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ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットのレクチャーの続き

カップルになって
リバースターンの前半に取り掛かっている。

女性がヒールターン

男性はそれを導く役割だが・・・



「サァ、どうかな、問題はあるかしら?」
ジュンコ先生はみんなを見て回っている。



「先生、これって
(ヒールターンの)リード、あるんですよね?
なんだか、私、
次、ヒールターンだって知っているから
できているように思うんです。
無理やり、ヒール、
そろえて回っているような・・・」
 
スローは初めてというカナちゃんだ。

「ワルツのダブルリバース・スピンは
習ったことあるんですけど、
そのときも男性から

どんなリードがあったら

ヒールターンになるのか


分からなかったんです」




一緒に組んでいる坂田さんもスローはビギナー。
申し訳なさそうにコウ言い出した。
「僕のリードが悪いから・・・すみません。
実は、ヒールターンのリードって言われても、
よく分からないんです。
以前、僕もダブルリバースは
違うサークルで習ったことがあるのですが、
そのときも組んだ女性が
一人でやってくれていたようで、
リードした手ごたえはありませんでした。

上手い女性についていって

ただ足型をやっていた


できていたって感じでした」




千恵子さんから手が上がり
「先生、足がそろいません。

足がそろう前に

男性が回りこんでくる
ように

思うんですけれど…」




一緒に組んでいるのは、森田さんだ。
「え?僕、早いですか?」



ジュンコ先生はみんなの意見を聞きながら
「じゃぁ、ヒールターンのリード&フォロー、
上手くいっているよってカップルはいるかしら?」



トシ子さんが手を上げた。
「スッと、ライズしてくださるので、
アァ、ヒールターンだなって分かります」




組んでいたのは平田さんだ。



「これで良いのかどうなのか
分からないままやってますわ。
アァ、伝わっているなという実感は
そんなにないので
リードに自信があるかと聞かれれば
・・・ありません(笑)」




「OK、色々問題があるようね。
でも共通しているのは、
お互いの動きを知らないこと
そして踊っている間、
お互い
何も“対話”が為されていないままであること…」

「と、言うことで、
男女の関わりから
ヒールターンを見直していきましょう。
まずは、そもそも、
何で女性がヒールターンという
アクションになっちゃうのか?
ってところから見てみると、
外回りする男性がいるから・・・なのよね。
つまり、ヒールターンって大雑把に言えば

その場に止まって

超内回りしている現象
ね。

で、

外回りの男性を

上手く回してあげないと

意味がない
わけよ。

まぁ言えば、
いくら見た目に美しいヒールターンができていても、
外回りの男性がやりにくいようだと、
本末転倒になっちゃうの。
だから、まずは、
ヒールターンって難しいテクニックの前に

右足に左足をそろえる

・・・これができるようになるのが必須ね。
ということで、男性のリード

女性の右足に左足を

そろえてもらえるように導く


・・・を目指してみて」



みんな真剣に聞いてはいるが、
まだピンと来ない人もいるようだ。



ジュンコ先生の話は続く。

「では、実際にやってみるわよ。
今のカップルのままでいいから
お互いを客観的に見れるように、
少し離れてホールドをしてね、こんな風に」
ジュンコ先生はそばにいた、
真理とホールドしてみせた。
右手は背中にあてがっているが、
左手はヒジの辺りを持っている。
そして、
「ココから、
男性、左足前進、
女性、右足後退するわけだけど、
このアクションのときから対話を試みるのよ。
男性『ハーイ、下がってね』
女性『ハーイ、下がります』 
※なぜ『ハーイ』というかは(第243話参照)
こうすると、

男性の前進と

女性の後退の間に関連がある


ことがハッキリと体感できてくるわ。
つまり、リード&フォローの実感ね。
これができたら、次、
女性の左足が右足にそろうまで、
女性を動かしてみて

男性『ハーイ、そろえてね』
女性『ハーイ、そろえます』
と、心の中で対話を持ってね。
で、男性は女性の足がそろうまで感じ届けること。
女性は左足を寄せるというアクションを
ゆっくり味わいながらやってみて。
サァ、できるかしら?」



「先生、を使ってもいいんですか?
女性に足をそろえてもらうとき」

坂田さんだ。



「もちろんよ。
ホールドで締めていたら
女性が下がれない
わね」



ジュンコ先生は巡回している。

「千恵子さん、
きれいに足がそろってきたわね、
どんな感じかしら?」



「ハイ、
右足を一歩下がったときは、
ヒザが緩んでいるんですが、
男性が左足をそろえさせようとしてくれたら、
その右足がスーッと立ち上がってきて、
ソレにあわせて左足が
引き寄せられてくる感じでそろいました。
男性と合ってくると面白いですね!」




「ノーフットライズ=NFRを感じたのね。
いいことよ。
森田さんのリードも良かったのね」
とジュンコ先生。



ノーフットライズ=NFR??

意味の分からない人もいるようだが・・・



「OK、ではヒールターンのリード側から
詳しくみていきましょう」

続きは次回へ



      続く 第246話へ



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