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エクササイズ&プラクティス集へ




Tさんご夫婦、
お歳はお二人とも60代半ば。
ダンスを始められてカレコレ20年
最近、お友達の主催する
サークルのお手伝いをするようになったのだが・・・


「いやぁ、もう、歳のせいか、
ラテンはきつくてネェ」

とご主人。

「今、ちょうどサークルで
チャチャチャをやってるんだけど、
アノ動きについていけないんだよ。
カラダが言うことを効かないんだ」



すると奥様も。
「何も、若い人が踊るみたいに
シャキシャキ踊れなくても良いのよ。
でもね、せっかくだから
自分なりには楽しみたいんだけど、
音楽は速いわ、動きは複雑だわでしょ? 
もう、無理なんじゃないかしらね、
私たちには・・・」



また、ご主人
「そりゃぁ、
踊ったら踊れないことはないだろうけど、
かといって、

いい加減な踊りをするのはイヤ

だしねぇ。

まぁ、これからは、
(ラテンは)
ユックリなルンバだけにしておこうかって
家内とも話しているだ」




なぁんて、声に 
「ちょっとお持ちになって!!」
とジュンコ先生の登場です。


「チャチャチャは、やりようによっては、
お二人みたいな方にも最適なのよ。
言い方は変かもしれないけれど、
カラダのリハビリになるわね。
なぜって、

ものすごく力を抜かないと

踊れない種目
だから。

そして、スタンダードのようなきつい縛りがなく、
お互い割合フリーな中で、
独自の揺れを取り戻してもらえるから、
インナーマッスルも育ちやすいのよ」


「そのためには、
シャキシャキしたチャチャチャではなく、

ゆったりチャチャチャ

を目指しましょう。
そのほうが、やがてはスピーディー&キレのある
魅力溢れる
チャチャチャへの道につながっているからね」
と言うことで、レッスンスタート!



ジュンコ先生は、
適当にカップルになるように指示し、

「これから、私が

カウントを言うので、

それにあわせて踊ってみてね。
フィガーは・・・そうね、
今はあえて決めないから、
いつも踊っているような感じで自由にどうぞ。
では、組んで・・・」



クローズ・ホールドから始めるもの
オープン・ポジションから始めるもの
さまざまだが、
みんなジュンコ先生の声によるスタートを待っている。



「では、いくわよ」
で、言い出したカウントにみんなは拍子抜け・・・



なぜなら、

すごーくユックリで
(いつも聞いているルンバのテンポよりも)

柔らかく
(歌うようにまぁるい抑揚をつけ)

ズーッとつながっていた
(一筆書きのように)

から。

こんな感じだ。


わん~つぅ~すりぃ~

ちゃぁちゃぁわん~

つぅ~すりぃ~ちゃぁちゃぁわん~

つぅ~すりぃ~ちゃぁちゃぁわん~



さぁ、あなたも声に出して言ってみようか。
ポイントは
唇まわりの筋肉や舌もシッカリ使って、
外国の人が言っているかのように
そして、すべてを“間延び”させるんだ。
特に、“チャチャチャ”の部分を決してきつく言わない。
“チ”と“ャ”の間を間延びさせること。


ジュンコ先生は、
「特に何のテクニックも今はしようとせずに、
力を抜いてゆったりと、
揺れるように踊ってみて
ね」


で、ジュンコ先生のカウントは続くが、
みんな戸惑い、
何のためにそんなことをするのか分からない
といった空気も流れ・・・

次回へ



      続く 第380話へ



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