2008.02.11 (第384話)陽気に弾けてコケティッシュ「チャチャチャ」Ⅷ 学習と実践を分ける
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「毎回、思うんですけど
ダンスって本当に奥深いですね」
「今日のレッスンの内容なんて、
ホント、深い・・・
でも、面白かったですわ」
紀子(のりこ)さんは46歳、ダンス歴20年
トシ子さん70歳、ダンス歴30年
ともに男性役もある程度こなせる実力派。
以下は、ジュンコ先生のレクチャー後の、
二人の会話だ。
トシ子
「今まで、私は、
学習と実践を分ける
なんて考えたことがなかったですわ。
レッスンで習ったこと、学習したことを、
パーティとかの実践の場にまで
そのまま持ち込んで
『アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃ』
って一生懸命やろう・やろうとしてしまって、
かえってできなくなっていたんだな、
って気付かされましたわ。
最近、踊りに行っても、
全然楽しくなくなっていたのは、
そのせいだったんだって・・・」
紀子
「私もです。
インナーマッスルを使う感じというのが
少し分かってきたから、
『お腹の中をキューッと動かして・・・』
とかって一生懸命やっていたら、
相手のことを忘れちゃう(笑)
あ、いけないと思って、今度は
『相手を感じなきゃ』とやると、
自分のダンスができなくなってくる」
トシ子
「何かをやろう、やらなきゃと思った時点で、
カラダは純粋じゃなくなる、
実はもう力んでいるんだ。
その
意志の力を手放すことができたとき
初めて
本当にやりたかったことが手に入る
みたいなことを、
今日ジュンコ先生が言われて納得しましたわ」
紀子
「すごく難しそうですけどね」
さて、ここで学習と実践は、
どう違うのか整理しておこう
学習・・・
やるべきことを明確にして、
シッカリとした意識でもって繰り返し練習をする。
カラダを動かすだけではなく、
理論も知ることで、相乗効果が期待できる。
「やろう」という意志の力は必要。
そして、
学習でやってきたことを実践の場で活かすには、
実践・・・
“今、ここ”の瞬間的な
バランス力を生み出すためにも、
意志による身体操作をできる限り手放すこと。
また、
「相手を感じよう、音楽を感じよう、自分を感じよう」
・・ココロの操作も、同じく、できる限りしない。
もちろん、
「床からの反作用エネルギーを体中に循環させて・・・」
といったようなエネルギー操作テクニックにおいても
“感じよう”ではなく
“感じている”状態を生み出すことが、
ベスト・パフォーマンスへの道のり・・・
紀子
「“~しよう”としている時と、
“~している”と感じている時の、
カラダの反応が全然違う
って興味深いですね」
トシ子
「そう、私も驚きましたわ。
例えば、
“インナーマッスルを使おう”
としている時と、
“インナーマッスルを使っている感覚を味わっている”
時って、まったく別物。
相手にもそれがちゃんと伝わるみたいですしね。
今日のレッスンで、
平田さんと組んでいたんですけれど、
平田さんのことを“感じよう”
として動こうとしている時と、
平田さんのことを“感じている”
感覚で動いている時って、
相手が受ける印象が全然違うみたいで面白かったの。
“感じよう”としているときより、
“感じている”ときのほうが、
断然いいという評価をもらいましたわ。
相手を“感じよう”と思ってるときは
『あ、しっかりリードしなきゃ』
とかって気を使いすぎてしまうんですって。
その点“感じている”時のほうが
『気楽に自分に集中できる』と言われましたわ。
でも、一番
『踊りやすい』と評価をもらえたのは、
平田さんのことではなく、
自分のことを感じているとき
でしたけれど。
ワタシね、自分のカラダの中の動きや
様子をズッーと感じてたんです。
すると
面白いことに、
かえって平田さんの変化の様子が、
とてもわかりやすいんです。
ひょっとしたら、
自分の目指しているフォロー感覚って
こういうものじゃないかしらって思いましたわ」
紀子
「自分のことにのみ専念することで、
結果、相手のコトも感じることができる、
そういうフォローができたなら
素敵でしょうけれど・・・
でも、私たち女性の立場って難しいですよね。
どうしても
男性のリードを“感じよう”とする意志が
強力にしかも自動的に働いてしまう・・・
まずコレが問題ってことかも・・。
最近は、女性も自分でシッカリと
カラダを使って踊ることが、
大切って分かってきたけれど、
どうしてもまだ
“アレやろう、コレやろう”の段階でしょ?
ソレをそのまんま実践でもやっちゃうから、
男性からしたら
『何で勝手に踊るの?もっとボクを感じてよ』
ってことになって、
もとの世界、
男性についていく世界に連れ戻されちゃう。(笑)
せっかく、ボディの使い方とかを習っても、
ソレを練習できないって思っていたけど、
考え方を変えないとダメだって良くわかりました」
トシ子
「ソウね。
練習と実践を分ける・・・
さっそくやってみましょうね」
続く 第385話へ
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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ダンスって本当に奥深いですね」
「今日のレッスンの内容なんて、
ホント、深い・・・
でも、面白かったですわ」
紀子(のりこ)さんは46歳、ダンス歴20年
トシ子さん70歳、ダンス歴30年
ともに男性役もある程度こなせる実力派。
以下は、ジュンコ先生のレクチャー後の、
二人の会話だ。
トシ子
「今まで、私は、
学習と実践を分ける
なんて考えたことがなかったですわ。
レッスンで習ったこと、学習したことを、
パーティとかの実践の場にまで
そのまま持ち込んで
『アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃ』
って一生懸命やろう・やろうとしてしまって、
かえってできなくなっていたんだな、
って気付かされましたわ。
最近、踊りに行っても、
全然楽しくなくなっていたのは、
そのせいだったんだって・・・」
紀子
「私もです。
インナーマッスルを使う感じというのが
少し分かってきたから、
『お腹の中をキューッと動かして・・・』
とかって一生懸命やっていたら、
相手のことを忘れちゃう(笑)
あ、いけないと思って、今度は
『相手を感じなきゃ』とやると、
自分のダンスができなくなってくる」
トシ子
「何かをやろう、やらなきゃと思った時点で、
カラダは純粋じゃなくなる、
実はもう力んでいるんだ。
その
意志の力を手放すことができたとき
初めて
本当にやりたかったことが手に入る
みたいなことを、
今日ジュンコ先生が言われて納得しましたわ」
紀子
「すごく難しそうですけどね」
さて、ここで学習と実践は、
どう違うのか整理しておこう
学習・・・
やるべきことを明確にして、
シッカリとした意識でもって繰り返し練習をする。
カラダを動かすだけではなく、
理論も知ることで、相乗効果が期待できる。
「やろう」という意志の力は必要。
そして、
学習でやってきたことを実践の場で活かすには、
実践・・・
“今、ここ”の瞬間的な
バランス力を生み出すためにも、
意志による身体操作をできる限り手放すこと。
また、
「相手を感じよう、音楽を感じよう、自分を感じよう」
・・ココロの操作も、同じく、できる限りしない。
もちろん、
「床からの反作用エネルギーを体中に循環させて・・・」
といったようなエネルギー操作テクニックにおいても
“感じよう”ではなく
“感じている”状態を生み出すことが、
ベスト・パフォーマンスへの道のり・・・
紀子
「“~しよう”としている時と、
“~している”と感じている時の、
カラダの反応が全然違う
って興味深いですね」
トシ子
「そう、私も驚きましたわ。
例えば、
“インナーマッスルを使おう”
としている時と、
“インナーマッスルを使っている感覚を味わっている”
時って、まったく別物。
相手にもそれがちゃんと伝わるみたいですしね。
今日のレッスンで、
平田さんと組んでいたんですけれど、
平田さんのことを“感じよう”
として動こうとしている時と、
平田さんのことを“感じている”
感覚で動いている時って、
相手が受ける印象が全然違うみたいで面白かったの。
“感じよう”としているときより、
“感じている”ときのほうが、
断然いいという評価をもらいましたわ。
相手を“感じよう”と思ってるときは
『あ、しっかりリードしなきゃ』
とかって気を使いすぎてしまうんですって。
その点“感じている”時のほうが
『気楽に自分に集中できる』と言われましたわ。
でも、一番
『踊りやすい』と評価をもらえたのは、
平田さんのことではなく、
自分のことを感じているとき
でしたけれど。
ワタシね、自分のカラダの中の動きや
様子をズッーと感じてたんです。
すると
面白いことに、
かえって平田さんの変化の様子が、
とてもわかりやすいんです。
ひょっとしたら、
自分の目指しているフォロー感覚って
こういうものじゃないかしらって思いましたわ」
紀子
「自分のことにのみ専念することで、
結果、相手のコトも感じることができる、
そういうフォローができたなら
素敵でしょうけれど・・・
でも、私たち女性の立場って難しいですよね。
どうしても
男性のリードを“感じよう”とする意志が
強力にしかも自動的に働いてしまう・・・
まずコレが問題ってことかも・・。
最近は、女性も自分でシッカリと
カラダを使って踊ることが、
大切って分かってきたけれど、
どうしてもまだ
“アレやろう、コレやろう”の段階でしょ?
ソレをそのまんま実践でもやっちゃうから、
男性からしたら
『何で勝手に踊るの?もっとボクを感じてよ』
ってことになって、
もとの世界、
男性についていく世界に連れ戻されちゃう。(笑)
せっかく、ボディの使い方とかを習っても、
ソレを練習できないって思っていたけど、
考え方を変えないとダメだって良くわかりました」
トシ子
「ソウね。
練習と実践を分ける・・・
さっそくやってみましょうね」
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