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特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.4 

ダンスが上手くなるための

3つの条件・3つのレベル


目指せ!?究極の自己チュウダンス ⑦


ズバリ、
自己チュウ(社交)ダンスの定義とは、
「自分中心的な考えでダンスに取り組む」
姿勢のことだ。

ソレは、
ダンスが上手くなることにひたむき・貪欲であり、
「自分はまだまだ上手くなるハズだ」
と、いかなる悪条件でもあきらめないで、
ダンス上達を追求し実践する純な態度であり、

どんなときも
「自分がもっと上手くなればOK、問題は解決する」
とココロし、
そうなっていくように
忍耐強くアル心構えにつながっている。

この“どんなときも”ってのが、実は大切でね、
その内容を言うと
パーティで組んだ相手と上手くいかないとき、
パートナーとシックリこないでもめるとき、
は、もちろんのこと 
(教授する側だったら)生徒がナカナカ上達しないとき、
サークル内でイザコザがあったときetc.

ダンスに中で起こってくる

人間関係的問題
(これが最もヤッカイだよねぇ)

もすべて、
「自分が上手くなることで解決に向かうものだ」
と思い返し、
信念を貫くこと・・・なんだ。
ただし、コレは、
あなただけがソウであればいいのであって
パーティで踊った相手や
自分のパートナーや
受け持っている生徒や
サークルの友人が
あなたと同じような考えになる必要は全然ナイ
・・・からね。
ソウ、
何度も言うようだけど、

自分さえ、上手くなればいい

んだ。
それはイコール

自分がすべて責任を持つ

潔くもクリアな在り方であり
それが、今回のテーマ
究極の自己チュウダンスってわけなんだ。


さぁて、ココからが本題だ!
なぜ“自分さえ、ダンスが上手くなれば”
それですべて、
特に人間関係のモメ事イザコザが解決するのか?

それに答えていくには、テーマの根本である

“社交ダンスが上手くなる”

とはどういうことか?


っていう定義が必要になってくるんだな

「いやぁ、あなた、すごくダンス上手ネェ」
な人になるには、
まず、大きく分けて
3つの条件が備わっていることが
必須であることを押さえておこう。
その3つとは
第42話でお話した
ダンスの成長に必要な3つの条件
ともいえるモンだけど

ダンスが上手くなるための

3つの条件


① ステップなど、型に関することがOK 
② 相手・パートナーシップに関することがOK
③ 音楽に関することがOK

つまり
ステップはたくさん知っていても
「シャドウだと上手くできるんだけど…」はダメ。
相手についていくことは上手くても
「一人で踊れない」もダメ。
キレイにカタチづくることはできても
「音楽を外しちゃう」もダメ。

ってことで
ルンバの“オープン・ヒップ・トゥイスト”
を例に取れば最低、
「シャドウでステップが踊れて、
リード・アンド・フォローができ、
音楽に乗って踊れる」
この3つがクリアできないと
「私はルンバの
“オープン・ヒップ・トゥイスト”を知っているわ」
ってことにならないよって話。

しかし、コレはだけでは、
ただルンバの“オープン・ヒップ・トゥイスト”を
知っているって人で、
特別、上手い人ってことにはならないよね?

例えば、上記、ルンバの
“オープン・ヒップ・トゥイスト”にしても
できるのが、足の型だけか、
インナーマッスルを使えるか、
アバラの骨を使えるか、
エネルギー操作ができるか・・によって、
ものすごくレベルが変わってくるわけ。
ってことは、
「いやぁ、あなた、すごくダンス上手ネェ」
な人になるためには、 
上記、
ダンスが上手くなるための3つの条件の他に

ダンスが上手くなるためのレベル

ってものも押さえておかなければならないんだ。
で、このレベルも3段階ある。
言うなれば
上記、

3つの条件が横軸で、

3段階レベルは縦軸だ。

横軸の3つの条件をちゃんとどれも満たしつつ、
3段階のレベルをすべてクリアできて、
やっと、正真正銘の
「いやぁ、あなた、すごくダンス上手ネェ」
な人になるわけなんだ。

では、

ダンス上手となるための

3段階レベル
に移ろう。

上から
1. アウトサイド・レベル
2. インサイド・レベル
3. ユニバーサル・レベル

に分かれている。

1のアウトサイド・レベルとは、
文字通り“外側”のテクニックレベルという意味だ。
みんなが
「社交ダンスが上手くなるとは、こういうことだ」
とイメージしている大部分のものは、
このアウトサイド・レベルにおけるものなんだ。
・ステップ
・ホールド
・ポイズ
・コネクション
・リード&フォロー
・音楽のタイミング
・カウントを把握する・・
マァ、言わば、社交ダンスならではのテクニック、
あらゆる表層のダンステクニックがコレに含まれる。

ただし、
アウトサイド・レベルの段階でのダンステクニックは、
第449話でのお話のように
「人は一人として同じ人はいない。
だからあなたと私は真に理解しあえるわけがない」
という、思いに行き着き、
「ゆえに、
社交ダンスにおける相手との体験は、
あきらめ・妥協・我慢・・」
ってなことでチャンチャンとなってしまうものなんだ。

ところが、ソレより深い段階に位置する
“インサイド・レベル”のテクニックに向かうと、
様子は一変してくる。
“インサイド・レベル”とは、
より“内側”のテクニックのこと。
① 筋肉レベル
② 骨格レベル
③ 知覚(脳・神経)レベル
と、この中でもさらに3段階に分かれるんだな。

この段階になると、
ガゼンこういう思いが出てくるよ。
「あなたと私は一緒ねぇ・・・
ってより、人間ってみんな同じなのねぇ、
ココまで来れば」
そう、世界のトップダンサーから、
ジャパニーズ・ビギナーまで
カラダの基本的仕組みってモンは同じなんだ。
骨の数は約206本。
インナーマッスルと
アウターマッスルがそれに絡んで
脳・脊髄が指令を出して・・・って構造も一緒だ。
“人体解剖図”通りに
秩序正しく営まれているそのカラダを
どのように操作していくかは、
ダンスの中で特別にとりあげて、
習いなおしをしておく必要があるけれど、
そのほとんどはモトモトから内蔵されているものであり、
ただ使いこなしていないと言うだけってモンでもアル。

もう、ピンと来ている人も多いと思うけど、
自己チュウダンスを極めていくと、
ここ “インサイド・レベル”のテクニックの習得が
速くなるってことなんだ。
そして、

自分のカラダへの理解が

深まるにつれて

自分以外の人のことも

“自分のことのように”

理解できるようになってくる


で、自分のカラダの操作が上手くなるにつれて、
組んでいる相手のカラダも同時に
“扱ってる”かのような
フィーリングが感じられてくるようになるんだ。

で、今度はコンナ疑問が
出てくるようにさえなるかもしれない。
「インサイドレベルのテクニックが
高度になればなるほどに、みんな一緒だね!
となるのはいいけど、
ソレじゃぁ、ボツ個性的にならない?
誰と踊っても、同じなんて楽しくないじゃない!?」

大丈夫!
深いユニバーサル・レベルの段階
にいけば、今度はまた、
「あなたと私は、やっぱり違うわネェ」
の世界観の広がりを迎えるからだ。
“ユニバーサル・レベル”のユニバーサルとは、
“普遍的・宇宙的・全世界的”の意。
転じて“ユニバーサル・レベル”のテクニックとは、
全人類に共通でありながら、
同時に非常にプライベートなモノも含むと言う、
最も深遠なレベルのテクニックだ
・・・なんて言ったら
ナンのコッチャ? 
となりそうだが、具体的に示そうね。

① 細胞・DNAレベル
② 意識・想い(イメージ)のレベル
③ エネルギーレベル
④ 知恵・拡大されていく思考のレベル
ってな、4段階に分かれるんだ。

つまり、同じ筋肉・骨格を所有していても、
何を意識・イメージするかによって
エネルギー操作方法が変わってきて、
ソレによって細胞に植え付けられる記憶が変わって・・・
回りまわって、
表れとしての“ダンスが違う”
ってことになるという話なんだ。
自己チュウダンスを徹底して、
ココまでの勉強(!?)にいたれば、
イヤイヤすごいことになりそーでしょ?

え? どういうすごいことになりソウかって?
エネルギーとか意識とかいった、
目に見えない、
形にナイものを操作するテクニックを習得すれば、
「OOの手習い、
これ以上の上達を望んでも仕方ないだろう」
「もう歳だもん、上手くならないよ」

とか、
「カラダ付きがコンナだもん、
これ以上は無理ね」
「相手が相手だからネェ、
伸び悩んでいるのよ」

といったあきらめや、

責任回避をしなくても済む!!

コンプレックスや、
アクシデント大歓迎!
の知力・思考力まで兼ね備えることができ、
「特別な目標(競技会とかデモとか・・)
はナイけど、
ダンスが上手くなることに意欲を燃やし続ける自分」
でいられるようになり、
ソコから、
多くの人間的な学びをいただいて、
実生活にも応用し
「ダンスってスゴイワァ、
深いワァ、勉強になるわぁ」
が、尽きないっていう、
幸せぇ~な人になるンやない?
イヤァ、ぜひとも、
なって欲しいナァと思うンよね。
せっかく、この生涯で、

社交ダンスってものに

めぐり逢えたんだから・・・


と、このブログを通して伝え続けたいと願う、
今日この頃のジュンコ先生なのである・・・
 

ではでは、
ながーいながーい
自己チュウダンス話にお付き合いくださって、
ありがと!!



      続く 第451話へ



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