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最近巷では、
ちょっとした“良い姿勢を作ろう”ブーム。
コレ、ダンス愛好者だけに限らず、
なんだけどね。
そこで注目を浴びているのが、
おなじみになってきた深層筋(インナーマッスル)
と、今回取り上げる

“筋膜”なんだ。

じゃ、まずは、
筋膜ってなぁに?のお話から。

筋膜は、タンパク質でできた白く薄い膜、
文字通り、
筋肉を包み覆っている・・・と、思いきや、
実は、包み覆う対象は筋肉だけにあらず、なんだ。
骨、内臓器官、血管、神経など
カラダのあらゆる構成要素を包み込んでいるって話。
で、
(カラダの中の一つひとつを丁寧に包み覆って)
一体何をしているだろ?
ということで、
知って得する 

筋膜4つの役割だよ。


① カラダの中に

適材適所を作り出している


まぁ早い話、
カラダの中の各部分を包み込んで
コマゴマと区分けしているんだ。
この区分けがないと、
カラダの中身はグッチャグッチャになっちゃう。
例えば、骨と筋肉が癒着して、
ドッチが骨で
ドッチが筋肉かわからない状態になったり
とか、
血管が神経とくっつきすぎて
それぞれの仕事ができなくなったり・・・
つまり、身体のシステム自体を区分けして
使うことが出来なくなっちゃうんだ。
筋肉も、ひとかたまりで
ドンではチカラを発揮することができない。
筋肉はたくさんの繊維(筋繊維)が
束ねられてできてるんだけど、
ソレを束ねている膜が筋膜。
筋繊維一つひとつを独立させながらも、
つながって使うには、筋膜の存在は必須なんだ。


② カラダの中に

通路を作っている


カラダの中にはさまざまな管が通っている。
血管、リンパ管、神経・・
これらの管は筋膜によって
ソノ通路を作ってもらっているんだ。


③ カラダが受ける

ショックを吸収してくれる


ワレモノを包装するとき、
クッション材で包むでしょ?
するとガチンってやっちゃっても、
クッション材がショックを吸収、保護してくれて
「良かったぁ、壊れないで済んだ・・・」
の、クッション材の役割を筋膜は果たしているんだ。
強烈な刺激を受けても
カラダが無事なのは筋膜サンのおかげ!
この作用がなければ、
人は簡単に壊れてしまうんだよ。


で、イヨイヨ4つ目が、コレ!
上記1とともに、
ダンサー諸君にはぜひ知っておいてほしい知識だよ。


④ 姿勢・カラダつきを作る

筋膜は姿勢、いわゆる
“カラダつき”を作ることに大貢献している。
上記1で、筋肉はたくさんの繊維(筋繊維)が
束ねられてできてるんだけど、
ソレを束ねている膜が筋膜って話をしたよね。
そして、ソノ筋膜に覆われ束ねられた筋肉が
いくつか集まってグループを作り、
さらには、それらも束ねて
まるでボディ・ストッキングのように
カラダ全体を覆っているんだ。
で、そのボディ・ストッキングは
カラダをピシッと張っていてくれる作用がある。
そう、テントのようにピシっと
張れているカラダが理想なんだ。

筋膜の主成分は、
タンパク質の分子であるコラーゲン。
これは可塑性にすごく富んでいるんだ。
(可塑性とは、粘土のように一定の圧力で
形を変えられるという意味)
そのため、ケガ・緊張・ストレスなどによって、
筋膜は短くなったり、硬くなったり、
他の筋膜と癒着したりして形を変えちゃう。
で、カラダのどこかある一部分で、
筋膜に不都合があると、
全身に及んでしまうんだよね。
つまり全身に張り巡らされた
部分ブブンの筋膜のピシッを保たないと、
一番外側をくるんでいる
筋膜のピシッは成り立たない。
テントが崩れてしまうんだな。
コレがいわゆる
姿勢・カラダつきの崩れの原因・・・。
ということは
姿勢・カラダつきの崩れを根本的に直すには、
ソノ崩れた部分だけをいらっていても
無理かもって話だね。
このことをダンスに置き換えると、
「コラっ!(ホールドで)肩が上がっている」
って言われて、直接肩を直さずに、
筋膜としてつながりの深い、
背中を直したほうが上手くいったり、
「アーム・アクションがおかしい」
時も、腕と筋膜リレーション(関係)している、
オシリ(?)を直したほうがイイコトだって・・・
言い換えれば
ホールドをキレイに保つには、
肩だけではなく、
筋膜リレーションしている背中を使う必要があるし
流れるようなアーム・アクションをしたければ、
おしり・腰元から動きをつなぐ必要がある・・・


ってコトで、次回はイヨイヨ 

カラダの中にある

2大筋膜リレーション


のお話だ。



      続く 第341話へ



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