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チョット中休み エッセイvol.8 

抱腹絶倒のデモンストレーション!?

~進化とは退化すること!? ①~


さてさて、第342話の続き
ダンスの上達と自律神経の関係
に移る前に、このご質問にお答えしなきゃね。


「先生、
アレの結果報告、忘れてません?
ク・リ・パ
ヒデ君、踊ったんでしょ? 
チャチャチャとルンバ。
上手くいったのかしら? 
それとも、ひょっとしてまた・・・
なんだか気になって年を越した気がしないわ」


イヤイヤ、
よくぞ聞いてくださいました。
実は、結果をお伝えするの、
忘れていたわけではなく、
色々と

めでたい話になりましたんで、

新年明けてのお正月特集でやっちゃおうと
企てていたわけでありまして。

ん、めでたい話ということは・・・
ソーなんです。
パチパチ拍手の

大成功!!

やったね!ヒデ君
ホント、良くがんばったわ。
半年でよくここまで踊れるようになったわネェ。
ウルウル感涙・・・
は、ギャラリー観戦気分の“妻”としての感想。

方や、“先生”ジュンコといたしましては、
「ヨッシャ、よくできたっ!」
で、やっぱり涙・・・なんだけど
コチラはどんな涙かといえば、

お腹を抱えて大笑い

泣き笑いの涙(?)
で、さらにもう一点
「ウーン、これからに向けての

ハッキリとした課題

が見つかったわネェ」
なんだよナァ。

その課題がクリアできた暁にはヒデ君のダンス、
さらに発展するよ!って予感。
めでたし、めでたしってな話。

アレッ、大笑い? 
課題が見つかった?
それじゃぁ
デモはそれほど上手くはいかなかったったってこと?
さぁ、そこんところ、
ドウであったのかに関しては、
まずは当の本人、
ヒデ君の感想を聞いてみよう。


(踊り終わった瞬間は)
「アァ、上手いこといった!と思ったで」
「自分の持てる力は十分に出せたと思う」



ヒデ君が最終的に目標としたのは
次の2点だったそうな
「パートナーと
コミュニケーションをとりながら踊ること」
「カラダの外側ではなくお腹の中、
つまりカラダの内側で踊ること」



で、1つ目に関しては、
「パートナー3人共と、
良い関係で踊れたと言う感触はあったよ」



フンフン、ソレは踊り終わった直後の
3人の女性たちそれぞれの満足げな顔を見たら
まぁ、良かったねってことは納得だ。

2つ目のカラダの内側で踊ることに関しては、
実は、グループレッスン後、
少々アドバイスをしたことがキッカケのようなんだな。
本番まで2週間を切った
その日のグループレッスン、
しばらく練習した後、
1カップルずつリハーサルをやったわけなんだけれど

「本番のつもりで思いっきり踊ってみるわ」
で、果敢に挑戦・・・がダダスベリ。 

スタートからパートナーと
全然タイミングが合わないんだ。
それでもかまわず、
とにかく全力で踊りまくった結果、
不毛にエネルギーだけを消耗し、
そのダメージを翌日まで引きずることに。 


「なんでこんなに疲れたんヤロ? 
ダブル・パートナーで
休みなく踊っていたからっていうても、
こりゃバテすぎや」



の訴えに、
私、ヒデ君と少しダンシングして診察・・・
で、下した診断は
「足でこいで踊ってるんやない?
カラダの中、使って踊ってる?」


に、ヒデ君
「あっ」
って表情よ。


「そういえば、
ムッチャ足に力入れて踊ってた・・・。
アンナにお腹の中で踊ること練習してきたのに、
思いっきり踊ろうと思うた途端に、
いっぺんに飛んでしもうてたわ」

の猛反省。


そうなのよね。
カラダの内側を感じて踊るって、
何かの拍子にポーンって飛んじゃうモンなんだ。
なぜって、普段そうやって
(カラダの内側を感じながら)生活していないから、
なかなか習慣化されにくいんだな。
だからよほど見張っておかないと
「さぁ踊るぞ!」
とエンジンをかけるや
カラダの外側を動かすように
脳から指令が飛んじゃう・・・
ってな弱点に気付いたヒデ君。
意識をカラダの内側に向けてみるや、
たちどころに
インナーマッスル・ダンスが戻ってきたんだ。


「アァ、
ちゃんと踊れてる時ってこんな感じやったわ。
エライもんやな、すごく違う」



そして、


「ルンバは随分、
ジュンコ先生の言う
“カラダの内側から外側へ連動して”
踊れるようになってきたと自分でも思うけど、
やっぱりチャチャチャは速いから、
間に合えヘン!って思うて、
足でバタバタ踊ってしまうんやな」

と自己分析してから


「でも、こうやって
(カラダの内側で)踊ったほうが、
音楽がユックリに聞こえる・・・。
不思議なモンや」




「速い種目ほど、もっと無駄な力を取って、
カラダの内側で踊らないと、
外側で踊っていては余計に間に合わないよ。
それに足で踊ると、区切った踊りになるから、
相手とも合わせにくい・・・」



これを聞いて、非常に納得のヒデ君。
そして、
「パートナーとより良い
コミュニケーションをとりつつ踊るためにも、
カラダの内側で踊る」

ということを目標にしたってわけなんだ。


で、本番は、
「カラダの中を味わいつつも、
思いっきり踊れた!!」

ってご満悦。


ところが・・・
踊り終わった瞬間のそんなGOODな感覚は、
やがて「???」となっていったようなんだな。
なぜって、見ていたギャラリーの反応が
どうも期待したほどかんばしくない?


「ほとんど
ダーレも何も言うてくれヘン」


「前(夏に踊った)ワルツの後のほうが、
みんな『良かったよ』って言うてくれた。
あんだけ大失敗したのに・・・。
まぁ、アレは励ましやったんやろうけど」

と言いながらもヒデ君はチョイ寂しそうだ。



で、私に聞いてきた。



「見ててどうやった?」



「良かったよ」
サラリと流すと



「ドウ良かったん?」
と食いついてくる。



「ウーン、
自分でビデオ見てみたら分かるよ」



すると、何か予感がするのか
「えぇ~」



で、



「ひょっとして、またやり過ぎた?」



「ソレは大丈夫って・・・」
との私の言葉は届かないようで



「もう、
ムッチャ思い切っていったからナァ。
スゴイ踊りしてたんかなぁ。
そういえば、ジュンコ先生、
爆笑してるの、(踊りながら)
チラって見えた気がするし」



だんだんと
心配そうな表情になっていくヒデ君に、
きっと次の言葉は利いただろう。



「みんな、ビックリしたと思うよ。
この人、果たして上手なのか、
ソウじゃないのか、
分からなくなったんじゃない?」



ヒデ君の顔がたちどころにこわばっていく。
「え、どういうこと?」



「スンゴイ踊りしていたよ。
みんなの持っている

“上手い人の基準”

を変えるような」


そして、


「あなたの当初の目標どおり、
みんな“絶句”していたよ」
(第325話参照)



チョイ意地悪そうな私の言い方に、
敏感に反応したヒデ君、



一体、オレは

どんな踊りをしていたんだぁ~!!

の真相は、次回明らかに・・・。



      続く 第345話へ



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