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エクササイズ&プラクティス集へ
みんなに配った
正しいニーバックは
大腰筋の操作から・・・プラクティス
(第468話参照)
のプリントを前に、
「これからレクチャーをしていくけれど、
その前に、このプリントの中身について、
みんなの方から質問、疑問はないかな?」
とジュンコ先生。
「ハイ!」
と勢いよく手を挙げたのは紀子さんだった。
「“姿勢”に関してです。
このプリントの中には、
3つの姿勢
がでてきていると思うのですが、
差と言いますか、
それぞれの違いがよくわからないのです。
すごく重要そうな部分なので
気になったのですが・・・」
ジュンコ先生は、
微笑みながら聞いていたが、
「良い質問ね。
そのとおり、
このプリントの中に出てきている、
3つの姿勢・・・この違いはとても重要ね」
と言い、そして
「紀子さん、その3つの姿勢、
プリントにでてきている順に
ドンナ姿勢かあげてもらっていいかな?」
「はい。
まず、
用意の時のリラックスしている姿勢、
次に、
重力軸に沿ったまっすぐな姿勢、
そして、
ダンス用のニュートラル・ポイズ、
つまり、
ダンス用のまっすぐな姿勢です」
ジュンコ先生は、聞き取りながら、
白板に書いていっている。
① リラックス姿勢
② 重力軸に沿ったまっすぐな姿勢
=ポスチャー
③ ダンス用のまっすぐな姿勢
=ニュートラル・ポイズ
「さて、ポイズの意味は分かるかしら?」
とジュンコ先生。
紀子さんが答える。
「以前、習いましたので
(第313話参照)
言葉の意味はなんとか。
ポスチャー(=姿勢)に
アングル(=角度)がついたもの・・・。
床に対しての
背骨(=脊柱)の角度ですよね?」
「そのとおりね」
紀子さんは続ける。
「あのぉ、
ポイズにニュートラルがある
ってどういうことかなぁって・・・
実は、
ダンス用のまっすぐって言うものが
別にあるんだ、
と初めて知ったのです。
ポイズって、もっとコウ、
後ろに背骨を反らせるとか
(スタンダードのホールドをしてみせる)
激しい変化があるものを指してると
思っていたのですが…」
ジュンコ先生は、
「OK。
その点も踏まえて、
3つの姿勢について解説していくわね」
「まず、① リラックス姿勢、
コレは、今みんながそれぞれ
無意識にとっている姿勢に
『リラックスしてね』
という意識を与えたものね。
これから、重力軸に沿って
まっすぐな姿勢を作っていきますから、
無駄な力を取ってくださいねという、
“用意”ね」
「次、② 重力軸に沿ってのまっすぐな姿勢
・・・ではコレを、みんなで作っていくわよ、
いい?
(第215話参照)
両足の土踏まずの真ん中より
まだちょっとカカト寄りの内側に体重をおいて、
ひざの内側、
モモの付け根へと意識をつないで、
下腹を引き上げる。
肋骨は開かず、鎖骨は開く。
お尻の筋肉を左右から締めて、
“仙骨” をサンドイッチして、
骨盤もまっすぐね。
頭は上から吊られているように・・・」
カナちゃんが声を上げた。
「苦しいですね、コレって」
ジュンコ先生は笑いながら、
「矯正だからね、ある意味。
矯正が終わった段階では、
このまっすぐは、
さほど大変なモノではなくなるわ。
最初は少々力が入ってしまうかもしれないけどね。
それに、生まれもって恵まれた姿勢を持っていて、
リラックス姿勢と
このまっすぐにあまり差がない人も、
実際、いるでしょうね」
すると坂田さんが手を上げて
「僕も、最近、
こういう体勢が苦しくなくなってきました。
姿勢がいいね、
って人から言われるようになったんで、
喜んでます」
ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていた。
そして、
「さていよいよ、ここから、
③ ダンス用のまっすぐ
=ニュートラル・ポイズに変化させていくわよ。
さぁ、どうするのか・・・
の前に、プリントには
どんなふうに書いてあるか、分かるかしら?」
トシ子さんが声を出して
「3の部分ですね。
床からの反作用エネルギーにより、
カラダの中が変化。
『大腰筋の働きが開始され
まっすぐな姿勢から
ダンス用ニュートラル・ポイズ
(=ダンス用のまっすぐ)に変化』
となっています」
「OK!では、
そのとおりやってみましょうね。
重力軸に沿ったまっすぐな姿勢から、
ハイ、床を感じて、
反作用エネルギーをもらいに行きましょう・・・
ハイ、どうなったかしら?
何かカラダに変化はあったかな?」
ザワザワ・・・
「お腹がぐっと締まりました」
「カラダが伸びたような感じかな」
みんな口々に言っているが、
カナちゃんが面白いことを言い出した。
「カラダの変化って、
具体的にはわからないんですけど、
あ、踊れそう!
って感じになったかな。
さっき、まっすぐ立っているときは、
安定はしていたんだけど、そのまんまだと、
踊りにくそうと言うか、
動きにくそうだったんで」
そのカナちゃんの意見に
みんなも同感と言った感じだ。
ジュンコ先生は、
ニコニコしながら聞いていたが、
「OK。
みんな正解ね。
でも、そう、もっと具体的に
“ココ”に焦点を当ててみましょうか。
この部分が変化することで、
重心が前に動いた
だからカナちゃんが言ったように
『あ、踊れそう、動けそう』って感じたのね」
ソウ言いながら、
自分の骨盤の前面に手を置いた。
「この部分の傾きがどうなったのか、
観察してみて」
「前に傾きました」
と、紀子さん。
「そう、骨盤が前傾したわね?
ココがポイント!
コレこそが
大腰筋の重要な働きなのよ」
次号へ
続く 第470話へ
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(第468話参照)
のプリントを前に、
「これからレクチャーをしていくけれど、
その前に、このプリントの中身について、
みんなの方から質問、疑問はないかな?」
とジュンコ先生。
「ハイ!」
と勢いよく手を挙げたのは紀子さんだった。
「“姿勢”に関してです。
このプリントの中には、
3つの姿勢
がでてきていると思うのですが、
差と言いますか、
それぞれの違いがよくわからないのです。
すごく重要そうな部分なので
気になったのですが・・・」
ジュンコ先生は、
微笑みながら聞いていたが、
「良い質問ね。
そのとおり、
このプリントの中に出てきている、
3つの姿勢・・・この違いはとても重要ね」
と言い、そして
「紀子さん、その3つの姿勢、
プリントにでてきている順に
ドンナ姿勢かあげてもらっていいかな?」
「はい。
まず、
用意の時のリラックスしている姿勢、
次に、
重力軸に沿ったまっすぐな姿勢、
そして、
ダンス用のニュートラル・ポイズ、
つまり、
ダンス用のまっすぐな姿勢です」
ジュンコ先生は、聞き取りながら、
白板に書いていっている。
① リラックス姿勢
② 重力軸に沿ったまっすぐな姿勢
=ポスチャー
③ ダンス用のまっすぐな姿勢
=ニュートラル・ポイズ
「さて、ポイズの意味は分かるかしら?」
とジュンコ先生。
紀子さんが答える。
「以前、習いましたので
(第313話参照)
言葉の意味はなんとか。
ポスチャー(=姿勢)に
アングル(=角度)がついたもの・・・。
床に対しての
背骨(=脊柱)の角度ですよね?」
「そのとおりね」
紀子さんは続ける。
「あのぉ、
ポイズにニュートラルがある
ってどういうことかなぁって・・・
実は、
ダンス用のまっすぐって言うものが
別にあるんだ、
と初めて知ったのです。
ポイズって、もっとコウ、
後ろに背骨を反らせるとか
(スタンダードのホールドをしてみせる)
激しい変化があるものを指してると
思っていたのですが…」
ジュンコ先生は、
「OK。
その点も踏まえて、
3つの姿勢について解説していくわね」
「まず、① リラックス姿勢、
コレは、今みんながそれぞれ
無意識にとっている姿勢に
『リラックスしてね』
という意識を与えたものね。
これから、重力軸に沿って
まっすぐな姿勢を作っていきますから、
無駄な力を取ってくださいねという、
“用意”ね」
「次、② 重力軸に沿ってのまっすぐな姿勢
・・・ではコレを、みんなで作っていくわよ、
いい?
(第215話参照)
両足の土踏まずの真ん中より
まだちょっとカカト寄りの内側に体重をおいて、
ひざの内側、
モモの付け根へと意識をつないで、
下腹を引き上げる。
肋骨は開かず、鎖骨は開く。
お尻の筋肉を左右から締めて、
“仙骨” をサンドイッチして、
骨盤もまっすぐね。
頭は上から吊られているように・・・」
カナちゃんが声を上げた。
「苦しいですね、コレって」
ジュンコ先生は笑いながら、
「矯正だからね、ある意味。
矯正が終わった段階では、
このまっすぐは、
さほど大変なモノではなくなるわ。
最初は少々力が入ってしまうかもしれないけどね。
それに、生まれもって恵まれた姿勢を持っていて、
リラックス姿勢と
このまっすぐにあまり差がない人も、
実際、いるでしょうね」
すると坂田さんが手を上げて
「僕も、最近、
こういう体勢が苦しくなくなってきました。
姿勢がいいね、
って人から言われるようになったんで、
喜んでます」
ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていた。
そして、
「さていよいよ、ここから、
③ ダンス用のまっすぐ
=ニュートラル・ポイズに変化させていくわよ。
さぁ、どうするのか・・・
の前に、プリントには
どんなふうに書いてあるか、分かるかしら?」
トシ子さんが声を出して
「3の部分ですね。
床からの反作用エネルギーにより、
カラダの中が変化。
『大腰筋の働きが開始され
まっすぐな姿勢から
ダンス用ニュートラル・ポイズ
(=ダンス用のまっすぐ)に変化』
となっています」
「OK!では、
そのとおりやってみましょうね。
重力軸に沿ったまっすぐな姿勢から、
ハイ、床を感じて、
反作用エネルギーをもらいに行きましょう・・・
ハイ、どうなったかしら?
何かカラダに変化はあったかな?」
ザワザワ・・・
「お腹がぐっと締まりました」
「カラダが伸びたような感じかな」
みんな口々に言っているが、
カナちゃんが面白いことを言い出した。
「カラダの変化って、
具体的にはわからないんですけど、
あ、踊れそう!
って感じになったかな。
さっき、まっすぐ立っているときは、
安定はしていたんだけど、そのまんまだと、
踊りにくそうと言うか、
動きにくそうだったんで」
そのカナちゃんの意見に
みんなも同感と言った感じだ。
ジュンコ先生は、
ニコニコしながら聞いていたが、
「OK。
みんな正解ね。
でも、そう、もっと具体的に
“ココ”に焦点を当ててみましょうか。
この部分が変化することで、
重心が前に動いた
だからカナちゃんが言ったように
『あ、踊れそう、動けそう』って感じたのね」
ソウ言いながら、
自分の骨盤の前面に手を置いた。
「この部分の傾きがどうなったのか、
観察してみて」
「前に傾きました」
と、紀子さん。
「そう、骨盤が前傾したわね?
ココがポイント!
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