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エクササイズ&プラクティス集へ




さて、の真理と和夫の練習シーンに戻ろう。
(第478話)
最近は、ベーシック中心で組まれた
デモ用のルーティンを繰り返し練習している。


「実は、サークルのサマーパーティで
披露しようと思ってね。 
ステップもカズと二人で決めたのよ、
DVD見ながら・・・」



音楽をかけて、
ルンバの練習を開始した二人。


♪♪♪♪ ♪♪♪♪~


スライディング・ドアーズを
鏡に向かってやっていたとき、
和夫は真理を見てふと思った。
「なんか、以前より
ラインがキレイになったな」



最近、急に上達してきた真理、
(第478話参照)
コレも何か意識的に変えたんだろうかと
思ったのだが、
真理に問うとこんな答えが帰ってきた。


「あ、わかる?
たぶんソレ
(きれいなラインが出せるようになったのは)は、

腰の位置が高くなった

からだと思うわ」




「腰の位置か・・・。
そういえば、

脚が長く見えるようになったもんな。

今日はミニスカートだから
ソウ思うのかなと思っていたけれど(笑)
違うかったんだね」




「モトモト、脚は長くないしね、
たぶん今も(笑)
私ね、ずっと、自分の腰の位置が
低いのを気にしていたのよ。
ホラ、

上手な人って、

腰の位置が高い
でしょ?

スゴクキレイだし、動きもスムーズだし。
まぁ、腰の位置が高いから、
上手く踊れるって言うことでもあるんだろうけど」



和夫はジッと聞き入り、
真理は楽しそうに話を続けている。



「前にね、
ジュンコ先生のレッスンで、
ネックレスを手のひらスレスレに
ぶら下げて見せて
『床にはこのくらいソフトタッチでしかも、
足は吊りあげられてブランブラン、
全く力が抜けている状態で踊る』

って習ったじゃない!?
(第100話参照)
アレが(腰を高くして踊ることの)
ヒントだったのよ。
私、ルンバって、ものすごく
“踏みつけて踊る”ものだって思っていたから、
目からうろこだったわ」



「ルンバに対するイメージが
変わったってわけか・・・」




「そう。自慢じゃないけど、
足腰軟弱な私でも、
やってイケソウかなって(笑)
デモね、不思議なんだけど、
脚ブラ状態で、
ほとんど脚の力を抜いて踊っていても、

ちゃんと脚力ってついてくるのよね。

ただ太いだけで、
みんな脂肪!?みたいだった脚に、
ちょっと筋肉もついて・・・
最近、少し、カッコ良くなってきたのよね」


真理は、そう言い、
鏡に映る自分の脚に
うれしそうな顔で見入っている。 

「ソレにね、以前、踏みつけて
(ルンバを)踊っていたときは、
腰をしょっちゅう痛めていたけど、
今はゼンゼン
(笑)」
 


和夫はしばらく考えていたが、
こう聞いてきた。

「あの、ジュンコ先生の脚ブラレクチャーって
(第100話参照)

大腰筋の話だっただろ?確か・・・」



「ウン」



「ってことは、
腰を高くするために大腰筋を意識的に
使うようになったわけ?」




「はじめはそうしていたわ。
“みぞおちから足”状態を励行するために、
一生懸命、お腹を引っ込めたり、
引っ張りあげたり・・・。
でも、なんだか、
それだけだと上手くいかないのよ」




「え、どんなふうになるの?」



「ウン、
腰を高くしようって思って、
力んじゃうのよ。
で、かえって
思った以上に腰が高く見えないのよね」




「ふーん」



「で、ジュンコ先生に聞いたのよ。
『どうすれば、
腰の位置が高くなるんですか?』

って。
そうしたら・・・」



「そうしたら?」



「腰を引っ張りあげれば良いって」



「そのまんまじゃん!?」



「そう、ホントウに、
腰を吊り上げるようにしてみればいいって。
それでね、チャチャチャの時に習った、
アノ筋肉のことをもう一度教えてもらったのよ」




「え?何、それ?」



「アノ、
読み方の難しかったヤツよ・・・

腰方形筋・・・」




よう・ほう・けい・きん・・・

アァ、そんなのあったなぁ」

次回へ



      続く 第485話へ



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