2007.11.14 (第295話)ドラマティック情熱「タンゴ」Ⅵ 最もナチュラルなプロムナードへの誘導
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エクササイズ&プラクティス集へ
ジュンコ先生のタンゴのレクチャー、
タンゴの特徴的なテクニックを“当たり前”のこととして、
外側のカタチだけで捉えずに、
音楽的表現として
カラダのナチュラルな運動
相手とのコミュニケーション主体
以上の観点から見直してみようということになったのだが…
「あのぉ、女性とタンゴを踊る時、
ズット気になっていたことがあるのです」
と言い出したのは坂田さん。
「ウォークスをしたら、
勝手にリンク(プログレッシブ・リンク)
されてしまうことが多いのです。
僕のリードが遅いからかもしれないんですが・・・。
でも、リンクのリードというか、
女性をPPに導くリードって
実はよくわからないのです」
(PPに関しては第82話参照)
ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていたが
「女性の方で、
ウォークスの後は必ずリンクだと決め付けて
自分だけでサッサとすましてしまう
・・・コレは絶対NG。
ウォークスとリンクをワンセットで捉えてはダメネ。
ウォークスの後、
“リンクを介さずPPへ”
という流れもあるんだからね」
「実際
ウォークス→プログレッシブ・リンクの前に、
ウォークス→PPへ
もっと言えば
クローズド・ポジション→PPへ
を練習して、もっとも
ナチュラルな
PPへの入り方を体感すれば、
男女共に
“クローズド・ポジションからPPへの身体反応”
がもっと良くなって、
男性・・・力任せのPPへのリード
女性・・・あせって勝手にPPになる
という事態は避けられるでしょうね。
では、みんなにも
チョット体験してもらいましょうね」
ジュンコ先生はカップルになって軽くホールドをし、
向き合うように指示を出した。
「ボディコンタクト(接触)はナシ。
ヒジを張ったりせず、あくまでリラックスしてね」
「では男性の方、
この体勢(軽くホールドをしたクローズドポジション)から、
女性をPPに誘ってみましょう・・・そして
クローズド・ポジション→
PP→
クローズド・プロムナード→
を繰り返し練習してみましょう」
ザワザワ・・・
「ここからどうやったら、
(女性が)PPになってくれるんだ?」
男性陣、みんな戸惑っている様子だ。
「手を使ってもダメなんでしょ?
ボディコンタクトもないし・・・」
ジュンコ先生は、
ニコニコ笑って聞いている。
しばらくたって・・・
「男性の方、いい?
“秘訣”を教えるわ、コレをしたら、
必ず女性をPPに誘導できる・・・
それはね
“何もリードしない”こと」
「え!?何もしないって・・・」
みんな解せないといった雰囲気に
「そう、何もしないで、
自らPPになって“勝手に”
クローズド・プロムナードに向かうのよ」
「女性にそれで伝わるのかナァ」
坂田さんが心配そうだ。
「それに、
女性を放っていくことになりませんか?」
質問してきた。
「そうなるかどうか、
実際やってみたらわかるわ」
ジュンコ先生は笑っている。
実践が始まった。
男性、向かい合ったところから、
“何もリードせず” にPPになり、
クローズド・プロムナードをやってみている。
「本当だ。
ちゃんと女性がPPになってくれる!」
坂田さんだ。
「何もしていないのに、
どうして伝わるんだろう?」
森田さんも不思議そうに言う。
「ちょうど
遅れて女性が反応してくれるンで、
気持ちいいですわ」
と平田さん。
「女性にとってもありがたいですわ。
無理やり何もされないし、
ソレにすごく分かりやすい」
紀子さんが言うと、
トシ子さんも
「せきたてられる感じがしないので、
遅れないでついて行かなきゃって
あせらずにすみます」
「でもなぜ、
何もしないのに上手くいくんでしょう?」
坂田さんが不思議そうに言うと、
ジュンコ先生は笑いながら
「実を言えば、
何もしていないってのはちょっと言い過ぎね。
言い換えれば、
要らない(不必要な)ことは
何もしていない
で、
必要なことはちゃんとしている
だから、上手くいったのよ。
ただしそういう場合はある意味、ナチュラル過ぎて
自分で何かをやったと言う自覚がなかなか持てない・・・。
だから、残念ながら後には残りにくいし、
要らないものをちょっとでも足しちゃうと、
途端にできなくなっちゃう可能性もあるわ」
「と、いうことで、
ちゃんとするべき必要なことのみを、
意識的にクローズアップし、発展させていき
もっと
自覚的なリード&フォロー
にしていきましょう」
続く 第296話へ
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タンゴの特徴的なテクニックを“当たり前”のこととして、
外側のカタチだけで捉えずに、
音楽的表現として
カラダのナチュラルな運動
相手とのコミュニケーション主体
以上の観点から見直してみようということになったのだが…
「あのぉ、女性とタンゴを踊る時、
ズット気になっていたことがあるのです」
と言い出したのは坂田さん。
「ウォークスをしたら、
勝手にリンク(プログレッシブ・リンク)
されてしまうことが多いのです。
僕のリードが遅いからかもしれないんですが・・・。
でも、リンクのリードというか、
女性をPPに導くリードって
実はよくわからないのです」
(PPに関しては第82話参照)
ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていたが
「女性の方で、
ウォークスの後は必ずリンクだと決め付けて
自分だけでサッサとすましてしまう
・・・コレは絶対NG。
ウォークスとリンクをワンセットで捉えてはダメネ。
ウォークスの後、
“リンクを介さずPPへ”
という流れもあるんだからね」
「実際
ウォークス→プログレッシブ・リンクの前に、
ウォークス→PPへ
もっと言えば
クローズド・ポジション→PPへ
を練習して、もっとも
ナチュラルな
PPへの入り方を体感すれば、
男女共に
“クローズド・ポジションからPPへの身体反応”
がもっと良くなって、
男性・・・力任せのPPへのリード
女性・・・あせって勝手にPPになる
という事態は避けられるでしょうね。
では、みんなにも
チョット体験してもらいましょうね」
ジュンコ先生はカップルになって軽くホールドをし、
向き合うように指示を出した。
「ボディコンタクト(接触)はナシ。
ヒジを張ったりせず、あくまでリラックスしてね」
「では男性の方、
この体勢(軽くホールドをしたクローズドポジション)から、
女性をPPに誘ってみましょう・・・そして
クローズド・ポジション→
PP→
クローズド・プロムナード→
を繰り返し練習してみましょう」
ザワザワ・・・
「ここからどうやったら、
(女性が)PPになってくれるんだ?」
男性陣、みんな戸惑っている様子だ。
「手を使ってもダメなんでしょ?
ボディコンタクトもないし・・・」
ジュンコ先生は、
ニコニコ笑って聞いている。
しばらくたって・・・
「男性の方、いい?
“秘訣”を教えるわ、コレをしたら、
必ず女性をPPに誘導できる・・・
それはね
“何もリードしない”こと」
「え!?何もしないって・・・」
みんな解せないといった雰囲気に
「そう、何もしないで、
自らPPになって“勝手に”
クローズド・プロムナードに向かうのよ」
「女性にそれで伝わるのかナァ」
坂田さんが心配そうだ。
「それに、
女性を放っていくことになりませんか?」
質問してきた。
「そうなるかどうか、
実際やってみたらわかるわ」
ジュンコ先生は笑っている。
実践が始まった。
男性、向かい合ったところから、
“何もリードせず” にPPになり、
クローズド・プロムナードをやってみている。
「本当だ。
ちゃんと女性がPPになってくれる!」
坂田さんだ。
「何もしていないのに、
どうして伝わるんだろう?」
森田さんも不思議そうに言う。
「ちょうど
遅れて女性が反応してくれるンで、
気持ちいいですわ」
と平田さん。
「女性にとってもありがたいですわ。
無理やり何もされないし、
ソレにすごく分かりやすい」
紀子さんが言うと、
トシ子さんも
「せきたてられる感じがしないので、
遅れないでついて行かなきゃって
あせらずにすみます」
「でもなぜ、
何もしないのに上手くいくんでしょう?」
坂田さんが不思議そうに言うと、
ジュンコ先生は笑いながら
「実を言えば、
何もしていないってのはちょっと言い過ぎね。
言い換えれば、
要らない(不必要な)ことは
何もしていない
で、
必要なことはちゃんとしている
だから、上手くいったのよ。
ただしそういう場合はある意味、ナチュラル過ぎて
自分で何かをやったと言う自覚がなかなか持てない・・・。
だから、残念ながら後には残りにくいし、
要らないものをちょっとでも足しちゃうと、
途端にできなくなっちゃう可能性もあるわ」
「と、いうことで、
ちゃんとするべき必要なことのみを、
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