2007.11.28 (第309話)ドラマティック情熱「タンゴ」ⅩⅩ タンゴの組み方練習!
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エクササイズ&プラクティス集へ
いつもの練習場にやってきた、
和夫と真理。
「昨日のレッスンで
ジュンコ先生からもらったプリント、
持って来た?」
“タンゴの組み方”だろ?
ホラここに」
和夫が真理の目の前でそのプリントを開くと
「そう、コレ・・・今日、練習してみようね。
ジュンコ先生、
『読みながらこの通りやろうとしても、
たぶんわからないところが
いっぱい出てくるだろうから、
次回、質問を受け付けるわね』
って言ってたよね」
そう話しながらも、真理は何だか元気がない。
「どうかしたの?」
という和夫の問いに
「あのね私、タンゴって
あんまり好きじゃないんだ」
「へぇ~、ソレはどうして?」
「うーん、すごく難しく感じるんだ、
もうスタンス(立ち方)のレクチャーから、
私、ついていけてないモン」
真理がそう言うと、
和夫は元気な声で、
「どこがわからないの?
教えるよ」
少し考えてから、真理が言った。
「女性も、もちろん
タンゴポジションって作るのよね?
あの足とカラダの向きがずれるヤツ…」
(第307話参照)
「アァ、そうだよ」
「ネェ、
ちょっとやってみてくれない?」
真理はそう言って、
和夫に男性のタンゴポジションを作ってもらい、
その前に立ってみた。
「男性は“足”の向きは“壁斜め”、
“おへそ”と “顔” の向きは左に1/8ターンして
“LOD”・・・ってことは、
その前に立つ女性は、
“足”の向きは“壁斜め背面”、
“おへそ”と “顔” の向きは左に1/8ターンして
“逆LOD”でいいのかしら?
あ、それから、
左足を、
右足の土踏まずのところに
かかとがくるように前にスリップさせる
これでいいのかな?」
「真理ちゃん、正解だよ。
よくわかってるじゃない!?」
「でも、こんな格好から
スタートなんてやりにくいなぁ。
ねぇ、それにこうやって
お互いカラダをねじって前に立ってから、
手を握って組んでいくってなんか変じゃない?」
と真理が言うと、
和夫はプリントを見ながら
「イヤ、そうじゃないと思うけど・・・」
「ヘ? そうじゃないって?」
「ジュンコ先生のプリントによれば、
さっき真理ちゃんが説明した、
タンゴポジションにはなるけれど、
最初、フロアに立って、さぁ組みましょう!って時は、
もっとナチュラルなはずだよ。
プリントにそって、やってみる?」
ジュンコ先生のプリント
プラクティス
タンゴの組み方
リラックスして立つ、
床からの反作用を受ける・・・は、
他のスイングダンスと一緒。
(第68話参照のこと)
男性、壁斜めに面して始める場合
① 男性、両足をそろえて立つ。
体重は左足に置く。
(女性は、まだ前に位置しているだけ)
② 右足を少し後ろにスリップし、
右足に体重を移す(足先は開かないように注意)
③ 男性の左手と、
女性の右手が組むために上がり始める(呼吸を使う)
④ 男性、③の時点でカラダが足元に対して
少し右回転を始める。
左へのシェイプ。
(回転量は右に1/16=22.5度くらい。
右足スリップ・バック状態で、床からの反作用を受け、
カラダの中から手を上げることにより、ソウなる)
⑤ 男性の左手と女性の右手が合わさる。
⑥ 男性、女性を招き始める。(呼吸を使って)
女性はソレに答え、左へのシェイプを始める。
(右肩甲骨を背骨に向かって斜め下にコンプレッションし、
左肩甲骨を左やや前方にずらす
=第73・74話参照 鎖骨を開く)
スイング・ダンスのときよりもシェイプはきつく
男性の左手は他の種目より少しひじの角度は鋭角に
⑦ 男性の右サイドと女性の中心、
または右サイドが感じられるところに立つ
女性は左足少し前にスリップ状態
⑧ 女性、左へのシェイプを続けながら。
左アームを男性の右アームの後ろへと伸ばし始める。
⑨ 男性、右アームで女性の背中に少し深く触れる
(背筋を超える)
⑩ 女性、左アームを男性の右脇の下側にソッと添える
⑪ 床からの反作用を受けながら、
タンゴポジションに入りつつ、スタートを切る
つまり、左回転を生み、
男性の“足”の向きは“壁斜め”のまま
“おへそ”と “顔” の向きは、
左に1/8ターンして “LOD”
女性の“足”の向きは“壁斜め背面”
“おへそ”と “顔” の向きは、
左に1/8ターンして “逆LOD”
「これはあくまで組み方のアイデア例よ。
人により、また、カップルによって
変化があっても当然OK。
ただ、ひとつのアイデアとして、
またレクチャー用の方向性を示す一例として
参考にして欲しいの」
とジュンコ先生。
真理は少し納得した様子だ。
「最初は、結構普通っぽく組んでスタート。
それから動くことで
タンゴポジションに入っていくわけか。
ちょっとイメージが変わったわ(笑)
ネェ、カズ、練習しようか・・・」
続く 第310話へ
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和夫が真理の目の前でそのプリントを開くと
「そう、コレ・・・今日、練習してみようね。
ジュンコ先生、
『読みながらこの通りやろうとしても、
たぶんわからないところが
いっぱい出てくるだろうから、
次回、質問を受け付けるわね』
って言ってたよね」
そう話しながらも、真理は何だか元気がない。
「どうかしたの?」
という和夫の問いに
「あのね私、タンゴって
あんまり好きじゃないんだ」
「へぇ~、ソレはどうして?」
「うーん、すごく難しく感じるんだ、
もうスタンス(立ち方)のレクチャーから、
私、ついていけてないモン」
真理がそう言うと、
和夫は元気な声で、
「どこがわからないの?
教えるよ」
少し考えてから、真理が言った。
「女性も、もちろん
タンゴポジションって作るのよね?
あの足とカラダの向きがずれるヤツ…」
(第307話参照)
「アァ、そうだよ」
「ネェ、
ちょっとやってみてくれない?」
真理はそう言って、
和夫に男性のタンゴポジションを作ってもらい、
その前に立ってみた。
「男性は“足”の向きは“壁斜め”、
“おへそ”と “顔” の向きは左に1/8ターンして
“LOD”・・・ってことは、
その前に立つ女性は、
“足”の向きは“壁斜め背面”、
“おへそ”と “顔” の向きは左に1/8ターンして
“逆LOD”でいいのかしら?
あ、それから、
左足を、
右足の土踏まずのところに
かかとがくるように前にスリップさせる
これでいいのかな?」
「真理ちゃん、正解だよ。
よくわかってるじゃない!?」
「でも、こんな格好から
スタートなんてやりにくいなぁ。
ねぇ、それにこうやって
お互いカラダをねじって前に立ってから、
手を握って組んでいくってなんか変じゃない?」
と真理が言うと、
和夫はプリントを見ながら
「イヤ、そうじゃないと思うけど・・・」
「ヘ? そうじゃないって?」
「ジュンコ先生のプリントによれば、
さっき真理ちゃんが説明した、
タンゴポジションにはなるけれど、
最初、フロアに立って、さぁ組みましょう!って時は、
もっとナチュラルなはずだよ。
プリントにそって、やってみる?」
ジュンコ先生のプリント
プラクティス
タンゴの組み方
リラックスして立つ、
床からの反作用を受ける・・・は、
他のスイングダンスと一緒。
(第68話参照のこと)
男性、壁斜めに面して始める場合
① 男性、両足をそろえて立つ。
体重は左足に置く。
(女性は、まだ前に位置しているだけ)
② 右足を少し後ろにスリップし、
右足に体重を移す(足先は開かないように注意)
③ 男性の左手と、
女性の右手が組むために上がり始める(呼吸を使う)
④ 男性、③の時点でカラダが足元に対して
少し右回転を始める。
左へのシェイプ。
(回転量は右に1/16=22.5度くらい。
右足スリップ・バック状態で、床からの反作用を受け、
カラダの中から手を上げることにより、ソウなる)
⑤ 男性の左手と女性の右手が合わさる。
⑥ 男性、女性を招き始める。(呼吸を使って)
女性はソレに答え、左へのシェイプを始める。
(右肩甲骨を背骨に向かって斜め下にコンプレッションし、
左肩甲骨を左やや前方にずらす
=第73・74話参照 鎖骨を開く)
スイング・ダンスのときよりもシェイプはきつく
男性の左手は他の種目より少しひじの角度は鋭角に
⑦ 男性の右サイドと女性の中心、
または右サイドが感じられるところに立つ
女性は左足少し前にスリップ状態
⑧ 女性、左へのシェイプを続けながら。
左アームを男性の右アームの後ろへと伸ばし始める。
⑨ 男性、右アームで女性の背中に少し深く触れる
(背筋を超える)
⑩ 女性、左アームを男性の右脇の下側にソッと添える
⑪ 床からの反作用を受けながら、
タンゴポジションに入りつつ、スタートを切る
つまり、左回転を生み、
男性の“足”の向きは“壁斜め”のまま
“おへそ”と “顔” の向きは、
左に1/8ターンして “LOD”
女性の“足”の向きは“壁斜め背面”
“おへそ”と “顔” の向きは、
左に1/8ターンして “逆LOD”
「これはあくまで組み方のアイデア例よ。
人により、また、カップルによって
変化があっても当然OK。
ただ、ひとつのアイデアとして、
またレクチャー用の方向性を示す一例として
参考にして欲しいの」
とジュンコ先生。
真理は少し納得した様子だ。
「最初は、結構普通っぽく組んでスタート。
それから動くことで
タンゴポジションに入っていくわけか。
ちょっとイメージが変わったわ(笑)
ネェ、カズ、練習しようか・・・」
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