2007.12.30 (第341話)ドラマティック情熱「タンゴ」XLⅧ 筋膜リレーションの話
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結論からズバリ言おう。
カラダの中にある
2大筋膜リレーション(つながり・関係)
とは、
伸筋のリレーション
屈筋のリレーション
さぁて、コレを聞いて、
「あっ、以前、
伸筋と屈筋のことって習いましたよね」
(第57話参照)
と思い出した、あなたはエライ!
チョイ整理しておきますと、
「伸筋」は伸ばす筋肉で「屈筋」は曲げる筋肉
この「伸筋」と「屈筋」がワンセットになって、
人間の身体運動が行われている。
例えば、
腕を曲げると言う身体運動で説明すれば、
曲った側、力コブが出る方が、屈筋。
名称は、「上腕二頭筋」。
裏の伸びた側、ヒジのある方が、伸筋。
名称は、「上腕三頭筋」。
屈筋は屈筋同士、
伸筋は伸筋同士連動しやすく、
相乗効果が働く
・・・ってコトもチョッコト紹介したっけね。
で、今回は、
“屈筋は屈筋同士、
伸筋は伸筋同士連動しやすく”
って所に注目なんだ。
なぜ連動しやすいか?
の問いに対する、答えが
ソコには
筋膜的なつながりがあるから
・・・ということになるわけよね。
いくつかの筋肉がまとめて
1枚の筋膜に覆われているので
それらの筋肉は連動して働くんだ。
このような、筋膜のつながりから起る運動が
純粋にできるようになると
無理がなく、無駄がなく、
流れるような美しさ・・・
ソレはずっと憧れていた
自然な運動そのものなんだな。
ダンスにおいても、
たゆまない練習を繰り返すことによって
筋膜のゆがみが直り、
カラダの適材適所を取り戻し、
つながりが正常になり
GOODなダンスができるようになっていくわけだが、
「上手になったネェ。
ものすごくナチュラルな動きができるようになったね」
の、正体が“筋膜リレーション”によるものだとは、
そういう知識のある人しかワッカンナイだろうね。
で、
「私、なかなかナチュラルな動きって
どうしてもできないのよねぇ、何でヤロ?」
って方は、
コレからのお話がお役に立つかも知れませんので、
チョイ詳しく見ていきましょ。
2足歩行の私たち、
重力がまっすぐにかかるこの世界にいながら、
カラダの前面に、
重たいものをくっつけて生きている。
重たいものって、
アバラの中に入っている臓器、
腹腔の中の臓器、臓物・・・
顔面だって重たいか・・・
ってコトで、
私たちのカラダは前方にこけたり、
折れ曲がらないために、
伸筋系の筋肉が強大な力で頭部を後ろに引っ張り、
これに対し屈筋系の筋肉が
バランスをとっているって構造なんだ。
伸筋のリレーション
の、始まり部位は頭の前方の骨に固定している、
眼窩(がんか・目が入っている窪み)
の上に着く筋肉。
ここから、後頭部を通り背中から腰
そして足の前方(甲)に回り5本の指先まで。
まとめると、
目のすぐ上→頭のてっぺん→後頭部→
首の後ろ→背中→腰→オシリ
腕、手は、
背中→肩→ヒジ→手の甲→指
脚・足部は前面につながって
太もも前面→膝頭→すね→足首の前面→足の甲→指
屈筋のリレーション
は、始まり部位はアゴ下で、
胸部、腹部、腰部を通り、
その下で後ろに回りアキレス腱を通過し、
足裏から5本の指にいたるんだ。
まとめると、
アゴの下→のどのあたり→胸部→腹部→下腹
腕、手は、
胸部→上腕二頭筋→手の平→指
脚・足部は、後ろ面につながって
太もも後ろ面→膝の裏→ふくらはぎ→
アキレス腱→足の裏→足裏の指
自分のカラダを実際に触れてチェックしてみよう。
筋膜2大リレーションから見る、
姿勢維持の重要なポイントは、
目のすぐ上(伸筋リレーションの始まり)
下アゴ(屈筋リレーションの始まり)
足の中指の根元(両リレーションの終わり)
両リレーションが重なる足の中指の根元をほぐせば、
たるんだ両筋膜のバランス調整に有効!
・・・だから、マッサージがオススメなんだ。
(第338話参照)
こういう知識を得ると
「あ~だから、踊っているとき
背中や後ろ頭を感じろって言われるのか」
とか
「姿勢を良くするためにアゴを引け、
って言われるのか」
とかって、
コーチャーに直される意味がわかってくると思うよ。
最後に・・・
今書いていることは、
カラダの感受力が優れてきてから
自然に感じられるようになる
・・・ってものかもしんないぐらい、
誰のカラダの中にも存在している
“つながり”だから
あせらず
「フーン、そうなってるんだ」
ぐらいに思っておいて、
忘れた頃に実感が得られるようになってきたときに
「あ~コレで正解なのね」
とご確認のために、
再読いただけたらうれしいな・・・。
続く 第342話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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カラダの中にある
2大筋膜リレーション(つながり・関係)
とは、
伸筋のリレーション
屈筋のリレーション
さぁて、コレを聞いて、
「あっ、以前、
伸筋と屈筋のことって習いましたよね」
(第57話参照)
と思い出した、あなたはエライ!
チョイ整理しておきますと、
「伸筋」は伸ばす筋肉で「屈筋」は曲げる筋肉
この「伸筋」と「屈筋」がワンセットになって、
人間の身体運動が行われている。
例えば、
腕を曲げると言う身体運動で説明すれば、
曲った側、力コブが出る方が、屈筋。
名称は、「上腕二頭筋」。
裏の伸びた側、ヒジのある方が、伸筋。
名称は、「上腕三頭筋」。
屈筋は屈筋同士、
伸筋は伸筋同士連動しやすく、
相乗効果が働く
・・・ってコトもチョッコト紹介したっけね。
で、今回は、
“屈筋は屈筋同士、
伸筋は伸筋同士連動しやすく”
って所に注目なんだ。
なぜ連動しやすいか?
の問いに対する、答えが
ソコには
筋膜的なつながりがあるから
・・・ということになるわけよね。
いくつかの筋肉がまとめて
1枚の筋膜に覆われているので
それらの筋肉は連動して働くんだ。
このような、筋膜のつながりから起る運動が
純粋にできるようになると
無理がなく、無駄がなく、
流れるような美しさ・・・
ソレはずっと憧れていた
自然な運動そのものなんだな。
ダンスにおいても、
たゆまない練習を繰り返すことによって
筋膜のゆがみが直り、
カラダの適材適所を取り戻し、
つながりが正常になり
GOODなダンスができるようになっていくわけだが、
「上手になったネェ。
ものすごくナチュラルな動きができるようになったね」
の、正体が“筋膜リレーション”によるものだとは、
そういう知識のある人しかワッカンナイだろうね。
で、
「私、なかなかナチュラルな動きって
どうしてもできないのよねぇ、何でヤロ?」
って方は、
コレからのお話がお役に立つかも知れませんので、
チョイ詳しく見ていきましょ。
2足歩行の私たち、
重力がまっすぐにかかるこの世界にいながら、
カラダの前面に、
重たいものをくっつけて生きている。
重たいものって、
アバラの中に入っている臓器、
腹腔の中の臓器、臓物・・・
顔面だって重たいか・・・
ってコトで、
私たちのカラダは前方にこけたり、
折れ曲がらないために、
伸筋系の筋肉が強大な力で頭部を後ろに引っ張り、
これに対し屈筋系の筋肉が
バランスをとっているって構造なんだ。
伸筋のリレーション
の、始まり部位は頭の前方の骨に固定している、
眼窩(がんか・目が入っている窪み)
の上に着く筋肉。
ここから、後頭部を通り背中から腰
そして足の前方(甲)に回り5本の指先まで。
まとめると、
目のすぐ上→頭のてっぺん→後頭部→
首の後ろ→背中→腰→オシリ
腕、手は、
背中→肩→ヒジ→手の甲→指
脚・足部は前面につながって
太もも前面→膝頭→すね→足首の前面→足の甲→指
屈筋のリレーション
は、始まり部位はアゴ下で、
胸部、腹部、腰部を通り、
その下で後ろに回りアキレス腱を通過し、
足裏から5本の指にいたるんだ。
まとめると、
アゴの下→のどのあたり→胸部→腹部→下腹
腕、手は、
胸部→上腕二頭筋→手の平→指
脚・足部は、後ろ面につながって
太もも後ろ面→膝の裏→ふくらはぎ→
アキレス腱→足の裏→足裏の指
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姿勢維持の重要なポイントは、
目のすぐ上(伸筋リレーションの始まり)
下アゴ(屈筋リレーションの始まり)
足の中指の根元(両リレーションの終わり)
両リレーションが重なる足の中指の根元をほぐせば、
たるんだ両筋膜のバランス調整に有効!
・・・だから、マッサージがオススメなんだ。
(第338話参照)
こういう知識を得ると
「あ~だから、踊っているとき
背中や後ろ頭を感じろって言われるのか」
とか
「姿勢を良くするためにアゴを引け、
って言われるのか」
とかって、
コーチャーに直される意味がわかってくると思うよ。
最後に・・・
今書いていることは、
カラダの感受力が優れてきてから
自然に感じられるようになる
・・・ってものかもしんないぐらい、
誰のカラダの中にも存在している
“つながり”だから
あせらず
「フーン、そうなってるんだ」
ぐらいに思っておいて、
忘れた頃に実感が得られるようになってきたときに
「あ~コレで正解なのね」
とご確認のために、
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