2007.09.11 (第231話)社交ダンスの華「ワルツ」XLⅤ ウイーブ・フロム・PPのリードは困難!?
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ジュンコ先生の
ウィーブ・フロム・PPのレクチャーの途中、
最初の部分の
プロムナード・ポジション から
アウトサイド・パートナーになるまでの間
ココが誰と踊っても上手く行かないと坂田さん。
「どんな風になっちゃうのかしら・・・
上手くいかないって」
というジュンコ先生の質問に、
「ハイ、エ~表現が難しいんですが、
女性と一緒に行くと、
ダンゴ状態に込み合ってしまうんです。
特に、アウトサイド・パートナーのとき、
女性を不当に押しだしているような(笑)
あんまり進んでくれない女性も多いので、
もっと遠くに行ってくれたらいいなと思って、
思わず手を使おうとすると
『押さないで』って言われてしまい、
それなら
自分が止まって女性を
先に通そうとすると、
“ウイング”と間違われてしまう。
ある方から
男性がほんの少し遅れて
女性を先に動かしてあげればいいのよ
とアドバイスを受けて、
1歩目の右足から2歩目の左足に出て行く時に
遅らせてみたんです」
「どうなったのかしら?」
「はい。
それで少しは上手くいく場合もいれば、
相手によっては上手くいかない場合もあります。
“ほんの少し”の加減が分からないのです」
「OK、坂田さん。
今のお話は多くの人が抱えている悩みと一緒よ。
とても大切な内容だから一緒に解決していきましょう」
ジュンコ先生はそういって、
みんなのほうに向き直った。
「こういう問題を解決する際に忘れてはいけないのが、
ダンスは行き着くところ
非常に相対的なものであるから
何かコレという
絶対的なものを持っていない限り
色々な条件でブレてしまう・・・ってこと」
「簡単に言えば、
今回の坂田さんの質問の場合も
『女性よりも遅れて』とか
『女性を進ませた後に』という風に、
女性を基準にテクニックを組み立てることが
“相対的”ってことなんだけど、
これだと女性の技量に
ものすごく左右されてしまうわ。
しかも『ほんの少し』なんて
非常に曖昧な言い方でしょ。
“今”にふさわしいちょうどいい加減、
を見極めて瞬間的に
動けるようになっていくためには、
何度も言うように、
ある絶対的な基準が必要、
またそのテクニックが何であるのかを知り、
習得しなければいけないと思うのよ」
「じゃぁ、
ウィーブの1歩目から2歩目にかけても、
ソノ絶対的なテクニックを
僕が使えるようになったら、
“男性がほんの少し遅れて、
女性を先に動かしてあげる”
相対的なテクニックが
“結果”できるようになる、
そういうことですね!?」
「ご名答!
そのためにも男性は、
相手(この場合女性)とどのような関係になりたいのか、
この場合プロムナード・ポジション →
アウトサイド・パートナーというポジション変換も
正しく把握しておく必要があるわね」
みんなも
うなずきながら聞いている。
「さて、ではその絶対的なテクニックとは何か?
という話に移るわね。
それは
カラダの内側から起こる
アラインメントの変化よ」
「先生、アラインメントって何でしたっけ?」
カナちゃんが言うと
「分かる人いるかな・・?
千恵子さん、どうかしら?」
とジュンコ先生
「え~、こういうの苦手なんですけど。
あの“壁ナナメ”とか言うやつですよね?
たぶん、ダンスを踊るときの方向。
部屋に対して、
自分がドッチ向いているか・・・」
と、千恵子さんが答えると
「“部屋に対しての自分の方向”は正解よ。
ただし、自分の“何の方向”かしら?」
「自分の何?
え、“カラダの向き”ですか?
“顔の向き”ではないだろうし・・・」
千恵子さん、分からなくなっているようだが、
その様子を見ながらジュンコ先生が言った。
「ダンス用語って、ややこしいわね(笑)
でも、ココはこの際しっかり
覚えなおしておきましょうか。
さっき言ったように、
“カラダの内側から起こる
アラインメントの変化”という、
絶対的なテクニック
をソレこそ自分のカラダで
理解する指標になるものだからね」
「正解は、
“足の向き”なの。
つまり、アライメントとは簡単に言えば
フロアーに対する足の位置のこと
教科書のフィガー説明で書いてあるのは
ステップの終わりで
部屋に対して足が向いている方向
実は、男性のウィーブの1歩目から2歩目にかけて、
コレ=アライメントを知ることが
重要なキーになってくるのよ」
次回へ
続く 第232話へ
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最初の部分の
プロムナード・ポジション から
アウトサイド・パートナーになるまでの間
ココが誰と踊っても上手く行かないと坂田さん。
「どんな風になっちゃうのかしら・・・
上手くいかないって」
というジュンコ先生の質問に、
「ハイ、エ~表現が難しいんですが、
女性と一緒に行くと、
ダンゴ状態に込み合ってしまうんです。
特に、アウトサイド・パートナーのとき、
女性を不当に押しだしているような(笑)
あんまり進んでくれない女性も多いので、
もっと遠くに行ってくれたらいいなと思って、
思わず手を使おうとすると
『押さないで』って言われてしまい、
それなら
自分が止まって女性を
先に通そうとすると、
“ウイング”と間違われてしまう。
ある方から
男性がほんの少し遅れて
女性を先に動かしてあげればいいのよ
とアドバイスを受けて、
1歩目の右足から2歩目の左足に出て行く時に
遅らせてみたんです」
「どうなったのかしら?」
「はい。
それで少しは上手くいく場合もいれば、
相手によっては上手くいかない場合もあります。
“ほんの少し”の加減が分からないのです」
「OK、坂田さん。
今のお話は多くの人が抱えている悩みと一緒よ。
とても大切な内容だから一緒に解決していきましょう」
ジュンコ先生はそういって、
みんなのほうに向き直った。
「こういう問題を解決する際に忘れてはいけないのが、
ダンスは行き着くところ
非常に相対的なものであるから
何かコレという
絶対的なものを持っていない限り
色々な条件でブレてしまう・・・ってこと」
「簡単に言えば、
今回の坂田さんの質問の場合も
『女性よりも遅れて』とか
『女性を進ませた後に』という風に、
女性を基準にテクニックを組み立てることが
“相対的”ってことなんだけど、
これだと女性の技量に
ものすごく左右されてしまうわ。
しかも『ほんの少し』なんて
非常に曖昧な言い方でしょ。
“今”にふさわしいちょうどいい加減、
を見極めて瞬間的に
動けるようになっていくためには、
何度も言うように、
ある絶対的な基準が必要、
またそのテクニックが何であるのかを知り、
習得しなければいけないと思うのよ」
「じゃぁ、
ウィーブの1歩目から2歩目にかけても、
ソノ絶対的なテクニックを
僕が使えるようになったら、
“男性がほんの少し遅れて、
女性を先に動かしてあげる”
相対的なテクニックが
“結果”できるようになる、
そういうことですね!?」
「ご名答!
そのためにも男性は、
相手(この場合女性)とどのような関係になりたいのか、
この場合プロムナード・ポジション →
アウトサイド・パートナーというポジション変換も
正しく把握しておく必要があるわね」
みんなも
うなずきながら聞いている。
「さて、ではその絶対的なテクニックとは何か?
という話に移るわね。
それは
カラダの内側から起こる
アラインメントの変化よ」
「先生、アラインメントって何でしたっけ?」
カナちゃんが言うと
「分かる人いるかな・・?
千恵子さん、どうかしら?」
とジュンコ先生
「え~、こういうの苦手なんですけど。
あの“壁ナナメ”とか言うやつですよね?
たぶん、ダンスを踊るときの方向。
部屋に対して、
自分がドッチ向いているか・・・」
と、千恵子さんが答えると
「“部屋に対しての自分の方向”は正解よ。
ただし、自分の“何の方向”かしら?」
「自分の何?
え、“カラダの向き”ですか?
“顔の向き”ではないだろうし・・・」
千恵子さん、分からなくなっているようだが、
その様子を見ながらジュンコ先生が言った。
「ダンス用語って、ややこしいわね(笑)
でも、ココはこの際しっかり
覚えなおしておきましょうか。
さっき言ったように、
“カラダの内側から起こる
アラインメントの変化”という、
絶対的なテクニック
をソレこそ自分のカラダで
理解する指標になるものだからね」
「正解は、
“足の向き”なの。
つまり、アライメントとは簡単に言えば
フロアーに対する足の位置のこと
教科書のフィガー説明で書いてあるのは
ステップの終わりで
部屋に対して足が向いている方向
実は、男性のウィーブの1歩目から2歩目にかけて、
コレ=アライメントを知ることが
重要なキーになってくるのよ」
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