2008.03.08 (第410話)社交ダンスが教えてくれたこと vol.3 感情からダンスが作られる
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特別シリーズ
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.3
感情からダンスが作られる
ダンスは感情体験で進化する ①
ハーイ、
チャチャチャのシリーズ中ではありますが、
ちょっとここらで休憩を。
ややこしい、ステップ解説がエンエン続き
・・・ハァ~
イヤイヤ、お疲れ様でした。
お付き合いくださったみなさま、ありがと。
で、頭の中をクールダウンしていただきがてらの
今日のお題はコレ!
ン、何?
感情? 体験? 進化?
ジュンコ先生よ、クールダウンどころか、
かえって脳みそが
火照ってきそうなワードがズラリやおマヘンか。
まぁ、そう言わんと、読んでみなはれ。
「あ、コレ、思い当たる!!」
も、ギョーサンあって、
もし、あなたが
ダンスの中で何かお悩みなら
解決できそ~な手がかりを
ゲットできるかもしれませんので
ってことで、お楽しみにぃ~。
さて、突然ですがコンナ質問から。
「人は○○から作られている」
○○の中に、
あなただったら何という言葉を入れるかな?
のっけから、奇妙な質問ですなぁ。
でもまぁ、何とか考えて答えてみるとして
「筋肉や骨や血液・・・かな」
「いや、ほとんどがたんぱく質、アミノ酸やろ」
「窒素などの原子やないの」
なるほど、フムフム。
しかし、ダンスを通してみれば、
こう答えたくなってくる。
「感情」
・・感情???
「人は感情(意識・想い)から作られている」
これはもちろん科学的根拠がある話ではない。
イヤ、あるかどうかも知らないってモンだけど、
少なくともダンスの中では、
こんな面白いプロセスが、
かなりハッキリ見て取れるんだ。
どんなプロセスかって言うとですね・・・
感情が筋肉の運動(緊張・弛緩・収縮)
を引き起こし、
そのパターンが筋肉に記憶されてゆく。
そしてそれが繰り返されるとやがて定着し、
カタチをなしてゆく
どんな感じかわかるかなぁ?
では、例を挙げて説明しよう。
ダンスで新しいステップを覚えるときって、
「ちゃんと覚えなきゃ」とか
「あ、面白そう」
「ウワァ、難しいなぁ」
といった“感情”が生まれるでしょ?
で、ステップをカラダに覚えこませるためには、
何回も何回も繰り返すわけなのだが、
そのときカラダに練りこまれるのは、
足などの動きだけではない。
上記のような
感情や想い、意識も
一緒に覚えこんでしまうものなのだ。
例えば、
ある初心者女性が
ルンバのアレマーナのレッスンを受けたとしよう。
で、コンナ風に言われた。
「しっかり三角形を描くように動いて、
それからコウやってアアやって・・・」
彼女は思う。
「やだぁ、難しいわぁ」
この「やだぁ、難しいわぁ」という感情は、
同時に筋肉の緊張を引き起こす。
つまり
彼女はこのとき、
アレマーナというフィガーに対して
「やだぁ、難しいわぁ」という感情+筋肉の緊張
という彼女固有のイメージを
形成しつつあるってことなんだ。
で、このまんまほっておくと、
彼女はアレマーナをするたびに、
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張をセットで
体験してしまうことになる。
これは、次第に
「ハイ、次、アレマーナ」となるだけで、
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張
という現象が自動的に起こる
ってふうに発展していくんだ。
そのうち、コーチャーから
「ホラホラ、肩が上がってるよ」
「そんなにキツク、
男性の手を握っちゃダメじゃない!」
ってな注意を繰り返されるようになるかもしれない。
で、事態はさらに悪化。
彼女にとって
アレマーナとは
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張
というフィガーと、
定義付けちゃう恐れがあるんだな。
やがて、このイメージは回数を重ねることで
習慣化し、
姿勢・体型・特有の動き・・
というカタチとなって現れてくる。
「ねぇ、彼女のアレマーナって、なんか変よね」
「ウン、回ってるとき、首がすごく短く見える」
「あぁ、ソウ、肩にエライ力入れてるんやわ」
「かっこ悪いけど、本人は無意識よね、きっと・・・」
ウーン、そうなんよね、無意識なんよね。
こうなれば中々変化しにくいんだよな。
で、最終的にこういうことが言えるんだ。
「やだぁ、難しいなぁ」
という感情の中で覚えたステップは、
その人にとって
本当に「嫌で、難しい」
ステップになっちゃう可能性が大!
ちなみに、
アレマーナとは
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張 というフィガー
という、彼女のいまや
習慣化・潜在化した定義付けは
次に、イメージをくつがえすような
強力な“何か”に出会い、
違う感情体験をしない限り
変わることはないだろう・・・
モチロン、
コレはまっさかさまのコトもいえるよね。
例えば、あなたが初めて
ワルツのスピンターンを踊ったとしよう。
お相手があなた好みのイケメンでね、
しかも、かかっている音楽も素敵。
ゆったり気持ちが癒されて、
気がついたらクルッって回転してる。
「あぁ、楽しい!!」
この「楽しいな」という感情は、
筋肉をほぐしてくれるんだ。
あなたにとって
ワルツのスピンターン=
「楽しい」という感情+筋肉のほぐれ
というイメージとなり、
カラダにリキミを生まないことでさらに上達し、
あなたにとってこのフィガーは「楽しい」モノとなり、
人と踊るときも
「楽しいな」を分かち合うことになるし、
外から見ても「楽しそうに」踊っているという
結果になっていく・・・
めでたし、めでたし・・・
おおざっぱに言えば、
すべてのステップ、
あるいはテクニックがこういうプロセスで
覚えられてゆくモンなんですよ。
つまり、真に足型だけ、テクニックだけ
記憶しているのではなく、
そこには何らかの
感情が加わって記憶されているってことなんだ。
ということで、
社交ダンスがホンマに上手くなるためには、
その感情ってものを
無視しては絶対NGだよ
ってことになるんだな。
でも意外や、意外、コレ、盲点で、
「どうして僕っていっこうに
ダンスが上手にならないのかな?」
って方の中に、
「そういう感情みたいなお話は不得意でね」
とか、
「感情が原因なんて、ややこしいし、
ソコ(感情)の部分から見直すなんて
どうやっていいかわかんないし、もういいよ」
ってことで
軽視している人は多いわけ。
それにしたって、
前出「人は感情(意識・想い)から作られている」は
大げさじゃないのぉ?って方へ、
実はネェ、ソウでもないんですよ。
ってことを、
あなたもダンスの中で経験してきているはずですよ
・・・の続きは次回
続く 第411話へ
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ダンスは感情体験で進化する ①
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ややこしい、ステップ解説がエンエン続き
・・・ハァ~
イヤイヤ、お疲れ様でした。
お付き合いくださったみなさま、ありがと。
で、頭の中をクールダウンしていただきがてらの
今日のお題はコレ!
ン、何?
感情? 体験? 進化?
ジュンコ先生よ、クールダウンどころか、
かえって脳みそが
火照ってきそうなワードがズラリやおマヘンか。
まぁ、そう言わんと、読んでみなはれ。
「あ、コレ、思い当たる!!」
も、ギョーサンあって、
もし、あなたが
ダンスの中で何かお悩みなら
解決できそ~な手がかりを
ゲットできるかもしれませんので
ってことで、お楽しみにぃ~。
さて、突然ですがコンナ質問から。
「人は○○から作られている」
○○の中に、
あなただったら何という言葉を入れるかな?
のっけから、奇妙な質問ですなぁ。
でもまぁ、何とか考えて答えてみるとして
「筋肉や骨や血液・・・かな」
「いや、ほとんどがたんぱく質、アミノ酸やろ」
「窒素などの原子やないの」
なるほど、フムフム。
しかし、ダンスを通してみれば、
こう答えたくなってくる。
「感情」
・・感情???
「人は感情(意識・想い)から作られている」
これはもちろん科学的根拠がある話ではない。
イヤ、あるかどうかも知らないってモンだけど、
少なくともダンスの中では、
こんな面白いプロセスが、
かなりハッキリ見て取れるんだ。
どんなプロセスかって言うとですね・・・
感情が筋肉の運動(緊張・弛緩・収縮)
を引き起こし、
そのパターンが筋肉に記憶されてゆく。
そしてそれが繰り返されるとやがて定着し、
カタチをなしてゆく
どんな感じかわかるかなぁ?
では、例を挙げて説明しよう。
ダンスで新しいステップを覚えるときって、
「ちゃんと覚えなきゃ」とか
「あ、面白そう」
「ウワァ、難しいなぁ」
といった“感情”が生まれるでしょ?
で、ステップをカラダに覚えこませるためには、
何回も何回も繰り返すわけなのだが、
そのときカラダに練りこまれるのは、
足などの動きだけではない。
上記のような
感情や想い、意識も
一緒に覚えこんでしまうものなのだ。
例えば、
ある初心者女性が
ルンバのアレマーナのレッスンを受けたとしよう。
で、コンナ風に言われた。
「しっかり三角形を描くように動いて、
それからコウやってアアやって・・・」
彼女は思う。
「やだぁ、難しいわぁ」
この「やだぁ、難しいわぁ」という感情は、
同時に筋肉の緊張を引き起こす。
つまり
彼女はこのとき、
アレマーナというフィガーに対して
「やだぁ、難しいわぁ」という感情+筋肉の緊張
という彼女固有のイメージを
形成しつつあるってことなんだ。
で、このまんまほっておくと、
彼女はアレマーナをするたびに、
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張をセットで
体験してしまうことになる。
これは、次第に
「ハイ、次、アレマーナ」となるだけで、
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張
という現象が自動的に起こる
ってふうに発展していくんだ。
そのうち、コーチャーから
「ホラホラ、肩が上がってるよ」
「そんなにキツク、
男性の手を握っちゃダメじゃない!」
ってな注意を繰り返されるようになるかもしれない。
で、事態はさらに悪化。
彼女にとって
アレマーナとは
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張
というフィガーと、
定義付けちゃう恐れがあるんだな。
やがて、このイメージは回数を重ねることで
習慣化し、
姿勢・体型・特有の動き・・
というカタチとなって現れてくる。
「ねぇ、彼女のアレマーナって、なんか変よね」
「ウン、回ってるとき、首がすごく短く見える」
「あぁ、ソウ、肩にエライ力入れてるんやわ」
「かっこ悪いけど、本人は無意識よね、きっと・・・」
ウーン、そうなんよね、無意識なんよね。
こうなれば中々変化しにくいんだよな。
で、最終的にこういうことが言えるんだ。
「やだぁ、難しいなぁ」
という感情の中で覚えたステップは、
その人にとって
本当に「嫌で、難しい」
ステップになっちゃう可能性が大!
ちなみに、
アレマーナとは
「やだぁ、難しいわぁ」+筋肉の緊張 というフィガー
という、彼女のいまや
習慣化・潜在化した定義付けは
次に、イメージをくつがえすような
強力な“何か”に出会い、
違う感情体験をしない限り
変わることはないだろう・・・
モチロン、
コレはまっさかさまのコトもいえるよね。
例えば、あなたが初めて
ワルツのスピンターンを踊ったとしよう。
お相手があなた好みのイケメンでね、
しかも、かかっている音楽も素敵。
ゆったり気持ちが癒されて、
気がついたらクルッって回転してる。
「あぁ、楽しい!!」
この「楽しいな」という感情は、
筋肉をほぐしてくれるんだ。
あなたにとって
ワルツのスピンターン=
「楽しい」という感情+筋肉のほぐれ
というイメージとなり、
カラダにリキミを生まないことでさらに上達し、
あなたにとってこのフィガーは「楽しい」モノとなり、
人と踊るときも
「楽しいな」を分かち合うことになるし、
外から見ても「楽しそうに」踊っているという
結果になっていく・・・
めでたし、めでたし・・・
おおざっぱに言えば、
すべてのステップ、
あるいはテクニックがこういうプロセスで
覚えられてゆくモンなんですよ。
つまり、真に足型だけ、テクニックだけ
記憶しているのではなく、
そこには何らかの
感情が加わって記憶されているってことなんだ。
ということで、
社交ダンスがホンマに上手くなるためには、
その感情ってものを
無視しては絶対NGだよ
ってことになるんだな。
でも意外や、意外、コレ、盲点で、
「どうして僕っていっこうに
ダンスが上手にならないのかな?」
って方の中に、
「そういう感情みたいなお話は不得意でね」
とか、
「感情が原因なんて、ややこしいし、
ソコ(感情)の部分から見直すなんて
どうやっていいかわかんないし、もういいよ」
ってことで
軽視している人は多いわけ。
それにしたって、
前出「人は感情(意識・想い)から作られている」は
大げさじゃないのぉ?って方へ、
実はネェ、ソウでもないんですよ。
ってことを、
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