2008.03.12 (第414話)社交ダンスが教えてくれたこと vol.3 感情の取扱説明書・基本操作
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特別シリーズ
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.3
感情の取扱説明書・基本操作
ダンスは感情体験で進化する ⑤
お待たせ!!
ダンシングの際の
感情の「取扱説明書」だよ~ん
(通称 感情・トリ説)
はじめに・・・
ダンシングの際、
“感情”を上手く扱うことができるようになると、
▼ダンス中に相手から受ける
サマザマな感情的ダメージに対し強くなります
▼結果、いつも、あなたの目指す
ダンスを“良い環境”で試すことが可能になります
ダンスという皮膚接触から、
自動的、本能的に生まれる感情の種類は、
非常に多岐(たき=多方面に分かれていること)
にわたりますが、
大きく分けると、
以下の2つに分類、吸収されます。
① 「お、オイ、何するねん!!」「いやだ!」的、
恐れ・不快感の感情
自分の肉体や精神の尊厳が傷付けられるのではという、
防衛本能のナセル技。
瞬間的に筋肉の緊張を招く。
操作をせず、ほっておくと、
筋肉の緊張は習慣化・慢性化する。
② 「ありがとう」「心地良いわ」的、
愛・快感の感情
自分のことのように相手のことを感じ取ることができ、
または、相手を通して
自分を感じているような究極の平安に通じる、
つながりの感情。
当たり前のように、
お互いのことを思いやることができる。
何の心配も恐れもない。
筋肉はほぐれ、くつろぐことができる。
「感情を取り扱う」とは、
上記①の場合、自らの感情操作によって、
できるだけ、②の状況に近づけ、
あわよくば、ドンだけ高濃度の
“恐れ・不快感の感情”が表出しても、
“愛・快感の感情”に変化させちゃう!
機転を利かす方法でもあるのです。
基本操作
基本操作①
まず、湧き上がってきたすべての感情を、
“そのまんま”受け取ります。
このとき、
良いものだけをチョイスし、
後は「しーらない」・・・としないことが重要です。
良い感情も悪い感情も、
つまり
ポジティブもネガティブも、
ぜーんぶ表に上げ、大切に受け取ってください。
この時点で、
「こんなこと感じちゃうなんて、
相手に悪い、大人気ない、恥ずかしい、苦しい・・」
などという理由で、
「感じるのはやめてしまう」となるのが最もNGです。
なぜNGなのか見ていきましょう。
実は、感じた時点ですでに
“感情エネルギー”が生まれています。
これは目に見えない“気体”ですが、
かなり“固体”にちかいモノであり、
はっきりとした色やカタチも持っています。
ということで、簡単にポィッって捨てちゃう・・・
わけにはいかないものなのです。
しかし、上記の理由で
「感じません」スイッチを押してしまうと、
筋肉は、その機能自体は停止、
この時点で、
筋肉の硬化(かたくなること)が始まります。
(筋肉の機能とは、感じ、伝えること 第121話参照)
また、行き場の失った感情エネルギーは、
粗い粒子のまま、
伝達器官である筋肉に貯蔵されることになり、
これがまたもや、筋肉の緊張を招くのです。
「感じません」スイッチ・オンはNGです!
のわけはまだあります。
なぜなら、湧き上がってきたイロイロな感情は、
あなたにとって
貴重な情報だからです。
ナニの情報かと言いますと、
自分自身のふかーい、本当の気持ち。
「私って一体、どうなりたいのかしら?」
といったような
あなたがあなたを理解するために
必要な情報が、
感情というカタチをとってやってくるのです。
これは正確、無比、
この世で唯一、
あなたにとってウソのない情報です。
その精度の高さは、
著名な占い師によるタロットや、
霊能者によるお告げ・・
なぁんて比にならないくらい非常に優れています。
具体的には、
あなたにとって、
良くないものは違和感・不快感
というカタチをとって知らせます。
良いものはシックリ感・快感として
感じることができるようになっています。
シックリ感・快感の中に入っている情報も、
大切ですが、
違和感・不快感の中に入っている情報は、
もっともっと大切です。
これをどう扱っていくか、
ということが、
そのまま「感情を取り扱う」ということ
に匹敵するくらいに重要です。
情報をできるだけ詳しく、正確に知るために、
トコトン素直であってください。
「コイツ、踊りにくい!」
「わぁ、触り方が、なんだか気持ち悪いわ」
「あ、今、私のこと、馬鹿にした」
「全く無視して踊ってるよ、俺のこと」
こんな感情を、
たとえ自分が最も大切にしなければならない
(と心に決めている)
あなたのパートナーや、
(ここでは決まった相手という意味)
自分のコーチャーに感じてしまっても、大丈夫。
そのまんま受け取ってから、
次に操作に進んでください。
何度も言いますか、
感じてしまってはいけないこと、
いけない相手、などは存在しません。
ただ、自分の感情を受け取ることに
慣れていない方は、
この基本操作①の段階で、
早々に、操作困難な状態に陥るかもしれません。
「今、味わってる感情って、
不快感なの?快感なの?
ソレさえもわからなくなってるぅ」
パニックになり、いきなり、
フリーズ状態に陥ってしまうことや
「そんなんいちいち、
感じていたら、気がおかしくなるわ」
と、投げ出したくなることも
あるかもしれませんが、
この段階①を何とかクリアできないと、
次に進むことができないため、
勇気を持ちつつも、ある意味、
機械的にテキパキこなしてください。
ここまでが基本操作①の段階です。
できたら次に、
基本操作②に進みます。
上がってきた感情を“仕分け”します。
整理する段階です。
ただし、上がってきた感情はすべて大切です。
要らないものとか悪いものというのはありません。
いわば、捨てるものはないのです。
これは、
感じてしまったことによって
罪悪感を持たなければいけない感情は、
ナイということでもあります。
あるのは、
今、最善のダンスをするために、
必要のない感情がある
だけなのです。
では、仕分けの意味は?
すぐにそのまま使ってOK、問題なしの感情と、
そのままではダメな感情に分けるのです。
ダメな感情には、
筋肉の緊張に変化、定着してしまわないように“加工”“操作”
が必要なのです。
具体的にはこの時点で、
あなた自身の目標
「こんな風に踊りたいナァ」フィルター
に感情のすべてを通します
すると
荒い粒子の感情は、フィルターに残り、
細やかな感情は、ろ過され、
キレイに澄んだ感情となって表れます。
「こんな風に踊りたいナァ」フィルターは、
非常に個人的な部分もありますが、
みんなの目標に共通の、
いわゆる普遍的な願いから作られてあるものもアリ、
その配合割合が多いほど、
キメが細やかな上質のフィルターになるのです。
では、普遍的な共通目標とはナニでしょう?
健康的
美しい・カッコイイ
自然で無理がない
音楽性が豊か・・
それらを総合すると
「相手にとっても自分にとっても
見ている人にとってもいいダンス」
となるでしょう。
そのフィルターを通過した感情は、
その時点でそのまま使用してOK、
きっとポジティブなものばかりだからです。
問題なのは、フィルターに残ったもの。
きっと、
サマザマなネガティブが渦巻いているでしょう。
さて、
これらに操作・加工を加えていくことになるのですが、
そのためにも、
もう一度、フィルター内に残った感情たちを
ヨイショと受け取り、
ジックリ観察できる体制にします・・・
ここまでが基本操作の段階。
次、ネガティブな感情=
“恐れ・不快感の感情”を操作し
“愛・快感の感情”
に変化させていく方法に進みます。
続く 第415話へ
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ダンスは感情体験で進化する ⑤
お待たせ!!
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感情の「取扱説明書」だよ~ん
(通称 感情・トリ説)
はじめに・・・
ダンシングの際、
“感情”を上手く扱うことができるようになると、
▼ダンス中に相手から受ける
サマザマな感情的ダメージに対し強くなります
▼結果、いつも、あなたの目指す
ダンスを“良い環境”で試すことが可能になります
ダンスという皮膚接触から、
自動的、本能的に生まれる感情の種類は、
非常に多岐(たき=多方面に分かれていること)
にわたりますが、
大きく分けると、
以下の2つに分類、吸収されます。
① 「お、オイ、何するねん!!」「いやだ!」的、
恐れ・不快感の感情
自分の肉体や精神の尊厳が傷付けられるのではという、
防衛本能のナセル技。
瞬間的に筋肉の緊張を招く。
操作をせず、ほっておくと、
筋肉の緊張は習慣化・慢性化する。
② 「ありがとう」「心地良いわ」的、
愛・快感の感情
自分のことのように相手のことを感じ取ることができ、
または、相手を通して
自分を感じているような究極の平安に通じる、
つながりの感情。
当たり前のように、
お互いのことを思いやることができる。
何の心配も恐れもない。
筋肉はほぐれ、くつろぐことができる。
「感情を取り扱う」とは、
上記①の場合、自らの感情操作によって、
できるだけ、②の状況に近づけ、
あわよくば、ドンだけ高濃度の
“恐れ・不快感の感情”が表出しても、
“愛・快感の感情”に変化させちゃう!
機転を利かす方法でもあるのです。
基本操作
基本操作①
まず、湧き上がってきたすべての感情を、
“そのまんま”受け取ります。
このとき、
良いものだけをチョイスし、
後は「しーらない」・・・としないことが重要です。
良い感情も悪い感情も、
つまり
ポジティブもネガティブも、
ぜーんぶ表に上げ、大切に受け取ってください。
この時点で、
「こんなこと感じちゃうなんて、
相手に悪い、大人気ない、恥ずかしい、苦しい・・」
などという理由で、
「感じるのはやめてしまう」となるのが最もNGです。
なぜNGなのか見ていきましょう。
実は、感じた時点ですでに
“感情エネルギー”が生まれています。
これは目に見えない“気体”ですが、
かなり“固体”にちかいモノであり、
はっきりとした色やカタチも持っています。
ということで、簡単にポィッって捨てちゃう・・・
わけにはいかないものなのです。
しかし、上記の理由で
「感じません」スイッチを押してしまうと、
筋肉は、その機能自体は停止、
この時点で、
筋肉の硬化(かたくなること)が始まります。
(筋肉の機能とは、感じ、伝えること 第121話参照)
また、行き場の失った感情エネルギーは、
粗い粒子のまま、
伝達器官である筋肉に貯蔵されることになり、
これがまたもや、筋肉の緊張を招くのです。
「感じません」スイッチ・オンはNGです!
のわけはまだあります。
なぜなら、湧き上がってきたイロイロな感情は、
あなたにとって
貴重な情報だからです。
ナニの情報かと言いますと、
自分自身のふかーい、本当の気持ち。
「私って一体、どうなりたいのかしら?」
といったような
あなたがあなたを理解するために
必要な情報が、
感情というカタチをとってやってくるのです。
これは正確、無比、
この世で唯一、
あなたにとってウソのない情報です。
その精度の高さは、
著名な占い師によるタロットや、
霊能者によるお告げ・・
なぁんて比にならないくらい非常に優れています。
具体的には、
あなたにとって、
良くないものは違和感・不快感
というカタチをとって知らせます。
良いものはシックリ感・快感として
感じることができるようになっています。
シックリ感・快感の中に入っている情報も、
大切ですが、
違和感・不快感の中に入っている情報は、
もっともっと大切です。
これをどう扱っていくか、
ということが、
そのまま「感情を取り扱う」ということ
に匹敵するくらいに重要です。
情報をできるだけ詳しく、正確に知るために、
トコトン素直であってください。
「コイツ、踊りにくい!」
「わぁ、触り方が、なんだか気持ち悪いわ」
「あ、今、私のこと、馬鹿にした」
「全く無視して踊ってるよ、俺のこと」
こんな感情を、
たとえ自分が最も大切にしなければならない
(と心に決めている)
あなたのパートナーや、
(ここでは決まった相手という意味)
自分のコーチャーに感じてしまっても、大丈夫。
そのまんま受け取ってから、
次に操作に進んでください。
何度も言いますか、
感じてしまってはいけないこと、
いけない相手、などは存在しません。
ただ、自分の感情を受け取ることに
慣れていない方は、
この基本操作①の段階で、
早々に、操作困難な状態に陥るかもしれません。
「今、味わってる感情って、
不快感なの?快感なの?
ソレさえもわからなくなってるぅ」
パニックになり、いきなり、
フリーズ状態に陥ってしまうことや
「そんなんいちいち、
感じていたら、気がおかしくなるわ」
と、投げ出したくなることも
あるかもしれませんが、
この段階①を何とかクリアできないと、
次に進むことができないため、
勇気を持ちつつも、ある意味、
機械的にテキパキこなしてください。
ここまでが基本操作①の段階です。
できたら次に、
基本操作②に進みます。
上がってきた感情を“仕分け”します。
整理する段階です。
ただし、上がってきた感情はすべて大切です。
要らないものとか悪いものというのはありません。
いわば、捨てるものはないのです。
これは、
感じてしまったことによって
罪悪感を持たなければいけない感情は、
ナイということでもあります。
あるのは、
今、最善のダンスをするために、
必要のない感情がある
だけなのです。
では、仕分けの意味は?
すぐにそのまま使ってOK、問題なしの感情と、
そのままではダメな感情に分けるのです。
ダメな感情には、
筋肉の緊張に変化、定着してしまわないように“加工”“操作”
が必要なのです。
具体的にはこの時点で、
あなた自身の目標
「こんな風に踊りたいナァ」フィルター
に感情のすべてを通します
すると
荒い粒子の感情は、フィルターに残り、
細やかな感情は、ろ過され、
キレイに澄んだ感情となって表れます。
「こんな風に踊りたいナァ」フィルターは、
非常に個人的な部分もありますが、
みんなの目標に共通の、
いわゆる普遍的な願いから作られてあるものもアリ、
その配合割合が多いほど、
キメが細やかな上質のフィルターになるのです。
では、普遍的な共通目標とはナニでしょう?
健康的
美しい・カッコイイ
自然で無理がない
音楽性が豊か・・
それらを総合すると
「相手にとっても自分にとっても
見ている人にとってもいいダンス」
となるでしょう。
そのフィルターを通過した感情は、
その時点でそのまま使用してOK、
きっとポジティブなものばかりだからです。
問題なのは、フィルターに残ったもの。
きっと、
サマザマなネガティブが渦巻いているでしょう。
さて、
これらに操作・加工を加えていくことになるのですが、
そのためにも、
もう一度、フィルター内に残った感情たちを
ヨイショと受け取り、
ジックリ観察できる体制にします・・・
ここまでが基本操作の段階。
次、ネガティブな感情=
“恐れ・不快感の感情”を操作し
“愛・快感の感情”
に変化させていく方法に進みます。
続く 第415話へ
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