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彼女がフロアーに立つ。
そして、音楽がかかる。
軽快なチャチャチャ・ミュージック♪♪♪♪~
瞬間、それに反応したのは

“背骨”だ。

ソウ、音楽を感じ、背骨が波打ち始めたんだ。 

骨と言う骨、あらゆる筋肉という筋肉に
その波は伝わって・・・
動き出した、動き出した!!
両肩甲骨が寄ったり離れたり
骨盤が回旋したり 
しなやかアームアクションが、
キリリとしたレッグアクションが、
空間に浮かび上がる。
あぁ、ビューティホー!!
すこぶるワンダホ~!!
波打つ肢体と、その造形の美しさよ。

躍動する波は、
外へのエネルギーの放出をも誘うのか
カラダ全体が、ガグァンって大きくなったよう。
今、
彼女のカラダ中は、
チャチャチャ・スイングで満たされて・・・
あ~ン、

ソレってとっても気持ちもいぃ~

んだろうなぁ。


ハーイ!いきなり、
ポエム調で始まっちゃいましたが、
つまりは、
さぁ、踊ろう、
で、音楽がかかったときの、
カラダの反応・変化の様子を、
前号レクチャーした
背骨の解放、
背骨にくっついているインナーマッスルの活性化、
その他、
カラダ全体のインナーマッスルの活性化、
に焦点をあてて、書いたわけだけど、
解放&活性化が進んだカラダだと、
こんな感じになりますよって、
お話でして・・・。


ん?
ドンナ感じなのか、想像つかない?
だって、自分のカラダで、
味わったことがない感触みたいなんだもん。
と言うあなたへ、
カラダの反応・変化を
もうチョイ具体的に見ていきましょ。

では、まず、質問。
背骨の解放って、
一体、ナニからの解放か分かるかな?

答えは・・・そう、“重力”だ。

背骨って、いつも重力に抵抗しながら、
シッカリ立たなきゃってがんばってくれているから、
大変なんだ。

身体活動中、手足がドンナ動きをしても、
背骨が重力といい関係を持ち続けていられるように
直接的に背骨に直接くっついて
一生懸命働いているインナーマッスルが
脊柱まわりの

単関節筋(たんかんせつきん)


と言う筋肉だ。
これは、脊椎の1本1本をつなぎ合わせ、
運動から起るカラダのブレを速やかにキャッチし、
脊椎の並びの微妙な調節をしてくれている筋肉なんだ。
※単関節筋とは、
1つの関節だけを跨いで(またいで)付着している筋肉筋。
脊柱まわり以外にもアリ。



一つひとつの
単関節筋の働きは小さいけれど、
全体が連動して、カラダの動きに合わせた、
姿勢の安定をつかさどってくれているんだよ。
この単関節筋の働きを支援しているのが、
以前コアの筋肉として紹介した、
腹横筋(ふくおうきん)・多裂筋(たれつきん)
・・などだ。
(第303305話参照)

さて、
重力から解放された単関節筋って、
ドンナ感じになっちゃうのかをみてみよう。
まず、ユルユルに 

緩んで(ユルンで)くる・・・

こうなることで本来の

弾力を取り戻すことができるんだ。

すると、
脊椎の1個1個の間(椎間=ついかん)を
ゆた~って引き離すような感じになり、
なんと、

カラダを垂直方向に

押し上げてくれるんだ!


コレがアノ

美しきダンス姿勢の正体

(この、ゆたぁ~って感じで、
椎間がユルミ、すきまが空き始め、
背筋が伸びていく快感を味わえるカラダを
ぜひとも手に入れて欲しいナァ!
力んで姿勢を作ろうとして、
ぐっとカラダを引き上げる感覚とは
似て非なるものの気持ちよさだよ。

背筋を伸ばすためには

椎間(=ついかん)

一つひとつのユルミが必要


ってのが、
一見矛盾しているようで面白いね)


こんな感じで、
単関節筋(たんかんせつきん)が活性化、
本来の働きを取り戻すと、
コアの筋肉、
腹横筋(ふくおうきん)・多裂筋(たれつきん)
・・もダンゼン働きやすくなってくる。
そうなると、背骨の生理的湾曲が取り戻され、
姿勢は安定、
「安全を確保しましたので、
カラダ中、
もっと自由に動いて(踊って)もOKです」

と、指令が下される・・・
や、いなや、
いっせいにカラダ中のインナーマッスルは、
ワーイ!!とばかりに働き出し、
床からやってくる反作用エネルギーと
音楽からやってくるミュージック・エネルギーを
ドンドン吸収、伝達はじめ、
カラダ全体に満ち溢れていく。
ここまでくれば、
アウター・マッスルも好きに動かしても大丈夫。
ブレまくって変な動きになることや、
安定バランスを壊れ、オットドッコイ
と言うこともないでしょう・・・。

こんな感じで、自分の好きなだけ
動ける(踊れる)ようになれば、
すごーく幸せだろうねぇ~。

ただし、
今あげた背骨の解放からのプロセスは、
非常にデリケートな中で
進んでいくものでもあるってことをお忘れなく、
なのだ。
ソウ、一つひとつの反応・変化は微弱かつ精妙。
そのフィーリングを感じ取ってあげる
神経の細やかさがないと、
すぐ、力みになっちゃうんだ。
すると、プロセスから生まれるパワーは半減・・・
いやもっと少なくなっちゃうかも。
だから、踊りながら、
このプロセスをカラダに学習させるときは、

すごーくユックリで

柔らかく

ズーッとつながって


(第379380話参照)

ってやり方が最適なわけってコトを覚えておいてね。


・・・え?ナニ?
背骨を重力から解放され、
単関節筋が活性化されることで生まれる

美しきダンス姿勢

は、

チャチャチャのスタンス(立ち方)

でもあるのかって?
当然!
さぁ、踊りましょって時の
スタンディング・ポイズでもあるしね・・・
ということで、
チャチャチャのスタートのお話にGO!



      続く 第382話へ



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