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第342話の続きでぇす。


では、早速ですが、

“自律神経”ってなに?

ソレは、
もう一人のあなたかも知れない。
なぜって
日々一瞬一瞬、
わき目も振らず片時も離れず、
オンリー・ユー
(あなただけを)ずっとずっと見守り続け、
ココロとカラダが受けた
すべての情報を驚くべき速さで処理し、
あなたという存在を生かし続けるエキスパート、
それが自律神経なんですもの。

おそらくはあなた自身よりも
もっと深くあなたを理解してくれている・・・
フフフ、こんな風に言えば、
ちょっと興味をもっていただけたかな?
自律神経というモノに。

自律神経は、カラダの各部分と
直接のコンタクトを取っている
“末梢(まっしょう)神経”
と言われるものなんだけど、
この抹消神経にはもうひとつ
“体性(たいせい)神経”ってのがあるんだ。
これは自分の意思でカラダを動かすための神経で、
ものを見たり聞いたり、
暑さ寒さなどの情報を伝える
“感覚神経”
カラダの各部分の動きを伝える
“運動神経”に分かれる。 
ダンサーにとっては、
コッチのほう(体性神経)もかなり重要だけど、
いくら“感覚神経”なり“運動神経”が発達しても
“自律神経”の操作によって

「せっかく、アレほど練習したのに、
舞い上がっちゃって1次予選で敗退だぁ~」

ってコトや

「シャドウだと上手くいくのに、
相手と組んだら
どうも緊張しちゃってちゃんと踊れないんだ・・・」

というコトも、

他には、
「私、いやだナァって人とは、
絶対踊れないの、
カラダが拒否するんだよね」

や、

「なんか、コウ、
エネルギッシュにダンスができないんだ。
エンジンのかかり方も遅いしね」

みたいなコトもありうる。

つまり、
自分ではどうしようもないって分野の問題は、
自律神経サンが大きくかかわっているカモなんだよな。
ってコトで、
少々取り扱いに気をつけなきゃね
・・・の自律神経について、
チョイ詳しく見ていこう。

自律神経は、

自分の意思とは無関係に、

カラダ、しかも臓器や器官といった
深いところまで働きかけ微調整するんだな。
自律神経の総司令部は、
脳幹の「視床下部」(ししょうかぶ)ってところ。
ここから下される使命は

いかなる時も生命の維持を

最優先に考えて行動せよ!


自律神経は実に忠実に任務を遂行する。
心臓の拍動・呼吸・代謝・消化・体温管理・・
たとえ私たちが、
どんなに不摂生な生活
(例えば暴飲暴食)をしても、
決して見捨てずあきらめず
セッセと調整し続けてくれる姿はいじらしいほどだ。
そんでもって、
好きな人の前でドキドキする、
怖いものを見て鳥肌が立つといった、
ココロの動きに直結した反応
自律神経のなせる技。
私たちと正に一心同体!の細やかな働きぶりなのだ。


その自律神経は、

「交感神経」

「副交感神経」からなっている。

この2つの神経の働きは2つで1つ。
同じ臓器や器官に対してそれぞれが
反対の作用をすることで
全体のバランスを取っているってことだ。
そのシステムは実に上手くできている。
「朝起きて、日中活動し、夜眠る」
この原始的生体リズムに従い、
ベリー・ナチュラルにあなたに働きかけてくるんだよ。


ではまず、

交感神経をみてみよう。

「日の出とともにムクムクと頭をもたげ、
昼間がピーク、
夕方から夜にかけてだんだんと活動が減り、
眠たくなり始める頃には、
働かなくなってしまい副交感神経にバトンタッチ」
つまり

交感神経は覚醒時に働き

カラダを活動しやすい状態に導く


んだ。

例えば、
労働・運動のためには糖や酸素が要る。
それらは血液が運んでくるため、
血液をよりたくさん、
より遠くへ運べるように血圧を上げたり、
心臓の動きを速くしたりする。
車で言えば
アクセルみたいな働きをするのが交感神経なんだ。
このように、交感神経は、
エネルギー消費を増大させるように働く神経。
で、自律神経の総司令部である視床下部は、
原始的・本能的な欲求や
情動(強いココロの動き)を管理している
大脳辺縁系(へんえんけい)の影響を強く受けている。
よって自律神経に向けての発令も、
まだ人類が原始人であった頃の
プログラミングが基盤となってしまうという。
例えば、
動物や他の種族に襲われるなど
緊迫した状況に直面すると、
交感神経は心拍数を上げ、
興奮剤アドレナリンを分泌、
戦闘体制用意!
そんな防衛本能としての反応は、
そのまま現代のストレスに対しても
同じ仕組みとなって残っていると言うから、
面白いよね。
つまり
恐怖・緊張・危機感といったいわゆる

ストレスが生じると交感神経が働くのだ。

鳥肌が立つのも人間が体毛に覆われていた頃の名残。
寒い・怖い・感動などの精神的な緊張で、
交感神経が機能した結果なのだ。


一方の

副交感神経は、

太陽が沈むとともに少しずつ活発化、
夜寝ている間がピークとな。
つまり交感神経とは逆。
睡眠中や食事中、

リラックス状態の時に働き

カラダのエネルギーを保存


するように導くのだ。

副交感神経の主な仕事は、
カラダの修復
体調が悪い時、眠くなるのもそのせい。
睡眠中に修復工事がなされるからだ。
また修復のために 
必要な栄養分を血液に乗せて運ぶため、
血管を拡張して血行を良くし、
体温も高めるのも副交感神経の仕事だ。
そして、修復用のエネルギーを食事によって
摂りこむことにも積極的に働きかける。
消化管を動かして消化液の分泌を促すのだ。
食後は体温が上がり眠くなるのも交感神経の働き。
栄養をシッカリ吸収中というわけだ。


次々に変化する体内や外部からの刺激によって、
めまぐるしく切り替わる
交感神経と副交感神経のスイッチ。
しかしどんなに交感神経優位であっても、
ココロが安心・リラックス状態に入ると自動的に

副交感神経モードに

切り替わる仕組み
になっている。

例えば、
何か心配ごとがある時には食欲がなくなる、
これは交感神経が消化液の分泌を抑制するからだ。
しかし問題が解決し、
精神的緊張が溶けたとたんに
副交感神経のスイッチONになり、
「おなかがすいた!」なんてことはよくあるよね。 
また、運転中、
急に飛び出してきた自転車に
ドキッとした心臓も危機感がなくなれば心拍数は減少。
浅く速くなっていた呼吸もゆったりに
・・といった変化も同様だ。


では次回、
この自律神経と上手く付き合いながら

ダンス上達!について考えていこう



      続く 第350話へ



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