2008.04.03 (第436話)チョット中休み エッセイvol.11 ~ダンスは感情体験で上手くなる ①~
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エクササイズ&プラクティス集へ
チョット中休み エッセイvol.11
ホテルデモ・大成功!?
~ダンスは感情体験で上手くなる ①~
シリーズのチャチャチャに戻る前に、
もうチョイ、お付き合いください!
アノ結果報告が“まだ”なんでね。
そう、友人の結婚披露宴で、
スポット・ライトの下
ヒデ君&ユーちゃん舞う、のホ・ン・バ・ン。
(第416・418参照)
さぁ、どうなったかって?
上記タイトルを見てくださいな。
そう、大成功!
(この後の?
クエスチョン・マークが気になりますが…)
やったぁ~!!
の報告会をとりおこないたいと思いまーす。
花婿・花嫁さんのひな壇横で、
堂々のパフォーマンス後、
約130名の観客から拍手喝采、
自分の席に戻ってきた二人・・・
ヒデ君、開口一番
「すべて出し尽くしたって感じやワナ」
で、
「あんな、手ェ震えたん、初めてや」
と、まだ、興奮冷めやらぬ様子。
片や、ユーちゃんは
超緊張状態から一気に解き放たれたせいか、
「胃が痛い・・・」
と、苦しんでるよ。
そんな二人に私はこう声をかけたんだ。
「良かったよ。
(練習を含めて)
今まで見た中で一番、良かったよ」
パァッと明るくなる二人の顔。
コレ、お世辞ではなく
ホントウのことなんだけれどもね。
私は、二人を紹介するスピーチを終えた後、
そのまま席には戻らず、
ダンスする彼らの後ろに回って観ていたんだ。
そして、
二人の雄姿、客席の反応、花嫁さんの表情
を行ったり来たりしながら、観察だ。
今回のデモに託した崇高なテーマが、
ちゃんと遂行できているかどうかの観察なんだけどね。
テーマは2つあった。
「私たちの縁をつないでくれた、
花嫁さんに、ホンマありがとう!!って、
メッセージをダンスに乗せて届けたい」
「結婚披露宴という場にふさわしく
“愛”を表現したい。
社交ダンスの究極のカタチであるから」
ヒデ君ナリの具体的な目標としては、
「観ている人を感動させたいな。
花嫁さんには涙を流してもらう」
コレが達成できて、初めて成功!
ッてことなんだけど
さぁどうだったのか!?
まずは、花嫁さん、
二人が踊り始めてすぐ
「あのぉ、まだ導入部分なんですけど」
テナ時からハンカチを目に・・・
あまりの早さに、
チョイ拍子抜けしちゃいましたけどね。
ヒデ君も、ユーちゃんも、
ニューヨークで開いたときにちょうど、
花嫁さんの方を向くことになり、
ウルウルしている様子を発見できた模様。
ヨシヨシやったぜ!!
の、達成感、
あ、喜んでくれてる!!
の、充実感を、受け取り、
ソコから、
さらに気分乗ってきたんやないかなぁ。
そうそう、
主役のお二人には、このダンスパフォーマンス、
スコブル好評だったんだよな。
「デモ、やって良かったよねぇ。
あんなに喜んでもらえたんだもん」
と、心から思ったし、
二人もそういう点では大いに満足だったと思うんだ。
花嫁さん評
「もう、ビックリしました。
普段と、全然違うんだもん」
まず、親友、ユーちゃんの変貌ブリに驚き!
だったみたいなんだな。
「お二人とも輝いていました。
感動しました。
今日の(スピーチやら余興)中で
一番良かったデス」
では、観客の反応はどうかと言うと、
コチラもマズマズだ。
まぁ、ほとんど全員の人が
ダンスを観るのも初体験って感じの観客なんで、
「ヘェ、ダンスか。
なかなか、良いネェ」
「きれいやねぇ、素敵だわぁ」
の域を超えなかった感はあるものの、
みんなジックリ見てくれていましたよ。
きっと、
それぞれに感動してくれたと、思う・・・。
だから、コチラも成功!!
この日の二人のパフォーマンスは“トリ”。
つまり、
披露宴のラストシーンの彩り
を任されたってカタチだったんだな。
その後、花嫁さんの“両親への手紙”朗読。
新郎・新婦、両親への花束贈呈という、
クライマックスにつながっていくわけであって、
「コンナところで盛り下げたら、
エライこっちゃ」
との責任感から、
ヒデ君・ユーちゃん、
かなりのプレッシャーだったってわけなんよね。
で、私思うに、
立派な“締め”ができていたと思うし、
花婿&花嫁さんに近い親族の方にとっても
「華を添えてもらって、ありがとう!!」
の、握手モンだったと思うんよ。
でもね、私が二人に言った、
「良かったよ。
(練習を含めて)
今まで見た中で一番、良かったよ」は、
実は、観客の感動体験と花嫁さんへのメッセージという、
二つのテーマがクリアできたから
“良かった”のでは、ナイんだな。
もしも、観客誰もがソッポを向いて、シラー。
花嫁さんの反応も、
イマイチ・・・であったとしても、
二人に同じ言葉をかけたであろうってことなんだ。
正直な気持ちを明かそう。
あなたたちがスポット・ライトを浴びて踊っているとき、
アノ会場内で最も感動し、
心からの拍手を送ったのは、
きっと先生でアル私だろうと思うんだ。
もっと言えば、
花嫁さんよりも、早くにウルウルし始め、
心温まる体験ができたのも・・・。
去年のクリパが終わってから、すぐに
あなたたち二人は、この日に焦点を合わせ、
それからの約3ヶ月間、
無心に練習を積み、がんばってきた。
ホンマ、エラかったよ!!
という、親心的な感動・・・ソレもモチロンある。
でも、私が一番心動かされたのは、
まさに本番中の
二人の“様子”にだったんだ。
先生である私が出した“課題”
(特にユーちゃんにとったら、“難題”だ)
を二人が見事クリアしていたことに、
喜びの感情がワワワ~って押し寄せてきたんだな。
おそらく踊っている二人は、
そんな課題のコトなんてトンでしまっていただろう。
ソレくらい、披露宴会場が持つ独特のムードの中、
一種異様な緊張状態に置かれ
一心に踊っているふうだった。
「いざとなったら、
アレやろう、コレやろうって、
テクニック的なことなんて、
なーんも考えられへんもんやな」
デモ終了後、
思い知ったかのようにヒデ君は言った。
「日頃、アレだけ練習してて、
ホンマ、良かったわ」
そうよねぇ。
それにしても、すごく練習したモンネェ。
最後のレッスンになった2日前の日、
ロープ・スピニングに苦しむユーちゃん、
なかなか自分の思うように行かず、
「もう一回お願いします!」
がエンエン続き・・・
あぁ、私もあんなんやったナァ~
自分の納得のいくまで、
妥協は許さなかったよなぁ、
って現役当時を懐かしく思い出しましたモンね。
披露宴当日も、
ジーッと座っていて固まってきたらイヤやとばかり、
出演寸前まで、
耳にイヤホンさしながら・・・2・3・4・1・・
会場を抜け出して、練習する二人。
そんな彼らの様子を見ながら、私は思いましたわね。
「今回のパフォーマンスは、
成功か不成功かってもう、すでに決まっている。
成功だ・・・。
ナゼって、ここにいたるまでのプロセスの間に、
あなたたちはこんなにもルンバが上達したからだ。
コレこそが次につながる大切なことであって、
実際に他の人から評価がもらえるかどうかは、
実はソレに比べれば、大したことではないんだ。
大切な友人の披露宴で踊るという
短期目標を掲げることで、
ダンスが上達すると言う長期目標に向けて、
拍車がかかっただけのことなのだ」
そして
「もうひとつ、
これも長期的目標の一種ではあるけれど、
ダンスの上達以上に、
私が大切に思っている“目標”があるんだ。
ただしコレは、練習中にどれだけ
“実力”が付いてきたのかが、
ややわかりにくいものでもあるんだな。
今回のような舞台が絶好のチャンス。
まさに本番って時に、
ぜひ試して欲しい“課題”をあなたたちに掲げよう」
ってことだったのを、
そのまさに本番、
二人はみごとクリアできましたってワケなんだ。
でも、実を言えば
その課題のキーを握っているのは、
パートナーであるユーちゃんだったんだ。
彼女が課題をクリアできたことで、
カップルとしてのパフォーマンス力は、
格段に上がった・・・。
さぁ、一体その課題とは何?
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ホテルデモ・大成功!?
~ダンスは感情体験で上手くなる ①~
シリーズのチャチャチャに戻る前に、
もうチョイ、お付き合いください!
アノ結果報告が“まだ”なんでね。
そう、友人の結婚披露宴で、
スポット・ライトの下
ヒデ君&ユーちゃん舞う、のホ・ン・バ・ン。
(第416・418参照)
さぁ、どうなったかって?
上記タイトルを見てくださいな。
そう、大成功!
(この後の?
クエスチョン・マークが気になりますが…)
やったぁ~!!
の報告会をとりおこないたいと思いまーす。
花婿・花嫁さんのひな壇横で、
堂々のパフォーマンス後、
約130名の観客から拍手喝采、
自分の席に戻ってきた二人・・・
ヒデ君、開口一番
「すべて出し尽くしたって感じやワナ」
で、
「あんな、手ェ震えたん、初めてや」
と、まだ、興奮冷めやらぬ様子。
片や、ユーちゃんは
超緊張状態から一気に解き放たれたせいか、
「胃が痛い・・・」
と、苦しんでるよ。
そんな二人に私はこう声をかけたんだ。
「良かったよ。
(練習を含めて)
今まで見た中で一番、良かったよ」
パァッと明るくなる二人の顔。
コレ、お世辞ではなく
ホントウのことなんだけれどもね。
私は、二人を紹介するスピーチを終えた後、
そのまま席には戻らず、
ダンスする彼らの後ろに回って観ていたんだ。
そして、
二人の雄姿、客席の反応、花嫁さんの表情
を行ったり来たりしながら、観察だ。
今回のデモに託した崇高なテーマが、
ちゃんと遂行できているかどうかの観察なんだけどね。
テーマは2つあった。
「私たちの縁をつないでくれた、
花嫁さんに、ホンマありがとう!!って、
メッセージをダンスに乗せて届けたい」
「結婚披露宴という場にふさわしく
“愛”を表現したい。
社交ダンスの究極のカタチであるから」
ヒデ君ナリの具体的な目標としては、
「観ている人を感動させたいな。
花嫁さんには涙を流してもらう」
コレが達成できて、初めて成功!
ッてことなんだけど
さぁどうだったのか!?
まずは、花嫁さん、
二人が踊り始めてすぐ
「あのぉ、まだ導入部分なんですけど」
テナ時からハンカチを目に・・・
あまりの早さに、
チョイ拍子抜けしちゃいましたけどね。
ヒデ君も、ユーちゃんも、
ニューヨークで開いたときにちょうど、
花嫁さんの方を向くことになり、
ウルウルしている様子を発見できた模様。
ヨシヨシやったぜ!!
の、達成感、
あ、喜んでくれてる!!
の、充実感を、受け取り、
ソコから、
さらに気分乗ってきたんやないかなぁ。
そうそう、
主役のお二人には、このダンスパフォーマンス、
スコブル好評だったんだよな。
「デモ、やって良かったよねぇ。
あんなに喜んでもらえたんだもん」
と、心から思ったし、
二人もそういう点では大いに満足だったと思うんだ。
花嫁さん評
「もう、ビックリしました。
普段と、全然違うんだもん」
まず、親友、ユーちゃんの変貌ブリに驚き!
だったみたいなんだな。
「お二人とも輝いていました。
感動しました。
今日の(スピーチやら余興)中で
一番良かったデス」
では、観客の反応はどうかと言うと、
コチラもマズマズだ。
まぁ、ほとんど全員の人が
ダンスを観るのも初体験って感じの観客なんで、
「ヘェ、ダンスか。
なかなか、良いネェ」
「きれいやねぇ、素敵だわぁ」
の域を超えなかった感はあるものの、
みんなジックリ見てくれていましたよ。
きっと、
それぞれに感動してくれたと、思う・・・。
だから、コチラも成功!!
この日の二人のパフォーマンスは“トリ”。
つまり、
披露宴のラストシーンの彩り
を任されたってカタチだったんだな。
その後、花嫁さんの“両親への手紙”朗読。
新郎・新婦、両親への花束贈呈という、
クライマックスにつながっていくわけであって、
「コンナところで盛り下げたら、
エライこっちゃ」
との責任感から、
ヒデ君・ユーちゃん、
かなりのプレッシャーだったってわけなんよね。
で、私思うに、
立派な“締め”ができていたと思うし、
花婿&花嫁さんに近い親族の方にとっても
「華を添えてもらって、ありがとう!!」
の、握手モンだったと思うんよ。
でもね、私が二人に言った、
「良かったよ。
(練習を含めて)
今まで見た中で一番、良かったよ」は、
実は、観客の感動体験と花嫁さんへのメッセージという、
二つのテーマがクリアできたから
“良かった”のでは、ナイんだな。
もしも、観客誰もがソッポを向いて、シラー。
花嫁さんの反応も、
イマイチ・・・であったとしても、
二人に同じ言葉をかけたであろうってことなんだ。
正直な気持ちを明かそう。
あなたたちがスポット・ライトを浴びて踊っているとき、
アノ会場内で最も感動し、
心からの拍手を送ったのは、
きっと先生でアル私だろうと思うんだ。
もっと言えば、
花嫁さんよりも、早くにウルウルし始め、
心温まる体験ができたのも・・・。
去年のクリパが終わってから、すぐに
あなたたち二人は、この日に焦点を合わせ、
それからの約3ヶ月間、
無心に練習を積み、がんばってきた。
ホンマ、エラかったよ!!
という、親心的な感動・・・ソレもモチロンある。
でも、私が一番心動かされたのは、
まさに本番中の
二人の“様子”にだったんだ。
先生である私が出した“課題”
(特にユーちゃんにとったら、“難題”だ)
を二人が見事クリアしていたことに、
喜びの感情がワワワ~って押し寄せてきたんだな。
おそらく踊っている二人は、
そんな課題のコトなんてトンでしまっていただろう。
ソレくらい、披露宴会場が持つ独特のムードの中、
一種異様な緊張状態に置かれ
一心に踊っているふうだった。
「いざとなったら、
アレやろう、コレやろうって、
テクニック的なことなんて、
なーんも考えられへんもんやな」
デモ終了後、
思い知ったかのようにヒデ君は言った。
「日頃、アレだけ練習してて、
ホンマ、良かったわ」
そうよねぇ。
それにしても、すごく練習したモンネェ。
最後のレッスンになった2日前の日、
ロープ・スピニングに苦しむユーちゃん、
なかなか自分の思うように行かず、
「もう一回お願いします!」
がエンエン続き・・・
あぁ、私もあんなんやったナァ~
自分の納得のいくまで、
妥協は許さなかったよなぁ、
って現役当時を懐かしく思い出しましたモンね。
披露宴当日も、
ジーッと座っていて固まってきたらイヤやとばかり、
出演寸前まで、
耳にイヤホンさしながら・・・2・3・4・1・・
会場を抜け出して、練習する二人。
そんな彼らの様子を見ながら、私は思いましたわね。
「今回のパフォーマンスは、
成功か不成功かってもう、すでに決まっている。
成功だ・・・。
ナゼって、ここにいたるまでのプロセスの間に、
あなたたちはこんなにもルンバが上達したからだ。
コレこそが次につながる大切なことであって、
実際に他の人から評価がもらえるかどうかは、
実はソレに比べれば、大したことではないんだ。
大切な友人の披露宴で踊るという
短期目標を掲げることで、
ダンスが上達すると言う長期目標に向けて、
拍車がかかっただけのことなのだ」
そして
「もうひとつ、
これも長期的目標の一種ではあるけれど、
ダンスの上達以上に、
私が大切に思っている“目標”があるんだ。
ただしコレは、練習中にどれだけ
“実力”が付いてきたのかが、
ややわかりにくいものでもあるんだな。
今回のような舞台が絶好のチャンス。
まさに本番って時に、
ぜひ試して欲しい“課題”をあなたたちに掲げよう」
ってことだったのを、
そのまさに本番、
二人はみごとクリアできましたってワケなんだ。
でも、実を言えば
その課題のキーを握っているのは、
パートナーであるユーちゃんだったんだ。
彼女が課題をクリアできたことで、
カップルとしてのパフォーマンス力は、
格段に上がった・・・。
さぁ、一体その課題とは何?
続く 第437話へ
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