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ジュンコ先生の
チャチャチャ・シャッセのレクチャー、
お題は、

スリップ・クローズ・シャッセ

・・・が続いている。


オープン・ヒップ・トゥイストの前半の4&1と、
アレマーナ前半の4&1
どちらもスリップ・クローズ・シャッセを使用するけれど、

オープン・ヒップ・トゥイスト・・・
3歩目スリップしてきた左足を
右足のインステップ(土踏まず)あたりにクローズ。
つま先はそろわない。

アレマーナ・・・
3歩目スリップしてきた左足を右足にクローズ。
つま先はそろえる。

という違いがあるんだけど、
このあたりを紐解いていくと、両ステップにおける
女性とのコミュニケーションへのアプローチとしての
スリップ・クローズ・シャッセの使い方
が見えてくるわ」
とジュンコ先生。


「では、アレマーナ使用との比較に入る前に、
どうして、
オープン・ヒップ・トゥイストの前半の4&1で、
“足を手前に引っ張ってくる”
スリップ・クローズ・シャッセをしたほうがいいのか、
なぜ、
“その場での踏み替え”
コンパクト・シャッセよりこちらのほうがいいのか
というコトから体感していきましょうか」


ジュンコ先生は2人組になるように指示を出し、


「オープン・ヒップ・トゥイストの前半、
2・3・4・&・1を各カップルで
超スロー・タイミングでやってみてね。
特に4&1の
男性スリップ・クローズ・シャッセ
女性右足からのロック・アクション
のところ
を丁寧にね。
お互いのステップを1歩1歩あわせながら・・・」



みんな静かにやってみているが・・・



「では、次、男性の方、
次は、
スリップ・クローズ・シャッセではなく、
その場でただ単に足を踏み替え
てみて。
どう違いが分かるかしら?」



「ハイ、分かりました!」
と手を上げたのは和夫だ。


「スリップ・クローズ・シャッセは、

女性の前進ロックを誘導するのにいい


んですね? 
コッチへ来てねというふうに」




「そのとおり!」
とジュンコ先生が言うと、



和夫と一緒に踊っていた真理も
「その場で踏みかえられる
(コンパクト・シャッセ)よりも
大きく踊った気もするし、
かといって、
男性に激突していかないですみますね(笑)
男性がスリップして退いて(のいて)くれるから」




ジュンコ先生は、
ニコニコしながら聞いていたが

「そうね。
オープン・ヒップ・トゥイストの前半の4&1の
スリップ・クローズ・シャッセは

女性の前進ロックのエネルギーを誘い

その勢いを吸収してあげる
のにいいのよ。

だから、スリップ・クローズ・シャッセの1歩目は
かなりシッカリと左足を後退することになる、
ただし、シッカリといっても、
ぐっと左足に体重を乗せて
・・・という意味でのシッカリではなく、

女性を誘導する意識をシッカリと持つ

ってことよ。
どういうことかというと、
女性によって、
前進ロックの歩幅、
使うエネルギーはそれぞれ違いがあるわけね。
あまり、出てこない人は迎えにいってあげないと
コミュニケーションがとれないし、
反対に、すごくキョリを出してくる人は、
スリップしながら退くことで
場所を作ってあげなければいけない。
要するに次にちゃんと
“トゥイスト・アクション”ができる
距離感に調節するため
の、
スリップでないと意味がないわけ」



と、平田さんが手を上げた。
「いままで、
スリップ・クローズ・シャッセをするとき、
女性に対して、胸を前に置いておいたまま、
左足をみぞおち辺りから引く

そして左ヒップを強く使い
そこに体重を一瞬乗せてから、
右足をスリップ・・・というふうにやっていたんですが、
正解ですかね?」




「左足をみぞおち辺りから引く
左ヒップを強く使うあたりは問題ないけれど、
“女性に対して、胸を前に置いたまま”というのは
どんな感じのことかしら?
また、なぜ、そうするのかな?」



平田さんが答える。
「(ロックをしながら前進してくる)
女性に“壁”を作りながら、
トゥイスト・アクションに
持ち込もうと思っていたんですがね・・・」




ジュンコ先生、
「なるほどね・・・
でも、カラダのリラックスが伴わないと、
背骨の揺らぎが起こりにくくなるわ。
だからスリップしにくくなるし、
女性ともベストな距離感が測りにくくなっちゃうわよ。
それに
“壁”のイメージは威圧感を与えちゃうからね。
イメージするなら壁より

“空気の層”のほうがいいわね。

しかも、動く空気の層。
女性のクッションになってあげる感じね
カラダがリラックスし、
背骨が揺れ始めると、
その空気の層を作ることができるのよ」


そして、ジュンコ先生は、
みんなのほうに向き直って言った。


「女性が前進ロックも
背骨の揺らぎから起こるものだったわね
(第391話参照)
だからソレを誘導する男性の背骨も揺るがなければ、
女性に固いアクションを強いることになる。
だから、オープン・ヒップ・トゥイストの
前半の4&1の、
スリップ・クローズ・シャッセの時、
気をつけるべきは、
“1歩目、左足、無理やりカラダを残して
足から引こうとはせず、カラダをリラックスし、
みぞおちから振るようにヒップを後退しつつ、
女性のロックを誘導。
つまり、
スリップ・アクションの背骨の揺れによる
引き込みの運動があるってこと。
特に

首・頭は超リラックスを! 

背骨とともに揺らいでいいからね。
絶対固定しないで。
なぜなら、女性の1歩1歩に対する
ベストな距離感が分からなくなるから“


と、ココまで押さえてから、
最終歩をもう少し詳しく見ていきましょうね。
アレマーナでの使用との比較をしながらね」



      続く 第399話へ



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