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では、以前に紹介した

“骨格のユニット(単位)”の話を

チョイ思い出していただこうかな(第152話)
体幹部の骨格をオオマカに3つの部分

A 頭部と背骨で首の部分に当たる頚椎と
その上の頭蓋骨(ずがいこつ)

B 肩・肩甲骨・あばら骨と
背骨で胸の部分に当たる胸椎(きょうつい)

C 骨盤と背骨で
腰の部分に当たる腰椎(ようつい)


=ユニットに分け
「ダンスに必要な身体操作っていうのは、
手・足を直接動かすことではなく、
外側からは見えない

骨格ユニットを操ることでなされている。

言い換えれば、
体幹部の骨格操作が行われることによって、
手足が動いているのだ」
ってヤツ。

ダンスって骨格の話にまで掘り下げてみてみると
さまざまな複雑なテクニックも、
案外、分かりやすいもんに変化したりするんだな。
ナゼなら
人間の骨格って複雑に組み合わさっているようで、
考えようによっちゃぁ、
筋肉よりもずっとシンプルだから。
だって、ガイコツ像を想像してみてよ。
でね、ソコから手足を除き、
アバラの骨や、
骨盤辺りのややこしい骨を取り除いてみると
頭蓋骨からプラーンと1本の背骨からなる

“魚類状態”

焼き魚や煮魚を
「あら、キレイに食べれたわネェ」
のときの、
お魚サンの骨組みとあんまし変わんないってことだ。

まぁ、人間の場合のその背骨、具体的には
頚椎(7個)
胸椎(12個)
腰椎(5個)
仙骨・尾骨の計26個の脊椎(脊柱のパーツ)
からなっているわけで
それぞれが、独立して
柔らかーく動くことのできるカラダを手に入れた日にゃ、
ダンスは、
ものすごく簡単&シンプル&超楽し~モノ
になることウケアイ(第303話参照)
なんだけど、
どうしてソレがかなわない!?って理由に
シンプルな背骨の構造に、
色んなものがくっついているからってのがあるんだな。

頚椎(けいつい)の上には

ズシンと重い頭蓋骨が乗っかっている。

胸椎(きょうつい)には

アバラ骨がくっついていて、
その中に肺やら心臓やらの
大切な臓器が入っているもんだから、ヤッパ重い。
おまけに前面に張り出した構造になっているから
バランスも悪いときている。
そんでもって、
肩甲骨プロテクターがガシット乗っかっていて、
両先に腕・手がブラーン。
腕・手ってよく使うし、
“動きのクセ”って持っているから、
筋肉にも色んなクセが
とっても付きやすい箇所でもアルゆえ、
胸椎に負担がかかりやすくなってくる。

腰椎(ようつい)には

骨盤がくっついているんだけど、
床からの反作用を支え、
上に乗っかってる
胸椎、頚椎、頭蓋骨・・など
モロモロも支えなきゃで、常にストレス状態。
日常生活のちょっとした動作や習慣で、
スグにゆがんだりずれたりするけど、
ショーがないなぁってな話なんだな。

こうやってみていると、
2足歩行する人類の持って生まれた運命かもしんないが、
背骨にはムッチャ負担かかりマクリで、
ともすれば、
上からの重力と地面のハザマで、

常に押しつぶされた状態・・・

といっても過言ではないかもなんだ。
“背骨の一個一個が、伸びやか、
ユルユル独立して柔らかーく動くことのできるカラダ”

ってモンがどれだけ難しいかって納得できることだろう。

だから、
背骨の一個一個の動き・・・・とまではいかなくても


頚椎(けいつい)と頭蓋骨 

→ 頭の部分の骨格ユニット


胸椎(きょうつい)

→ 胸の部分の骨格ユニット


腰椎(ようつい)

→ 腰の部分の骨格ユニット


この
3つの大きなカタマリ=骨格ユニットだけでも
それぞれが独立し動く環境をカラダの中に
作ってやろう
と言うわけなんだ。

そう、まず、やらなきゃなんないのは、この3つの

骨格ユニットの間にちゃんと

距離感を持てるカラダ
を作ること!!

上記の間に正しい距離感がないと、
「肩が上に上がってるよ」とか
「エライ首が短いで」とかって言われる。
の間に正しい距離感がないと、
「背中が丸くなってるよ」とか
「もっとお腹を引っ込めないとダメ」とか、の他に

「床をシッカリ踏みなさい!」

なぁんて注意を受けることになるよ。
で、
全体的に正しい距離感を持てないまま、
カラダを固めてポイズなんかを作っちゃったら、
「せっかくのダンス、相手に崩される~」
ってことに、なるんだよねぇ。
つまり自分のポイズやホールドが守りきれないんだな。

3つの骨格ユニットが

独立して働きつつ

共通して存在している背骨を通し

サポートし合える体制を

築くことができているカラダ


・・・これが目指すべきものなんだ。
ソレができていると
例えば「相手に引っ張られる」
これはにおけるダメージ
でも、の間にちゃんとした距離感があり、
サポート体制ができていれば
「床はしっかり捉えることができる」
また
「相手が全然動いてくれない」
でも、およびの間にちゃんとした距離感があり、
サポート体制ができていれば
で床を捉えながら、
を、思い切って前に(または後ろに横に・・)
持っていくことで、
結果、相手の重心も誘導することができる」

ちなみにシリーズ中のタンゴだったら
に正しい距離感が取れるようになると
「お、首、伸びたんじゃない? 
それにネックアクションもシャープになったね」
って褒められるかも・・・だし
に正しい距離感が取れるようになると
「オイオイ、腰を落として
おっチラおっチラ歩いているだけじゃないで、
もっとムーブ(動くこと)しないと」
って注意がなくなったり
(なぜなら、

で床をしっかり下に踏みながら

を水平方向にと運んでいく


ことができるからだね)
おまけに「動きにキレが出てきたな」
ってビックリされたりも・・・

では、次号、骨格ユニットの距離間を作る、
具体的エクササイズなりのご紹介!!



      続く 第322話へ



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