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エクササイズ&プラクティス集へ




前鋸筋菱形筋が釣り合い、
テンションバランスが取れているときの

“翼感覚”のあるパフォーマンスの実際

を整理してみよう。 


“翼感覚”プラクティス

① 両足に体重を乗せ、
重力軸に沿ってのまっすぐな姿勢から、

大腰筋のスイッチをON状態に。

すると
腰椎が下向きに引っ張られる
結果、
みぞおちから下の背骨は下に引っ張られ、
つまり下降し、
みぞおちから上部は上へと伸びていく、
つまり、上昇に向かう。
背中にテンションが生まれる。

② ①と連動し、

菱形筋のスイッチON状態に。

左右の
肩甲骨を背骨の方へ引っ張り、
ナナメに引き下げる


③ ②と拮抗する働きを持つ、

前鋸筋もスイッチON。

つまり、
肩甲骨を背骨から左右に離そう・
上に上げよう・前に出そうという力も
②と同時に働く。

→背中と胸部に

前後・左右・上下のテンションが

生まれる


④ このまま、腕を上げないでいると、
変化は脇の下の肋骨に現れる。

肋間筋(=肋骨の間の筋肉)と連動し

肋骨を吊り上げていく
のだ。

胸腔(きょうこう=アバラの骨に囲まれた部位)
は膨らむ。
(このとき、実際、呼吸をしていなくても大丈夫。
呼吸筋は実際にそれほど呼吸を意識しないでも、
使えるものだ)

⑤ 腕をリラックスさせたまま、
③・④を続けていると、

脇の下がスッーっと

開いた様な感じ
になり、

ソレに従い、

二の腕(上腕)が

やや外側に回転
し(外旋という)、

その前面(胸側)がやや吊りあがり、
後ろ側は逆に下に落ちていく感じになる。
つまり、

親指側は上がってくる感じ、

小指側は下がって行く感じ
だ。

胸は鎖骨が十分開く

⑥ 菱形筋と前鋸筋の拮抗バランスを感じながら、
腕が前後・左右に広がりを持ちつつ、
静かに上がっていくのを感じる。
肩甲骨は、腕が上がるほどに、
下に沈む感じも伴い、
左右に開きすぎずかといって狭すぎず、
前に上げながらも後ろに引っ張られた感じもあり・・・
といった、独特の趣のある感覚

コレが“翼感覚”だ。


さァさァ、できたかなぁ?


もちろん、ラテンのアームアクションも、
“翼感覚”を使って操作するわけだけれど、
結果、はどうなるか?は、ゼヒ、
第160話の肩甲骨とアームアクションのところを
参考にしていただきたい。

つまり、腕を上げるときは、
「手先・指先からスタートし、
肩甲骨辺りは反対に沈んでいく感じ。
その後、
ズーッと手先・指先が上がっていって、
肘(ひじ)が肩の辺りまではそのまま、沈み続ける。
肘(ひじ)が肩を過ぎた時点から、
今度は肩甲骨と一緒に上がっていく」
反対に、腕を下げるときは、
「肩甲骨辺りを先にユルめ、沈めるようにする。
手先・指先との距離ができ、
浮いたように感じる一瞬があるだろう。
そうやって、
手先・指先が体幹部から離れるように使う」
この一連のプロセスが、
“翼感覚”の結果、
行われるってことがわかるだろう。

常に菱形筋&前鋸筋の拮抗バランスが
程良いアームアクションは、
肩甲骨・肩が上がりすぎたり、
バラバラな動きになったりせず、
非常に秩序だった動きにもなる。
また、上記①~⑥を実際やってみると、
「バストアップ&ヒップアップできた

美的な姿勢で、

常に、ヒザがスーッと伸びた、

美的なレッグアクション

を伴っている!!」
ということが感じられるだろう。
ポイントは、
①において、床からの反作用パワーを受け、
大腰筋のスイッチがON状態になっていること
=骨盤は前傾=大腰筋伸長力による
正しいニーバックが生まれる。
(第468475話参照)
ってところだ。

コノ“床からの反作用パワーを受け”がないと、
始まらないし、
そのパワーが上手く運用されると、

美的なレッグアクション

美的なアームアクション

美的な姿勢

も、手に入るってことなんだ。

下半身のパワーから生まれる、
存在感アル姿勢と、アームアクションは、
実際、すごいエネルギーを持っているよ。
そう、
床への反作用パワーが強くなればなるほど、
アームも、シッカリしてくる
んだ。
細腕の女性が踊っても、下手したら、
男性を投げ飛ばすくらいの(?)
パワフルさを表現することができるよ・・・
が、スタンダードのホールドにも現れるんだ。

を、この際、チョイみていこう。
次回、

“翼感覚”操作から作る

スタンダードのホールド
だ。



      続く 第483話へ



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