2007.09.08 (第228話)社交ダンスの華「ワルツ」XLⅡ ホイスク女性のネックターン
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グループレッスンで
初めてホイスクを習ったとき、
面白いな、楽しいな・・・と思ったわ。
だってね、
足を交差したところで
先生が
「ハイ、そこで右を向いて」
と言ったのよ。
それまでは
「左上を見て」
「男性の右肩越しに顔を置いて」
ばっかりだったのに。
だから、右を見るって新鮮な感じだったんだ。
でもね、ソコから悲劇は始まって・・・
なんだか上手くいかないわけよ。
「右を向かなきゃ」と思った途端、
ドタッって
カラダ全部が一気に開いちゃう。
それに、
「タンゴじゃないんだから、
そんなに速く向いたらダメ。もっと優雅にね」
と注意されるが、私、タンゴのことも知らないし、
もちろん優雅にはヤロウと思っているんだけどなぁ。
先生がお手本を見せてくれた。
あらぁ、美しい!
すごく、ユッタリと流れるように向きを変えている。
見ているだけで、うっとり、ニッコリしてきそう・・・
それに比べ
ワタシなんて、きっと不細工なんだろうなぁ。
自分の姿、見ていないけど、怖いなぁ。
でも、一体、先生がやるのと
自分がやるのとドコが違うんだろう!?
まぁ、言うなれば、
ただ、
顔の向きを変えるだけのことなのに・・・。
ジュンコ先生の
ホイスクのレクチャーが続いている。
「ホイスクを成功に導く、
女性の重要なテクニックをもう一度まとめるわね。
(第228話参照)
1歩目、男性からのリードを受け、
カラダの内側が右回転し、
ソレが
左足のモモの付け根の右回転につながり
結果、2歩目の左足が
トウ・ターン・イン(=つま先が内側に向く)する
よって、左足着地後、床の上での回転はナシ
だったわね。
実はこの一連のアクションがスムーズにできて初めて、
目指す
優雅なPPへのネックターン
=首の返しが可能になるのよ」
カナちゃんが、声を上げた。
「あ~ワタシの不得意なところです。
いろんな人から注意を受けるんですよ。
向きを変えるのが速すぎるとか、
カラダと首が一緒に回っているとか・・・
どうしたらいいんだろう?と思っていました」
「そうね、なかなか難しいところね。
ポイントは右に向きを変える、
タイミング(いつの時点がいいのか?)
とその
速さね。
実際に上記の女性の
ホイスクテクニックをやりながら、見てみましょう」
ジュンコ先生はカップルにさせ、
軽くホールドをするよう指示を出した。
「女性の方、
上記のテクニックをゆっくり丁寧にやってみて。
男性の方ももちろん
1歩目で女性をPPにリードする・・・を試してね。
そしていい?女性の方、
自分のカラダを良く観察するのよ。
わざとではなく
“顔が右に向きたくなるところはどこか?”
また、その時のカラダの様子を感じながら、
実際、顔の向きを変えていっているプロセスで
カラダの各部分がどんな風に動いているのか、
どんなことでもいいから、
感じ取れるものをすべて感じ取ってみて欲しいの、
サァできるかしら?」
・・・
「頭と、カラダの内側と外側、
脚(足)とかの各部分がうまく分かれて、
それでまた連動しているよう感じるんですが。
その結果、顔の向きが変わったような・・・」
紀子さんだ。
「あら、とても細やかに感じ取れたのね。
感じたままに言ってみてちょうだい」
「ハイ。
まず、1歩目の右足から2の始まりで左足が
トウ・ターン・イン(=つま先が内側に向く)
した直後ぐらいまでは、
カラダの中は右に回っていますが、
カラダの外は、
それとは反対に左に回ってバランスを取っている
ように感じます
その間の顔の向きは
左を向いているほうが、
やはりバランスがとれているように思います。
右を向きたくなるのは、
3歩目を引き寄せている間です。
タイミングで言うなら
2の後半から3にかけてでしょうか
顔を向ける速さは
右足を交差する速度と
一緒くらいだと感じます。
そのときも
顔が右を向く分、
足の向きと揃うので
カラダの内側は解ける(右に回る)のですが、
外側は逆に左に締めようともする分、
バランスが取れているように感じます」
「紀子さん、完璧!(笑)
良く感じられたわねぇ。
そうなの。
カラダの各部分が上手い具合に連動をしている・・・
特に、下半身の回転と頭の回転とに
時間差が生じる所に
ホイスクの女子の見せ所があるだけではなく、
ホイスクを成功に導く女性のテクニックがあるのよ」
続く 第229話へ
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だってね、
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先生が
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と言ったのよ。
それまでは
「左上を見て」
「男性の右肩越しに顔を置いて」
ばっかりだったのに。
だから、右を見るって新鮮な感じだったんだ。
でもね、ソコから悲劇は始まって・・・
なんだか上手くいかないわけよ。
「右を向かなきゃ」と思った途端、
ドタッって
カラダ全部が一気に開いちゃう。
それに、
「タンゴじゃないんだから、
そんなに速く向いたらダメ。もっと優雅にね」
と注意されるが、私、タンゴのことも知らないし、
もちろん優雅にはヤロウと思っているんだけどなぁ。
先生がお手本を見せてくれた。
あらぁ、美しい!
すごく、ユッタリと流れるように向きを変えている。
見ているだけで、うっとり、ニッコリしてきそう・・・
それに比べ
ワタシなんて、きっと不細工なんだろうなぁ。
自分の姿、見ていないけど、怖いなぁ。
でも、一体、先生がやるのと
自分がやるのとドコが違うんだろう!?
まぁ、言うなれば、
ただ、
顔の向きを変えるだけのことなのに・・・。
ジュンコ先生の
ホイスクのレクチャーが続いている。
「ホイスクを成功に導く、
女性の重要なテクニックをもう一度まとめるわね。
(第228話参照)
1歩目、男性からのリードを受け、
カラダの内側が右回転し、
ソレが
左足のモモの付け根の右回転につながり
結果、2歩目の左足が
トウ・ターン・イン(=つま先が内側に向く)する
よって、左足着地後、床の上での回転はナシ
だったわね。
実はこの一連のアクションがスムーズにできて初めて、
目指す
優雅なPPへのネックターン
=首の返しが可能になるのよ」
カナちゃんが、声を上げた。
「あ~ワタシの不得意なところです。
いろんな人から注意を受けるんですよ。
向きを変えるのが速すぎるとか、
カラダと首が一緒に回っているとか・・・
どうしたらいいんだろう?と思っていました」
「そうね、なかなか難しいところね。
ポイントは右に向きを変える、
タイミング(いつの時点がいいのか?)
とその
速さね。
実際に上記の女性の
ホイスクテクニックをやりながら、見てみましょう」
ジュンコ先生はカップルにさせ、
軽くホールドをするよう指示を出した。
「女性の方、
上記のテクニックをゆっくり丁寧にやってみて。
男性の方ももちろん
1歩目で女性をPPにリードする・・・を試してね。
そしていい?女性の方、
自分のカラダを良く観察するのよ。
わざとではなく
“顔が右に向きたくなるところはどこか?”
また、その時のカラダの様子を感じながら、
実際、顔の向きを変えていっているプロセスで
カラダの各部分がどんな風に動いているのか、
どんなことでもいいから、
感じ取れるものをすべて感じ取ってみて欲しいの、
サァできるかしら?」
・・・
「頭と、カラダの内側と外側、
脚(足)とかの各部分がうまく分かれて、
それでまた連動しているよう感じるんですが。
その結果、顔の向きが変わったような・・・」
紀子さんだ。
「あら、とても細やかに感じ取れたのね。
感じたままに言ってみてちょうだい」
「ハイ。
まず、1歩目の右足から2の始まりで左足が
トウ・ターン・イン(=つま先が内側に向く)
した直後ぐらいまでは、
カラダの中は右に回っていますが、
カラダの外は、
それとは反対に左に回ってバランスを取っている
ように感じます
その間の顔の向きは
左を向いているほうが、
やはりバランスがとれているように思います。
右を向きたくなるのは、
3歩目を引き寄せている間です。
タイミングで言うなら
2の後半から3にかけてでしょうか
顔を向ける速さは
右足を交差する速度と
一緒くらいだと感じます。
そのときも
顔が右を向く分、
足の向きと揃うので
カラダの内側は解ける(右に回る)のですが、
外側は逆に左に締めようともする分、
バランスが取れているように感じます」
「紀子さん、完璧!(笑)
良く感じられたわねぇ。
そうなの。
カラダの各部分が上手い具合に連動をしている・・・
特に、下半身の回転と頭の回転とに
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