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エクササイズ&プラクティス集へ




さて、ジュンコ先生の
ホイスクのレクチャーに戻ろう。

「ホイスクのリードで
気をつけなければならないこと、
ソレはタンゴのリンクにもつながるものなんだけど

(第223話参照)
ひとつには、第1歩目のCBMの理解
(第224話参照)
もうひとつは、以前、
リバースターンのときも話したのだけれど

(第207話参照)
カラダの深層部の小さな筋肉の範囲を動かし、
そして、ズーっと動きをつないでいくこと




みんなはジッと聞きいっている。



「男性、CBMをかけての左足一歩目から、
CBMをほどくことによって2歩目の右足を用意、
ヒップを元に戻して右回転を起こし、
左足PPで後ろに交差・・・

この一連の運動が、カラダの中で

一筆書きできる感じにつなげていくの。

細やかに切れ目なく、
自分の動きが捉えられるに従って、
『あ、今、女性の足がかかっていっているな』
というような、女性のアクション感覚までもが、
共に、心地よく体感できるはず。
そうなって初めて“リードOK”と言いたいわね」



「ということは、
女性の右足が後ろにかかったかどうか
よく分からないってときは、まだダメなのですね」

と坂田さん。

リードしたはずなんだけどってことが
多いように思うんです。
自分のことに精一杯で。
『ちゃんとCBM かけて、それをほどいて・・』
ってやっている間に、
女性のことが分からなくなってしまいそうなんです」




「アノね、
これはホイスクのリードだけに
かかわらずなんだけれど、
リードってね、最終的には

結果オーライなのよ」



「結果オーライ? 
伝わればそれでいいってこと・・・ですか?」




「言い換えれば、
どんなにすごいテクニックを使っても

女性に伝わらなければ

なんにもならない
ってこと。

当たり前の話なんだけれど、
リードしたつもりで終わってしまう人が多いのね」


「ホイスクにしても、
女性が分からなくて一瞬迷ったりするでしょ?
そうすると
『何で、伝わらないんだ!?
コッチは一生懸命リードをしているのに・・・』
となる。
さて、フォローできない女性がダメなのか?
男性のリードが悪いのか?
よくモメル話でしょ?」



みんなは、
フンフンうなずきながら聞いている。



「今回のホイスクのリードにしても、
“出来上がり”って随分繊細な認識の話よね? 
自分で教えて言うのもナンだけど、
こんなのすぐにできるはずがない(笑)
だから、相当練習が必要なのよね。
で、練習しながら、
『あぁ、CBMを解くことで
右回転に女性をリードってこういうことなのか・・・』
という風に、
自分の知識ナリ理論ナリに肉付けをしていくわけね。
で、
『あ、分かった、モウこれで万全にリードできている』
なんておさまってしまわずに、
『もっといい感覚のリードができないだろうか?』を、
自分の中でも探していく。
つまり
『CBMを解くことで右回転に女性をリード』
という知識を手がかりに、
その内容をもっと実感し膨らましていくのね。
そうしていくと、
その人の“ホイスクのリード”は

本物になってくるでしょうね。

リードって進化するものだから」



「チョコチョコッと試して、
女性に伝わったからって、まだまだなんですね」

感じ入ったように坂田さんが言う。



と、突然、ハナコさんが手を上げ
「先生、じゃぁ、自分のパートナーとだけ
踊ってたって上手くなりませんよね、絶対に」
 
と、自分のリーダーのことを思ってか、そう言うと



「うーん、ソウ思っている人
(自分のパートナーとだけ踊ってたって上手くならない)
はソウかもしれない。
でも、リードが上手くなる過程も、
人によってさまざまだからなんとも断言できないわね。
たった一人のパートナーとでもマンネリ化せず、
ジックリ向き合うことで
立派にリード上手になる人もいるからね。
もちろんパートナーである女性も
自らドンドン進化していこうとする
意識の高い人でないと難しいでしょうけれどもね」



「女性の力も要るってことですよね」
ハナコさんがしんみり言うと



「そこなんです! 
先生、私、ホイスクって
なんだか上手くいかないんです。
足をかけたとたん男性に
置いてけぼりになっているみたいで、
ソコからのシャッセ・ナチュラルターンも
気持ち良くできたことがないんです。
あ、それから、顔の回し方(?)も
イマイチよく分かりません。
すごく、ベーシックなフィガーだから、
なんか、恥ずかしいんですけれども・・・」

とカナちゃんが言い出して



「カナちゃん、全然恥ずかしいことではないわ。
では、女性のほうに移りましょうね。
ホイスクは女性も難しいテクニックが入っているものよ」



      続く 第226話へ



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