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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということ vol.4 

レッスン時間に夫婦喧嘩!?

~カップルレッスン修行 ④~



さっき切ったばかりのK子さんとの電話を
聞いていたわけでもないのだろうが、
スタッフルームで悶々としていた私に、
お師匠サンが声を掛けてきたんだ。


「そういや、最近
あのカップルの姿、見かけへんな」
 


Y氏とK子さんのことだ。
私は言った。
「実は、カップルを解消されたんです」



少し奇妙な間が空いて
「ほぉ~、ソウ・・・」

お師匠サンは、驚いてるのか、
感心しているのか(そんなワケないか)
チョイすっとんきょうな声を出し、
その後、ナニやら考えている様子。



「すみません・・・」
私はたまらず、謝罪した。



すると
「何もオマエさんが謝ること、
ナイがな」




その優しい口調がかえって胸にグッ・・・
色んな思いが一気にこみ上げてきたんだ。
教室の大切な生徒さんでもあったのに、
悪いことをした。


私は、改まった気持ちでこう言った。
「あの、私のレッスンが
原因かもしれません・・・」




で、なおも話そうとする私をソッと押しとどめ、
お師匠サンは言った。

「また、
すぐに誰かと引っ付くわ、
心配せんでも」




「え?」



「相手を変える人は、
しょっちゅう変えている。
カップル解消するときの理由は、
大体が同じ理由や」




ソレを聞いて、
私はフト思い出したんだ。
確か、
Y氏、K子さんともに、
不満アリで解消した以前のパートナーのこと
Y氏
「スゴクわがままな人でしたね」
K子
「自分勝手でわたしのことを
気遣ってくれない方だったわ」

って言っていたなぁ。
でも、今回も・・・あ、ホントだ、
結局はまた、
同じ言葉を言わなきゃいけなくなっちゃったんやね。



「まぁ、
カップル解消と一口に言っても、
イロイロある。
ものすごくダンスのレベルが高くて、
もっといいパートナーシップを目指して、
カップル解消する場合もあるしな。
まぁ、
海外のトップクラスの連中なんかがソウヤナ。
ソレと、ダンスのレベルや、
その他モロモロもレベルが低すぎて
しょっちゅうカップル解消
・・・というケースもある」




「レベルが低すぎて?」



「そう。
自分の問題を相手にすり替えて、
相手を責める、見たいなモンや」




「忍耐ができない?」



「マァ、そんなモン。
ダンスのパートナーシップは、
忍耐のしドコロや」




我慢じゃなくて、
忍耐ってところがなんとなくイミシン、
だよね・・・



それから、
「サァッ」
て感じで私の肩をポンとたたき、
いつになく励ますような口調で、


「これから、
勉強していけばええがな」



生徒さんが辞めちゃったことも含めて、
だろうと思うけど、
お師匠サン、ソウ言ってくれたんだ。
私が(辞めたカップルに)
どんなレッスンをしたのかなんて一言も聞かず…。
でも、ナーンか、
すべてを見透かされているような感じも
受けたけれどもね。



さて、ソレから、まもなくのこと、
私、またまた、
あるカップルのレッスンを、
任されることになっちゃったんですねぇ。

オイオイ

大丈夫なんかぁ?


だけど、
受けないわけにはいかない。
なぜって、そのカップル、
私の数少ない生徒さんからの、
紹介だったからなんだ。

でも今回は“ご夫婦”と聞き、
すこーしだけホッとしたんだな。
チョイ詳しく言えば、こういう気持ち・・・
ご夫婦なら、
まさかアンナ風にはならんヤロ。
(やめたアノカップルのことを思い出し)
だって、
他人同士のカップルと違って、
言いたいことが言える間柄だモンね。
なんたって夫婦なんだから、

“愛”がアルでしょ!?

相手の言い分を理解しようと努めるだうし、
実際、理解できるだろうし
で、何より、
カップル解消ってな選択はないモンな。

ところが、

現実はソウ甘くはなかった!

私のカップルレッスン修行は、
まだまだ続く?の気配。
って、一体どんなだったのか・・・


そのお二人、
O氏とE美さんカップルは、
推定年齢40歳後半。
お二人とも小柄だが、
シャキッとした感じの見るからに、
お元気ソーな方。
で、レッスン初回、
お二人のダンス(ルンバ)を見たとき、
ワタクシ、正直、ビックリしましたわね。
ナゼって、
イヤハヤ、

とっても上手なんだもの! 

かなり難しいバリエーションも、
楽々とこなして・・・
何でも聞くところによると、
アル社会人コンペ(かなり大きいもの)で、
優勝経験アリの実力者だとか。
どうりでねぇ~と感心しながら、
お二人のダンスをボーっと見ている
ドコロではないヤン!
こんな上手い人たちに、
私、一体ナニを教えるって言うの!?
ちょっとぉ、無理じゃない!?
どうしよう!!!
の心配は、無用だった。
ソレはどういうことかというと・・・を説明しよう。


その1

お二人とも、
ダンスに対しムッチャ熱心。
真摯な気持ちで向き合えるようで、
わたしへのレッスン要望は、
「(どの種目も)
ベーシックをもっとちゃんと踊りたい」

というモノだった。
私は、自分がプロになって習い始めたばかりの
“コネクション”
についてのレッスンをしたんだけれど、
ものすごく一生懸命聞いてくれるし、
さすがに勘も良い。
教えることで、
私のほうが勉強になりそうって感じ。


と、まぁココまでは、
よかった良かったなんだけどね・・・


その2

コレがデスねぇ~、
もうもう大変ナンすよ。
で、ダンスがドウノコウノって前に、
お二人、その辺をなんとか
しはったほうがいいん違いますか?
って言いたいんだ。
でも、そのオカゲで
(と、言ったらナンだけれども)
私のレッスンのつたなさは、
あんまり関係のないモンに
なっちゃっうんですけどね・・・
え、ナンのことかって?

け・ん・かですよ。
口げんか。
ご夫婦だから、

“夫婦喧嘩”ってわけだけど、

それがもうすごいんだ。

二人ともが自分のダンスに自信アリだもんで、
言い分を譲らない。
で、平たく言えば、どちらもすぐに
「悪いのは相手で、自分ではない」
というサイドに立っちゃうんだ。

例えば私が
「コネクションはコウするんですよ。
アアするんですよ」

ってことを教えたとする。
すると、
二人の解釈が真っ向から
対決し始めるってことなんかが
しょっちゅう起るんだ。
つまり、同じレッスンを聞いても
解釈が180度違う・・・そんな感じ。


最初は遠慮気味だったけど
レッスンの回を重ねるごとに、
けんかはひどくなる一方。



それはこんな感じで・・・



      続く 第492話へ



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