関節は伸ばしたまま・・・
ソレもできたら、
二つの関節を交互に曲げ伸ばししながら、
親指だけでウェーブを作る・・・
さぁ、どう?できるかしら」



ザワザワ・・・



「イヤァ、こうなったら
もう難しいですわ」

と平田さん。


みんなの中にもできる人あり、
できない人あり・・・



「かなりしっかりと
“指令”を出して、
思ったより
力を入れて動かさないとできませんが、
それでいいんでしょうか」

とケイコさん。



ジュンコ先生は微笑みながら
「それでいいのよ。
アイソレーションをする上において大切なことは、

① 各パーツにしっかりと意識を持ち、
“指令”をハッキリと出すこと

② 曲げている以外の部位は
ニュートラル(最初の位置)に
あるようにすること

③ ある部分は力を抜き、
ある部分は緊張させている・・・
をコントロールすること


動かし分け、
コントロールをするためには
リラクゼーションが必要だけど、
アイソレーションしている感覚は、
意外とパワフルな感じがするはずよ。
(ただしこれはアイソレーションに必要な
“力”であって、リキミではない)
以上を押さえながら、
さァ、では
ハンド・ウェーブに移っていくわね」

「最も基本的な
ハンド・ウェーブのやり方をザット説明すると、
ハイ、みんなもう一度、
右手を伸ばして見てね。
指の先から見ていくと関節が何個かあるわよね?
それを一個ずつ曲げていけばいいわけ」


ハンド・ウェーブ・プラクティス

右腕を地面と並行に右にまっすぐ伸ばす。

① 指の第2関節を曲げる
(指先から2番目の関節)
第1関節(付け根の関節)をそらす。
この時指先は真下を向くくらい。

② 第1関節を曲げる。
手のひら全体で
“おにぎりを握る”ような形を作る。

③ 手首を曲げる。
山型を作る。

④ ヒジを曲げる。
山型を作る。
ヒジ関節が上を向き、
手首を先ほどと反対方向に曲げ、
手のひらは水平のまま。
肩が上がらないよう注意。

⑤ 肩を曲げる。
吊り上げる感じ。
腕の関節は全て伸ばす。

①~⑤連続して行うと
「指先→肩」のハンドウェーブになる。
右肩まで行ったら、
今度はその逆で、指先まで戻る・・・
または、
右肩から左肩に連動し、
肩→ヒジ→手首→指の根元の関節(第1関節)→
指先の関節(第2関節)
となり、
今度は、左の指先から戻ってきて、
最終、右側の指先にまで波を通す。
各ポイントを目で追いながら通すことで
ウェーブを意のままに
操っているかのように見せられるわ」



ザワザワ・・・
みんなやってみているが



「コレは、難しいですねぇ。
ナカナカ言うこと、利きません」

といった感じだ。



「ソウ、
あせらずユックリ様子を見ながら、
各パーツに意識を与えていってね」
ジュンコ先生はそう言いながら、
一人ひとりを見て回っている。

「特に日頃、使わないところ、
指の関節だけを曲げる・・・
ところなんかがやりにくいでしょうね。
その部分だけを何度か練習してから、
波を連動させていくといいわ」

「まずは、
右手・腕のみ、
左手・腕のみでやるといいわね」


「本当の意味で
完璧なウェーブを流せるようになるまでは、
何年もの練習が必要だと言われているから、
ゼンゼンあせらなくていいのよ。
でも、
ハンド・ウェーブが少しでもできるようになると
社交ダンスにおいて

① アームアクションが細やかにできるようになる

② 手・腕の筋肉が適度に鍛えられるため、
シッカリと手・腕が使えるようになる


気楽に練習してみて」



「ただ、見よう見まねの
雰囲気だけでやるのと違って

一つひとつ分けてやって

つなぎ合わせていけば

感覚がイロイロあって面白い
(笑)

楽しみながら、練習できそう!
自分の手・腕と遊ぼ!という感じです」


カナちゃんが言った。



      続く 第503話へ



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