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エクササイズ&プラクティス集へ




ジュンコ先生のタンゴレクチャーの続き、
組み方のプリント(第309話参照)に関して、
今度はケイコさんからの質問だ。


「⑤の“女性が、
左へのシェイプを始める”というところです。
女性のタンゴシェイプの作り方については、
以前詳しくレクチャーがあったんですが、

(第314話参照)
今回の質問は

首の辺りの話なんです。

タンゴってネックアクションが
ヒンパンにありますでしょ?
だから一生懸命
首を伸ばそうとしているんですけど、
私、モトモト猫背気味だし
(第153話参照)
大変なんです。
首の辺りのシェイプは他のスタンダード種目とは
何か変えているのでしょうか?」




ジュンコ先生は
「(首の辺りのシェイプは)
基本的に他の種目と同じでOKよ」

そう答えてから、

「でも、確かにタンゴでは
首の動きの見せ場が多い・・・
いい機会だから、
首のシェイプについて取り上げてみるわね」



すると、ケイコさん
「アル先輩に当たる方から聞いたのですが、
首のシェイプには
この辺りの筋肉を使うって聞いたんですが、
そうなのでしょうか」

といいながら
両耳の下から鎖骨辺りまでの筋肉をさすっている。

「ココにスジが
浮き出るようにしないといけないって・・・」




「ソコは、

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

という部位ね。
胸骨・鎖骨から側(後)頭部へ向かって伸びる筋で、
左右一対あるわ。
確かに“首・胸の美しさ”のためには、
ストレッチの必要な筋肉なんだけれども、
主な役割は、頭を前屈させること、

つまり、屈筋なのね。

ダンスのシェイプを作る際の首で注目するべきは、
前面(顔の側)ではなくて
後ろ側(後頭部側)なのよ。

それは、伸筋だから」
(第57341話参照)


そしてみんなのほうに向き直り


「胸鎖乳突筋の拮抗筋(きっこうしている筋肉)で、
首の後側にあって頚椎(首の骨)を伸ばす筋肉で、
特に知っておいたらいいかもねというものは、

頭板状筋(とうばんじょうきん)

と言う筋肉よ」



「トウバンジョウキン?」
とケイコさん。



「そうよ。
頭が前に落ちないように
ずっと

後頭部を引っ張ってくれている筋肉よ。

後頭部と頚椎(首の骨)をつなぎとめている」


そう言いながら、
ジュンコ先生はみんなに
自分の後頭部のしたあたりの首の部分を
触ってみるように指示を出した。


「今、手に触れているのは、

僧帽筋(相貌筋)という表層筋ね。

“肩コリ筋”として有名だけど。

頭板状筋(とうばんじょうきん)は、

深層筋(インナーマッスル)だから
もっと背骨に近いところにあるのよ。
ちょっと、みんなソノあたり
(後頭部下の首の後ろ)モンでみて、
ネ、コッテいない?」



「もう、バリバリにコッテいます。
時々、コリすぎて頭痛がするくらい」

と、カナちゃんが言う。



「ソレって、
筋緊張性頭痛(きんきんちょうせいずつう)
っていうのよ。
実は私もなんだけど、
ダンスをするようにになってから、
ものすごくコルんです。
肩こりじゃなくて“首のコリ”・・・」

ケイコさんも言い出して。



ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが
「その“首のコリ”の元凶は

頭板状筋の酷使かもしれないわね。

確かに、
首が長く見える美しいシェイプは、
ダンスをする人にとっては大切なことだけれど、
無理やりグイグイ伸ばして、固めておくはダメ
そうしながらの
タンゴでの強烈なネックアクションはさらにNGよ。
なぜって、
ソノ辺りには重要な神経が集中しているから。
特に影響が多いのは

“自律神経”(じりつしんけい)

首のコリが、

副交感神経を不調にして

交感神経が過度に優位
になって・・・

こうなったら、健康に悪いばかりか、
もちろんダンスにとっても、決して良くないわ」



「あのぉ、
副交感神経が不調で、
交感神経が過度に優位になることが

なぜ、ダンスにとって

良くないことなのですか?


それに実は、
自律神経や副交感神経、交感神経ってものも、
よくわからないんですけれど・・・」

ケイコさんがそういうと



「そうね。
ちょっと難しい話よね。
でも、ダンスをヤル私たちに
とても重要なテーマでもあるので、
ちょっとお話しするわね」


ジュンコ先生は、
そういいながら白板にこう書いた。


ダンスの上達と

自律神経の関係



その後に、
首のシェイプのお話に戻りましょう。



      続く 第343話へ



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