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さて、“坂田さんからの質問”(第231話)
「ワルツのウィーブ・フロム・PPにおける問題箇所」
を、モウ一度振り返ってみよう。

その箇所とは、最初の部分
プロムナード・ポジションから
アウトサイド・パートナーなるまでの間

もっと絞り込んで言えば、
右足PPから始まる1~3歩目のことだね。
ここは女性に、
「これからウィーブしますよ」
とリードする部位
でもあるんだ。

女性と一緒に行くと
ダンゴ状態に込み合ってしまう
自分が止まって女性を先に通そうとすると
“ウイング”と間違われてしまう
つまるところ
男性がほんの少し遅れて
女性を先に動かしてあげれば良いということなのだが、
ほんの少しの加減が分からない。  
さてどうすればいいか?

・・・で、

正しいアライメントの理解から(第232話)

この問題を解決してみようってわけ!!



「よくみんなが使う

オープン・インピタス・ターンの

後のウィーブ


で、
ポイントとなる部位のアライメントを説明するわ。
さぁ、みんなついて来てね」


ジュンコ先生はそういって、
男性ステップのシャドウを始める体勢だ。


「オープン・インピタス・ターンが終わって、
中央斜めにPPの形をとっているところから始めて
ココから右足を1歩前進させる。
PPのままでね」



みんなもジュンコ先生のまねをして、
右足一歩、PPで踏み出している。



「この時のアライメントって分かるかしら? 
坂田さん、どうかな?」



「え~と、今、
足は中央斜めに向いているから
“中央斜めに面している”ですか?」




するとすぐ隣で
同じようにシャドウをしていた森田さんが
「あれ? 足とカラダは
違うところを向いているんじゃぁないですか?」

と言い出した。



「では森田さんは、足・カラダ、
それぞれドコを向いていると思うのかしら?」
とジュンコ先生。



「足は中央斜めだけど、
カラダはPPで絞っているから
・・・LODかな?」




「正解!ということは、
アライメントは?」



「???」



「OK。
教科書にはこんなふうに書いてあるのよ」
ジュンコ先生は白板にコウ書いた。


足は中央斜めに向けて

カラダはLODに面して




「アァ、こういう風にすると、
カラダは女性のほうにちゃんと向いている
って感じですね。
僕は足の向きしか今まで考えていませんでした」

坂田さんが納得したようだ。



「では次、
2歩目の左足前進のときのアライメントは
・・・サァ、ちょっと難しいわよ。
分かるかしら?」



・・・



「ヒントは、
この1歩目から2歩目にかけて女性に
『次、ウィーブですよ』とリードをする、
つまり左回転を始めているの」



「カラダのねじれを戻すんじゃないですか?」
と、声を上げたのは和夫だった。

「今は、足は中央斜め、
カラダはLODと、
カラダは右にねじれているわけだから、
ソレを戻して足の向きと一緒にすれば、
左回転を生む。
それが女性に対する
リードになるのではないでしょうか?」




「その通り!
では、左足のアライメント、分かるかしら?」



「カラダも足も
中央斜めに向かうということで、

中央斜めに面して ですか?」




「大正解よ。
サァ、みんな分かるかしら」



???な人が多いようだ。



「では、一緒にそのリードをする箇所だけを
ゆっくり拡大してやってみましょう。
いい? 
1歩目PPの右足の上で、

カラダの中をゆっくりと

ライズをかけながら左回り
にして、

ねじれを解いていくの。
すると、

ホールドも左回転を始め、

そして、PPの形で後ろにあった

左足がゆっくり

右足に近寄ってくる


・・・良く観察してね。
この動きをやり続けると、
カラダの向きと地面に着地している右足の向きが
“中央斜め”に向いてそろう
ときがやってくるわ。
そのときに、

2歩目の“左足前進”となれば

運動がナチュラルにできた証拠

2歩目のアライメントは、
カラダと向きがそろうことで、

中央斜めに面してとなる」



「左足は、
トウ(T)でつきたくなりましたが、
それでいいですか?」

森田さんが確認する。



「そう、それで正解よ。
ソコから左回転を続け、

3歩目の右足を壁斜めに背面ね」



「あ、壁斜めまでか・・・。
僕はもっと回転していたようです。
そう、LODくらいまで。
だから、余計に
アウトサイド・パートナー
しにくかったんですね」

坂田さんが言うと、



「ソウね。
4歩目の左足後退のときが

LODに背面なの」
 


「ウィーブのリードのために男性の動きを
“ほんの少し遅らす”加減が分かってきました。
つまり、何をやること
“ほんの少し遅らす”ことが
できるかがわかったんです」
と、坂田さん。



「アラ、すごいわね。
説明してみて」



「ハイ、カラダの向きと
地面に着地している右足の向きが
“中央斜め”に向いてそろうときを目指す時間、
つまり、
中央斜めに“向けて”が
“面して”になるまでの時間
が、
“ほんの少しの時間”に
当たるんじゃぁないでしょうか?
2歩目の左足がカラダの下に寄ってきて
出て行くまでの時間ともいえますけれども・・・」




「坂田さん、ソノ通りよ!
ぜひ、女性と踊って確かめてみてね」



「先生、女性は?
女性のアライメントも知りたいです。
男性のリード、難しそうだし、
女性にも何か出来るんじゃないかと思って」

カナちゃんだ。



「OK、では女性に移りましょう」



      続く 第234話へ



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