2007.12.19 (第330話)ドラマティック情熱「タンゴ」ⅩⅩⅩⅦ 骨盤が開きすぎると右肩が上がる?
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ジュンコ先生のタンゴレクチャー、
男性の右肩が出る・上がるの
原因究明と対処法に迫る!
の続き。
注目するべきは
“足先”とジュンコ先生。
「坂田さんも森田さんも、
スタンディング・ポジションのときの
足先が開いているわね。
ソレが原因かもしれないわ」
「え?足先が開くことと、
右肩のトラブルはつながっているんですか?」
坂田さんが少し驚いたように聞き返す。
「エエ。
すべてとは言えないけどね、
考えられなくはないわ。
足先が開くのは結果で、
本当に注目するべきは“骨盤”なの」
骨盤?
みんなは不思議な顔をしているが。
骨盤を開き過ぎると、
足先が開き過ぎる結果になり、
肩甲骨も開き過ぎと連動し、
その結果、
右肩のラインが崩れやすくなる
これは、男性だけではなく女性にも言えることよ。
そして、タンゴは深くホールドするから、
男女どちらかの骨盤が開くだけでも、
それに伴ってお互い影響を与えてしまうの」
と、ココでカナちゃんが質問だ。
「あのぉ“骨盤が開くと、足先が開く”
これはイメージできるんですけど、
“肩甲骨が開く”って・・・よくわからないんです。
私、整体の先生に
『骨盤が開きすぎているから気をつけないと、
背中に肉が付きやすいよ』
って言われたことがあるんです。
背中に肉が付いても、
ホールドのラインって崩れちゃいますよね・・・
なんだか気になってタンですけど」
するとジュンコ先生は、
「では、肩甲骨が開くと閉じるに付いて
ちょっと説明するわね」
そう言って、白板に
縦線を一本引き、
「この縦線は背骨ね。
肩甲骨が開いた状態とは
背骨から肩甲骨が
それぞれ右と左に離れた状態を言うの」
といいながら、
縦線をはさんで左右はなれたところに
握りこぶし大の逆三角形のカタチを書いた。
「この逆三角形が肩甲骨ね。
こんなふうに、肩甲骨の上部が離れている。
肩がヤヤ前傾して、背中が広くユルンだ感じね。
背中側から見ると、
肩甲骨が分からないくらい平らになることもあるわ」
するとカナちゃんが、
「ワワ、私の寂しさ漂うボワッとした背中だ!
ソウか、肩甲骨が開いてるって、
左右に離れているってことだったんだ」
「ソウね、反対に
肩甲骨が閉じた状態とは、
背骨、この縦線に、
この逆三角形のカタチ=
肩甲骨が寄ってきた状態なの。
胸側が開くわ」
ジュンコ先生はそう言ってから
「ちなみに
骨盤の開閉の感覚も見ておきましょうか。
骨盤が開いた状態とは・・・
骨盤がバレーボールのトスを上げる時の
両手のような状態かな。
骨盤内のスペースが広がって
背骨の湾曲角度はゆるやかね。
恥骨が前面にせり出した感じ。
骨盤が閉じた状態とは・・・
骨盤内のスペースが狭く、
仙骨(尾っぽの部分)が張り出した状態ね。
背骨がS字に湾曲するから、
ツンとオシリが上がった状態になるわ」
頭の中を整理するように
紀子さんが言い出した。
「え~と、
肩甲骨と骨盤は連動してるってことですよね?
肩甲骨が開くと骨盤も開く。
肩甲骨が締まると骨盤も締まる。
ってことは、
上半身の前面が閉じる=肩甲骨が開くと、
下半身の前面(骨盤の部分)は開く
上半身の前面が開く=肩甲骨が閉じると、
下半身の前面(骨盤の部分)は閉じる
これで良いのかしら?」
ジュンコ先生は、
「それであっているわ」
そう言ってから、
「話を戻して、
骨盤を開き過ぎが足先の開き過ぎを生み、
肩甲骨の開き過ぎと連動して、
右肩のラインが崩れやすくなる・・・という現象は、
もちろんスタート時点から
気をつけなければならないことだけれど、
タンゴは踊っている間中、
男性の右肩のライン崩れの危険性が
ヒンパンにある・・・ソレはね
PPポジションが多いからよ。
PPポジションで
右肩の上がる男性は
とっても多いと思うんだけれど、
これも
骨盤と足先の開き過ぎ
からなっちゃうことが多いわ。
特にPPからの1歩目の足先の向きは気をつけないと
右肩を持ち上げちゃう。
正しくは、
骨盤は閉じたままで
膝から下だけを進行方向に向ける
それでないと、
2歩目の足の方向が違ってしまうからね」
カナちゃんが手を上げて、
「そういえば、上手な人の体型って、
肩甲骨がググって動いて、
鎖骨が開いて、バストがボンってあって
ヒップはキュっ締まって・・・でしょ?
アレは骨盤も肩甲骨も閉じているからかナァ?
ってことは、
閉じている骨盤・肩甲骨のほうが
絶対いいみたいですよね?
開いていたら、背中がデカクなっちゃうし、
オシリもキュッと上がっていない
野暮ったい体型になって・・・」
ジュンコ先生は
「ところがね、そうばかりではないの。
“過ぎたるは及ばざるが如し”なのよ」
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男性の右肩が出る・上がるの
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注目するべきは
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スタンディング・ポジションのときの
足先が開いているわね。
ソレが原因かもしれないわ」
「え?足先が開くことと、
右肩のトラブルはつながっているんですか?」
坂田さんが少し驚いたように聞き返す。
「エエ。
すべてとは言えないけどね、
考えられなくはないわ。
足先が開くのは結果で、
本当に注目するべきは“骨盤”なの」
骨盤?
みんなは不思議な顔をしているが。
骨盤を開き過ぎると、
足先が開き過ぎる結果になり、
肩甲骨も開き過ぎと連動し、
その結果、
右肩のラインが崩れやすくなる
これは、男性だけではなく女性にも言えることよ。
そして、タンゴは深くホールドするから、
男女どちらかの骨盤が開くだけでも、
それに伴ってお互い影響を与えてしまうの」
と、ココでカナちゃんが質問だ。
「あのぉ“骨盤が開くと、足先が開く”
これはイメージできるんですけど、
“肩甲骨が開く”って・・・よくわからないんです。
私、整体の先生に
『骨盤が開きすぎているから気をつけないと、
背中に肉が付きやすいよ』
って言われたことがあるんです。
背中に肉が付いても、
ホールドのラインって崩れちゃいますよね・・・
なんだか気になってタンですけど」
するとジュンコ先生は、
「では、肩甲骨が開くと閉じるに付いて
ちょっと説明するわね」
そう言って、白板に
縦線を一本引き、
「この縦線は背骨ね。
肩甲骨が開いた状態とは
背骨から肩甲骨が
それぞれ右と左に離れた状態を言うの」
といいながら、
縦線をはさんで左右はなれたところに
握りこぶし大の逆三角形のカタチを書いた。
「この逆三角形が肩甲骨ね。
こんなふうに、肩甲骨の上部が離れている。
肩がヤヤ前傾して、背中が広くユルンだ感じね。
背中側から見ると、
肩甲骨が分からないくらい平らになることもあるわ」
するとカナちゃんが、
「ワワ、私の寂しさ漂うボワッとした背中だ!
ソウか、肩甲骨が開いてるって、
左右に離れているってことだったんだ」
「ソウね、反対に
肩甲骨が閉じた状態とは、
背骨、この縦線に、
この逆三角形のカタチ=
肩甲骨が寄ってきた状態なの。
胸側が開くわ」
ジュンコ先生はそう言ってから
「ちなみに
骨盤の開閉の感覚も見ておきましょうか。
骨盤が開いた状態とは・・・
骨盤がバレーボールのトスを上げる時の
両手のような状態かな。
骨盤内のスペースが広がって
背骨の湾曲角度はゆるやかね。
恥骨が前面にせり出した感じ。
骨盤が閉じた状態とは・・・
骨盤内のスペースが狭く、
仙骨(尾っぽの部分)が張り出した状態ね。
背骨がS字に湾曲するから、
ツンとオシリが上がった状態になるわ」
頭の中を整理するように
紀子さんが言い出した。
「え~と、
肩甲骨と骨盤は連動してるってことですよね?
肩甲骨が開くと骨盤も開く。
肩甲骨が締まると骨盤も締まる。
ってことは、
上半身の前面が閉じる=肩甲骨が開くと、
下半身の前面(骨盤の部分)は開く
上半身の前面が開く=肩甲骨が閉じると、
下半身の前面(骨盤の部分)は閉じる
これで良いのかしら?」
ジュンコ先生は、
「それであっているわ」
そう言ってから、
「話を戻して、
骨盤を開き過ぎが足先の開き過ぎを生み、
肩甲骨の開き過ぎと連動して、
右肩のラインが崩れやすくなる・・・という現象は、
もちろんスタート時点から
気をつけなければならないことだけれど、
タンゴは踊っている間中、
男性の右肩のライン崩れの危険性が
ヒンパンにある・・・ソレはね
PPポジションが多いからよ。
PPポジションで
右肩の上がる男性は
とっても多いと思うんだけれど、
これも
骨盤と足先の開き過ぎ
からなっちゃうことが多いわ。
特にPPからの1歩目の足先の向きは気をつけないと
右肩を持ち上げちゃう。
正しくは、
骨盤は閉じたままで
膝から下だけを進行方向に向ける
それでないと、
2歩目の足の方向が違ってしまうからね」
カナちゃんが手を上げて、
「そういえば、上手な人の体型って、
肩甲骨がググって動いて、
鎖骨が開いて、バストがボンってあって
ヒップはキュっ締まって・・・でしょ?
アレは骨盤も肩甲骨も閉じているからかナァ?
ってことは、
閉じている骨盤・肩甲骨のほうが
絶対いいみたいですよね?
開いていたら、背中がデカクなっちゃうし、
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