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スロー・フォックストロットの

リバース・ウエーブ

まずは、
男性のステップについてのレクチャーが始まった。



「ナンデでしょうナァ、
女性をヒールターンさせた後・・・
2歩目の右足が、グラつくんですわ。
リバース・ターンのときには、
そんなこと(グラついたり)にならないのに」

平田さんからの質問だ。



「どのアライメント
(=部屋に対する足の方向 第232話参照)
から始めているのかしら?」
とジュンコ先生。



「え~っと、
“壁斜めに面した”ところからですな」




「それなら、もっともポピュラーなモノね。
でも、2歩目で、
リバース・ターンでは立てるのに、
ウエーブでは上手くいかないわけね?
たぶんそれは、
リバース・ターンよりも

回転量が多い
からでしょうね」


ジュンコ先生は続ける。


「リバース・ターンのときは、
1歩目(中央斜めに面して)から
2歩目(壁斜めに背面して)までの

回転量が 1/4

リバース・ウエーブのときは、
1歩目(壁斜めに面して)から
2歩目(壁に背面して)までの

回転量が 3/8

だから、

リバースターンより

1/8(45度)多い
の。

回転量は多くなれば
それだけコントロールが難しくなるわね。
そして、3歩目の左足後退の時には
さらに

1/8 回転して、

壁斜めに背面する・・・
この、前半の3歩の左回転が上手く行かないと、
中盤の“連続3歩後退”は苦しくなるわね」



「ホントですね。
前半の3歩のバランスって難しいナァ。
僕の場合は、3歩目の左足で立てないです。
シャドウでやってもソウ(立てない)だから、
女性と組んだらどうなるんだろう?」

坂田さんがシャドウ練習しながら言っている。



「そうね、ココはまず、

ヒールターンのリードのところを

今一度勉強してもらって、
(詳しくは第246話参照)
1歩目の終わりのライズを仕掛けるタイミングと
その質について学習、練習を積む・・・
特に、

女性との“対話”を見直して欲しいわね。

そしてリバース・ウエーブの際には、
リバース・ターンのとき以上に

しっかりと

インナーマッスルを使い

(カラダの奥、みぞおち辺り)

カラダの中の引き込み

プラス

左回転をやり続けて

中盤の“連続3歩後退”につないでいく


ということがポイントね」



「カラダの中なんて
そういえば意識していないですナァ。
1歩目の左足から1歩目の右足へ、足を使って、
しっかり立って・・・とやっていましたが、
ソウですか、

足ではなく、カラダの中で

ステップをつないでいくって感じ


なんですな」




「そうよ、平田さん。
で、上手くいけば、結果、

左スウェイがかかる

(コレもモチロンカラダの中から)

② 3歩目がしっかりと

T(トウ=つま先)で立てる

(つまりアップ状態をキープでき、
ソコからゆっくりとコントロールして
H(ヒール=かかと)が下りれるようになる)
逆に上手くいかないときは、
スウェイがかからない・・・
中盤の後退でバックバランス(ひっくり返る)
それに、T(トウ=つま先)で立てずに
すぐにH(ヒール=かかと)がついちゃう。」



カップルでの練習をジュンコ先生から促され、
みんな開始している。



「先生、

女性は内回りで

男性の外回りを助ける


・・・コレはリバースターンのときと一緒の、
ヒールターンにおけるテクニックですよね。
でも、リバース・ウエーブのときは、
どのへんまで回転したらいいんですか?
女性もリバース・ターンのときより回転量、
多いですよね、当然・・・」

千恵子さんが質問だ。



「その通り、女性の回転量は、
1歩目(壁斜めに背面して)から
2歩目(壁斜めに面して)までの

回転量は 1/2

男性と同じく、

リバース・ターンのときより

1/8(45度)多い
の」



「わぁ~そんなに回転するんですか。
難しいナァ」

千恵子さんが、森田さんと組んで、
自分の回転量を正確にできるよう心がけながら、
男性の外回りを助けるようにすると



「わぁ、すごくやりやすい。
2歩目でグラつかなくなりました」

と、森田さんは大喜びだ。



「女性のヒールターンテクニック
もう一度見直して(第248258話参照)
男性を上手く外回りに回転を促してあげてね。
ホールドで引っ張ることはNGよ」


「さぁ、前半3歩が上手くいったら、

中盤の“波”“うねり”の表現に突入ね」



      続く 第283話へ



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