目次へ
エクササイズ&プラクティス集へ
ココに1本の強力なゴムひもがあるとしよう。
伸ばしていないときの長さは・・・
ソウ10センチくらいかな?
コレの左端だけ手で持ってみても、
もちろん、その長さに変化はないし、
カタチの変化も特にナシ。
ところが、右端も持って、
それぞれ、左と右へ引っ張っていくよ。
すると・・・伸びた!
一番離れたところまで左右に引っ張ってみよう。
グィーン。
引っ張ると同時に戻ろうとする力も働くから、
ウン、ナカナカ、テンション(張力)が働いて、
力強い感じだな。
左だけ、右だけではなく、
両方あってそれぞれの力を活かしあう関係・・・
このような反対向きの作用をする関係にある筋肉を
拮抗筋(きっこうきん)っていうんだな。
ジャ質問・・・
菱形筋(りょうけいきん)の拮抗筋は知ってる?
答えは・・・ジャーン
前鋸筋(ぜんきょきん)
(第62話参照)
前鋸筋・菱形筋ともに
肩甲骨を動かす筋肉だ。
上記ゴムひものような反対の作用をすることによって、
肩甲骨の位置の安定とともに、
美しさ&力強さを作り出しているんだ。
では、反対の作用って具体的にどんなモン?
ってことをみていこう。
まずは前鋸筋
① 左右肩甲骨を脊柱(背骨)から遠ざける
② 肩甲骨の外側の縁を上に上げる
=内側を下げる
=肩甲骨を背骨にそって引きあげる
よって、
①の結果、腕は左右に開く、または前に出る
②の結果、腕は上に上がる
となるんだ。
ちなみにこの反対の働きをしているのが、
菱形筋。
つまり
菱形筋
① 左右肩甲骨を脊柱(背骨)に近づける
② 肩甲骨の内側の縁を上に上げる
=外側を下げる
=肩甲骨を背骨にそって引き下ろす
をやっているんだ。
GOODなパフォーマンスをしているときは
この拮抗する両筋肉がバランス良く働いているよ。
片方だけが強いと、
釣り合いのテンションバランスが崩れ、
美しさ&強さともに半減。
では、
目指すべストな拮抗状態がどういう感覚か?
そうなれば、肩甲骨の位置
=ダンスをするときの
肩甲骨のニュートラルな位置
はどこになるか?
のお話に移ろう。
前鋸筋・菱形筋が
釣り合いのテンションバランスが取れているときの
肩甲骨の位置および感覚を一言で言うならば
ズバリ
“翼(つばさ)感覚”だ。
で、どんな鳥の翼かっていえば、
天空を舞う鳳凰(ほうおう)のごとき、
優美・雄大な“翼”を想像して欲しい。
宙に浮かぶ空気感と、
風を切るしなやかさ、そして強さ・・・。
もちろんトリと違って、
実際の人間は、
翼=肩甲骨はそれほど大きな範囲を占めてはいない。
まずボディ(胴体)があって、
その上部に肩甲骨があって、
その(肩甲骨の)先に腕がぶら下がっていて、
そのまた先には手が付いていて、という構造だ。
腕・手の使用・表現は、
多彩ですごく多くのアクションが可能だけど、
そのパフォーマンスの“質”には
多くの問題が残されている。
その理由は、
ボディ(胴体)と、
腕のジョイント部位(つまり接点)が
意外や少ないためなんだ。
肩甲骨はそのジョイント部の働きを務める
重要な“翼”だが、
肋骨の上にかぶさるように乗っかっているだけで、
骨的には胸部の
胸鎖関節(きょうさかんせつ)という部分ただ一点で、
ボディと接しているだけ。
ある意味、頼りないものなんだな。
では、
腕・手のパフォーマンス力を
上げるにはどうしたらいいのか?
おおざっぱに言えばコウなる。
「ボディの
インナーマッスルとのつながりを獲得し、
下半身からの強いパワーを使用できるよう、
力の運用法を学び、実際に使えるよう
意識的な練習を繰り返す」
そんな力の運用が可能になったとき初めて、
ヒトの肩甲骨はホントーにグレイトな
“鳳凰(ほうおう)の翼”に化けることができるんだ。
と、ココで脚光を浴びるのが、
先の二つの筋肉、前鋸筋(ぜんきょきん)と
菱形筋(りょうけいきん)というわけ。
では、次回、
この両筋肉を使った、
腕・手の“翼感覚”のあるパフォーマンスの実際を
整理してみよう。
続く 第482話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
エクササイズ&プラクティス集へ
ココに1本の強力なゴムひもがあるとしよう。
伸ばしていないときの長さは・・・
ソウ10センチくらいかな?
コレの左端だけ手で持ってみても、
もちろん、その長さに変化はないし、
カタチの変化も特にナシ。
ところが、右端も持って、
それぞれ、左と右へ引っ張っていくよ。
すると・・・伸びた!
一番離れたところまで左右に引っ張ってみよう。
グィーン。
引っ張ると同時に戻ろうとする力も働くから、
ウン、ナカナカ、テンション(張力)が働いて、
力強い感じだな。
左だけ、右だけではなく、
両方あってそれぞれの力を活かしあう関係・・・
このような反対向きの作用をする関係にある筋肉を
拮抗筋(きっこうきん)っていうんだな。
ジャ質問・・・
菱形筋(りょうけいきん)の拮抗筋は知ってる?
答えは・・・ジャーン
前鋸筋(ぜんきょきん)
(第62話参照)
前鋸筋・菱形筋ともに
肩甲骨を動かす筋肉だ。
上記ゴムひものような反対の作用をすることによって、
肩甲骨の位置の安定とともに、
美しさ&力強さを作り出しているんだ。
では、反対の作用って具体的にどんなモン?
ってことをみていこう。
まずは前鋸筋
① 左右肩甲骨を脊柱(背骨)から遠ざける
② 肩甲骨の外側の縁を上に上げる
=内側を下げる
=肩甲骨を背骨にそって引きあげる
よって、
①の結果、腕は左右に開く、または前に出る
②の結果、腕は上に上がる
となるんだ。
ちなみにこの反対の働きをしているのが、
菱形筋。
つまり
菱形筋
① 左右肩甲骨を脊柱(背骨)に近づける
② 肩甲骨の内側の縁を上に上げる
=外側を下げる
=肩甲骨を背骨にそって引き下ろす
をやっているんだ。
GOODなパフォーマンスをしているときは
この拮抗する両筋肉がバランス良く働いているよ。
片方だけが強いと、
釣り合いのテンションバランスが崩れ、
美しさ&強さともに半減。
では、
目指すべストな拮抗状態がどういう感覚か?
そうなれば、肩甲骨の位置
=ダンスをするときの
肩甲骨のニュートラルな位置
はどこになるか?
のお話に移ろう。
前鋸筋・菱形筋が
釣り合いのテンションバランスが取れているときの
肩甲骨の位置および感覚を一言で言うならば
ズバリ
“翼(つばさ)感覚”だ。
で、どんな鳥の翼かっていえば、
天空を舞う鳳凰(ほうおう)のごとき、
優美・雄大な“翼”を想像して欲しい。
宙に浮かぶ空気感と、
風を切るしなやかさ、そして強さ・・・。
もちろんトリと違って、
実際の人間は、
翼=肩甲骨はそれほど大きな範囲を占めてはいない。
まずボディ(胴体)があって、
その上部に肩甲骨があって、
その(肩甲骨の)先に腕がぶら下がっていて、
そのまた先には手が付いていて、という構造だ。
腕・手の使用・表現は、
多彩ですごく多くのアクションが可能だけど、
そのパフォーマンスの“質”には
多くの問題が残されている。
その理由は、
ボディ(胴体)と、
腕のジョイント部位(つまり接点)が
意外や少ないためなんだ。
肩甲骨はそのジョイント部の働きを務める
重要な“翼”だが、
肋骨の上にかぶさるように乗っかっているだけで、
骨的には胸部の
胸鎖関節(きょうさかんせつ)という部分ただ一点で、
ボディと接しているだけ。
ある意味、頼りないものなんだな。
では、
腕・手のパフォーマンス力を
上げるにはどうしたらいいのか?
おおざっぱに言えばコウなる。
「ボディの
インナーマッスルとのつながりを獲得し、
下半身からの強いパワーを使用できるよう、
力の運用法を学び、実際に使えるよう
意識的な練習を繰り返す」
そんな力の運用が可能になったとき初めて、
ヒトの肩甲骨はホントーにグレイトな
“鳳凰(ほうおう)の翼”に化けることができるんだ。
と、ココで脚光を浴びるのが、
先の二つの筋肉、前鋸筋(ぜんきょきん)と
菱形筋(りょうけいきん)というわけ。
では、次回、
この両筋肉を使った、
腕・手の“翼感覚”のあるパフォーマンスの実際を
整理してみよう。
続く 第482話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |