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エクササイズ&プラクティス集へ




ジュンコ先生のタンゴレクチャー、
組み方のプリント(第309話参照)に関して
まだ質問があるようだ。


「ハイ」
と手を上げたのは、カナちゃんだ。

「あのぉ、
③の“男性の左手と、女性の右手が
組むために上がり始める(呼吸を使う)”
ってところなんですが。
こんな感じで良いんですか?」


そして

「呼吸は“吐く”でしたよね」
(第317話参照)
と言いながら、
自分の“右手”を上げていく。
ユックリと中々キレイにあげているが・・・



「見た感じはそれでOKよ。
何が質問だったのかしら?」



「ハイ、こうやって、
手を上げていくとき自分のカラダを観察したら、
面白いことに気がついたもので、
それでいいのかナァって」




「どんなことに気がついたの?」



「ええっと、まず、
(腕を)上に上げるにしたがって
腕の外側(脇に接していないほう)や
手の甲側をすごく感じて、・・・
あ、それに、
へんな言い方なんですけれど、
その腕の外側

手の甲側の“皮”(かわ)と

背中の“皮”やおしりの“皮”とが

つながっているような感じ


もするんです。
手を上げると、背中やおしりの皮が一緒に動いて、
オシリがプリンって
外に出て行くような感じもするんですけど、
これでいいのかナァ」



ジュンコ先生はニコニコしながら聞いている。
「カナちゃん、それでおかしくないのよ。
それどころか素晴らしい発見よ」



カナちゃんはキョトンとしている。



ジュンコ先生はみんなのほうに向き直り、
「何が素晴らしい発見なのか、
一緒に検証してみましょうか」


そして、
次のような指示を出した。


右足に体重の乗せ、左足は前に置いておく。
(右足のつま先のところに
左足のかかとが来る位置くらいのところ)
両足、リラックスのこと。
特に体重の乗っていない左足は、
ダラリンコとしておく。
(左足、ラテンでポイントするときのように置くが、
ただしテンションを持たないこと)
で、そのまま、右手を上げていく。
結果、カラダがグーッとストレッチされ、
手が床から最も高くなるところまで持ち上げる



「カラダの中から手が出て行くような感じで」

「あわてず、ユックリ」


先生のアドバイスが飛ぶ。

「そして、さっき、カナちゃんが言ったように、
腕の外側、手の甲側の“皮=かわ”と
背中の“皮”やおしりの“皮”とが
つながっているような感じで、
手が上がっていくのを感じてみましょう」


「分からない人は、
左手を腰のところ(背中側 オシリの上)に当てて、
右手が上がるにしたがって、
ソノ部分も後ろに伸びて
膨らんでいくのを感じてみましょうか」



トシ子さんから声が上がった。
「ホント!右手を上げる分だけ、
(腰の部分が)後ろに膨らんでいます!
背中全体が
気持ちよくストレッチされていくのも感じます」




ジュンコ先生はうなずきながら
「そうね、ではそのまま
左足のソケイブ(太ももの付け根)を意識してみて。
どう?腰が後ろに膨らんだ分だけくの字に折れて、
その結果、左足が太ももの前面が高くなり、
足の甲も持ち上がり、カカトが床から離れ、
あたかも左足で
キレイにラインを作っているようにならないかな?」



「なります!」
とカナちゃん。

「先生、じゃぁ、
腕の外側、手の甲側の“皮=かわ”と
背中の“皮”やおしりの“皮”とが
つながっているだけじゃなく、

脚の前面や足の甲側の“皮”も

つながって一緒に動くってこと
ですか?」



ジュンコ先生は
「実はそうなのよ。
でもね、つながっているのは“皮”ではないの。

“筋膜(きんまく)”なの



「き・ん・ま・く?」
みんなは全く聞いたことがないという感じだ。



「カラダには

2つの大きな筋膜の

リレーション(関係・つながり)
があるの。

筋膜のリレーションとは、

筋肉の連動を意味する
言葉なのよ」



      続く 第340話へ



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