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「ダンスはホールド

ポイズが肝心だ」


って、学連の頃、
先輩がよーく言っていたな。
なぜかいつも“ホールド”の後に続いて
“ポイズ”がくっついていて
わたしったら
“ホールド・ポイズ”でひとつのワードだって
理解していたこともあったわね。
(もちろん実際は別々のもの)
それに、
「“ホールド”は腕の格好・・・横のラインのことでェ
“ポイズ”は背筋・・・縦のラインのことヤロ?」
なぁんて勝手にイメージだけで解釈していたな。
(ホールド=男女の組み方、だよね)

で、
「ポイズってポーズのことではないの?」
という質問には
「違うで。ポイズとポーズは別モンや」
即効、答えながらも
「じゃぁ、どう違うのか、ちゃんと説明してよ」
と問い詰められると
「○▲◇★・・・」
困ったもんだのちんぷんかんぷん。
実を言えば、

ポイズって一体何?なんじゃ

って感じだったんだ。


ところで、皆さんは大丈夫?
ポイズって正しく説明できます?

確かに、
「ダンスはホールド、
ポイズが肝心、要(かなめ)」

で、あるからにして、
この際ちゃんとお勉強しておきましょう!

エ~まずは辞書を紐解いてみると、
こんな風に書いてあるんだな、の確認からね。
最初に、
ポイズと混同しやすいこの2つのワードから

ポスチャー(posture)
姿勢(モデルなどの)ポーズ 

ポーズ(pose)
構えた姿勢又は行動、姿勢

では、肝心の

ポイズ(poise)の意味は

つりあい、平静、
安定した姿勢 バランスの取れた状態

と押さえた上で・・・
こういう発展的な説明もできるんですよ。
で、教科書的には
「ポイズとは、

両足に対する上体の位置

踊っている間のカップルが上体と
足とのバランスが良くとれ、
正しい外観を保つこと」

またこんな風にも
「ポイズというのは、

ポスチャー(=姿勢)に

アングル(=角度)が付いたもの


すなわち

床に対しての背骨(=脊柱)の角度である」

なんか、分かるようでわかんない?
じゃ、これではどうだ。

男女がホールドした時の基本姿勢

をポイズという。
 
男性はほぼまっすぐだが、
右側に女性がいることからその分の変化がある。
女性は明らかに
床に対して背骨が垂直にはなっていない。
左後方にカーブしている」


お、少し理解できましたね?


ではさらに
「踊っている間中、
スイング、スウエイなどのアクションに伴い、
背骨のアングル(=角度)はさまざまに変化する。
ゆえに、

ポイズは一定ではない


ってコトも、ご理解いただけますよね?

本来背骨は重力の作用を受け、
一瞬一瞬変化するもの。(第303話参照)
だから、
スタート時に相手と組んだ
“基本姿勢”=ポイズが壊れないように、
ずっとキレイな姿を維持できるように、
がんばって固めたまま・・・では、
決して踊れないってコトをキモに命じておきましょう。

このことはタンゴを踊るときももちろん同様だ。
一見カタソーにも見えるタンゴだけれども、
スイングがかからない分、
ポイズの変化が少ない??と思いきや
実はそんなことはナイ。
むしろシャープなアクションを要する
タンゴにおいては、

背骨の融通性・自由性は、

ものすごーく重要なキー。
ゆえに踊っている間中

ポイズはさまざまに変化するんだよ。

そのポイズ=床に対しての背骨(=脊柱)の
角度の変化に伴って、
タンゴシェイプもさまざまに変化する
・・・の具体的なレクチャーは次号へ!



      続く 第314話へ



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