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エクササイズ&プラクティス集へ




待ち合わせの時間よりも
少し早めに練習場へやってきた、和夫。
が、真理はもうすでに到着済み
そして、
なにやら鏡の前で一生懸命お勉強中だ。


その姿を見た和夫が驚きの声を上げ・・・
「あれぇ?真理ちゃん、良いじゃない!
似合ってるよ、とっても」



和夫が褒めたのは、真理の練習着。
なんと、結構ミニ丈の黒スカートに
同じく黒の※ホルターネックのトップス。
肩や背は露出している。
※前身頃から続いた布または
紐(ひも)を首にかけたようなカタチの婦人服



真理は、
少し恥ずかしそうに笑いながら
和夫のほうを振り向き、

「良かったぁ!そう言ってもらって。
お店の人に勧められたんだけどね。
ちょっと、勇気がいったんだ」


和夫の目の前までやってきて、
クルッと回って見せた。
スカートのすそにはフリルが付いていて、
軽やかに舞う。 

「このほうが、
カラダや脚の使い方が良くわかるし、
自分でも肩甲骨の動きとか、
チェックしなきゃと思ってね。
いいかなぁ?
このまんまで練習して・・・」



「もちろん!すごくイイよ。
お世辞じゃなく・・・」

和夫はまじめな顔をして答え、
ココロの中でコウ思った。
(真理ちゃん、
最近ヤル気出てきたなぁ。
その気持ちがこうやって
服装に表れるんだろうな・・・)

感心した面持ちで和夫は言った。
「ソウソウ、昨日のレッスンの時、
坂田さんと組んで
(ルンバを)踊ってる姿を見て驚いたよ。
上手くなったなぁッテ」



パッと、真理の顔が輝く。


「すごくキレイなレッグアクションができてる。
アームアクションも自然になっているし、
肩の位置も低くなって・・・。
昨日ちょうど
ルンバが上手くなる過程には、

レッグ・アクション

&アーム・アクション

&キレイな姿勢がセットで

上達できる仕組みがある


って習ったけど、
アレって、
まさしく今の真理ちゃんのことだよね」
 



真理は、目を輝かせながら
ニコニコして聞いていたが
「ありがとう!!うれしい。
でもね、そうなの、
最近、ルンバ、ノッテるのよ・・・」

と、ソレについて別に否定するコトもない様子。



和夫が言った。
「なんだか急に
上手くなったように思うんだけど。
何か理由ってあるの?」




すると真理、
待ってましたとばかり
「今までアイマイだったところが
理解・納得できたから・・・だと思うの」




「アイマイだったところ?」



「そう。
目指すものが見えてきたのよ、
ものすごーく

“核=かく”になる部分の。

一番大きかったのは、
骨盤の傾きに付いて・・・ね。

ダンス用のニュートラルバランスは

前傾
ってハッキリしたから

骨盤の傾きや置き場に迷わなくなったのよ」



「ヘェ、ジャ、
変えたのは意識ってコト?」




「ア、ソウそう!意識。
今回、直接的に変えたのは。
でも、カラダが少しずつ、
変化してきていたから、
それで、一気にボンってなったんだろうけど」


そして、
真理は真剣な顔で話し始めた。

「実は私
“ダンス用・自主トレ・メニュー”を作って、
ズーッと毎日やってきていたのよ。
カラダはそれのオカゲで、
徐々に変化してきていた・・・」



「そうなの!?ちゃんと、
やっぱり努力もしてたんだ。
どんなことやっていたの?
エクササイズとか?」

と、和夫はすこしビックリしているようだ。



真理が答える。
「うん。
ジュンコ先生のレッスンを受けるようになって、
インナーマッスルって大切なんだ!
って思うようになってきたんだけれど、
イマイチ踊っている時の実感ってなかったから、
コレはダメだって思って・・・。
だから、大腰筋とかの

インナーマッスル・トレーニング

が主ね。
でね、さっきの話、
最近カラダが変わったなって自覚があったの。
でも・・・ソレが良いのか悪いのかは、
イマイチわからなかったんだ」



「え?ちゃんと
エクササイズやって変わったんだから、
良い変化に決まってるでしょ?」




「ううん、デモね。
なんだか、見た目の体型そのものが
変わってきてね・・・こんなふうに・・・」

と、真理は言いながら、
ワザと強調して、
胸とオシリをつき出してみせた。

「コレって、下手したら、
ヘッピリ腰でしょ?」




和夫は
「実際はソコまでではないんでしょ?」



「ウン、まぁね。
普段はソーでもないんだけど、
いざ、
踊ろうって床を感じ始めたら、
グーッと骨盤が前傾して、
背筋が前に移動
していって、
みたいな変化があるようになってきたんで、
コレであってるのかなぁって」

と言いながら、
真理は実際に
ルンバのスタートのポーズでやって見せた。



和夫はジーッと観察しながら
「自然とそうなったんなら、
ゼンゼン良いじゃない?
海外の人のシルエットみたいで、
キレイだと思うよ」




真理は笑いながら
「実は、私も
『コレって、腰引けじゃなく、

ヒップ・アップってものかな、

胸の突き出しじゃなく、

バスト・アップできてんのカナ?

って思っていたんだけど。
で、ジュンコ先生のレクチャーを受けて、
あ、間違っていなかったんだって
わかったというわけ。
(第471話参照)
コレって、

正しく大腰筋が機能している証拠

だったんだってね。
インナーマッスルが成長してきてるんだ!と、
自信をもったのよ」



「フーン、そうだったのか」
和夫はそう言って、
自分はドウなんだろうか?
成長しているんだろうか?
と気になり始め、

「ネェ、そのぉ、
さっきの真理ちゃんの“自主トレ”の話だけど、
主に大腰筋に関するものをやったの?」




「っていうか、
自分の弱点をまず探して、
ソレにのっとって作ったんだけど」




「弱点?」



「ウン。私の場合、

① インナーマッスル主導ではなく、
タッタと“足”で踊る癖がある。
→大腰筋活性化

② 肩が上がりやすい
→肩甲骨周辺をほぐして、菱形筋強化

③ フット&レッグアクションが
キレイにできない
→足裏をほぐしつつ強化


この3つを重点的にメニューを作ったんだけど・・・
ただの無意識的な
エクササイズじゃなくて的を絞ったから、
効果が早かったんじゃないかなぁ」


で、次回、
“真理ちゃんの自主トレ・メニュー”
ご紹介!!



      続く 第479話へ



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