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チョット中休み エッセイvol.5 

骨格で立つ

~“足を使って踊る”ために“使える足を創る” ⑦~


「ねぇ、ヒデ君、コレを見て」
と差し出したのは、
私のお気に入り、愛読(?)しているトアル本。
その名も
『めくってわかる からだのしくみ 人体絵本』
言わば、人体解剖学本の子供向けバージョンなんだ。
骨格やら筋肉やらが分かりやすいように絵で示され、
難解な各部分の名称に
すべて振り仮名がふって説明が施されてあるから、
ムッチャ分かりやすい。
で、いたるところに“めくる仕掛け”がされてあって、
たとえば、頭蓋骨(ずがいこつ)の絵が
書いてある部分の紙をめくると、
その中から脳みそが現れ
・・・みたいな感じに作られている。
お子様向けとはいえ、
大人が見ても十分楽しめる、優れもの絵本なんだ。 
で、ヒデ君に開けて見せたページには、
骸骨(がいこつ)の全身像がドーン。
その中で見せたかったのは、

足・脚の骨のつながり

ただいまレッスン真っ最中の
「足を使って踊る」ために通るべき正しい経路なんだ。



「ホラね、コレがすねの中にある、2本の骨。
脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)よ」



「うわ、すごい、こんなに太さ、違うンヤ」



「そう、こんなん見たら
『脛骨(けいこつ)にちゃんと体重乗せんと
そらアカンやろ』って思うでしょ?」



「ホンマや。
腓骨(ひこつ)なんて、コラ重い体重、
支えられヘンやろ。
下にも上にも骨がないんやモン」




「そうね。
脛骨(けいこつ)の上には、ヒザの骨があって、
その上には、大腿骨(だいたいこつ)、
そして骨盤っていう風に
上手いことつながっているよね。
この骨の組み立てどおりに
体重が乗っていけば無理がないし、
一番良い運動ができるわけ」



「フンフン。

筋肉ではなくて骨で体重を支える

ってそういうことか」




「そうよ。それに、この大腿骨は
例の大腰筋によって背骨のこの辺り
(みぞおち辺りに当たる骨を指さしながら)
のところから吊られているから、
本当なら、ものすごく楽に立ったり
動いたりできるはずなのよね。
でも実際はといえばそうカンタンには行かない。
普段の生活のなかでも筋肉の無駄なリキミで
踏ん張ったりしていることが多いわけ。
もちろんダンスのときでも」



「ソレって骨格の仕組みに沿って
ちゃんと動けていないってこと?」




「そうよ。前も言ったけど、
知らず知らずに
本来は骨がするべき仕事を
筋肉が肩代わりしちゃってることが多い
のよ」



「ふーン・・」



「重力が隙間なくかかってくる
この地球上で直立歩行を上手くできるように、
進化し続けてきた

骨格並びに

カラダの仕組みの“恩恵”


をまだ、
私たち人類は完全に受け取れていないのかもね(笑)」



「わぁ、面白いこと言うなぁ」



「ヒデ君も、生まれてこの方
『できるだけ無駄な筋肉を使わずに
正しい骨格のつながりで動こう』
なんて思ったことなんてないでしょ」



「そらそうヤン(笑)」



「私も。
でもねダンスを上手になりたい、
もっときれいに踊りたい、
そのためにはどうしたら良いか
・・・を突き詰めていった結果、
ダンス以前にもっと普段からやっている
当たり前の動き自体を洗練された良いものにして、
カラダ本体を矯正していかなきゃ
ダメなんじゃないかって思うようになったんよ」



「ハーン。
その矯正ってのが、
正しい骨格アライメント(方向性)で動く
ってことか」




「うん、デネそんな風に考え出すと、

ダンスの中で

カラダの動きを再教育する


っていいことだなぁって。
立ったり、歩いたり・・
普段もう全く無意識にやっちゃっている
理にかなっていない運動を
直していけるチャンスなわけよ。
だってね、重力を利用しながら、
骨から骨の連動で上手く動いていくにも
練習ってモノが要ると思うのよ。
ソウ、練習しないとできないのよね。
ズーっと重力やら骨格やらなんて無視した中で、
ある意味頑張って生きて動いてきたんだもん(笑)
その練習をダンスという手段の中でやったら、
ダンスはもちろん上達するだろうし、
カラダつきもカッコ良くなるだろうし、
一石二鳥!」



「その考え、大賛成!
俺もかっこよくなりたいモン」




「でもココで要注意なのは、
一体どんな練習をするかってコト。
矯正するどころか、
かえって変になることだってあるんだからね。
例えばトウバランスの練習にしても、
『ふくらはぎの筋肉鍛えて頑張ろう』ってノリで、
がむしゃらにやれば、
コンナ弱い骨(絵本の腓骨=ひこつを指しながら)に
体重をかけて立てるようになっちゃうんだもの。
新たに筋肉付けてまでも・・・」(第211話)



「そうやろな。
オレもきっとするやろな。
なんも知らんかったら」




「だからね、
ダンスそのもののレッスンと
平行して矯正が必要なのよ。
“足を使って踊る”ための
“踊れる足を創る”みたいな。
で、矯正するときは、
ある意味厳しく、そして根気良くね。
力を入れたってこの時はOK 。
実際に踊るときには、
できる限りの一切の力を排して
ダンスに専念することがベスト
だから」



リビングの床に広げた絵本を前に座りこんで、
ズーっとそんな対話が繰り広げられ・・・
そう、ダンスの話ってホント、尽きないよね。



「で、足の使い方のことで
ひとつ聞きたいんやけど。
前にジュンコ先生が言っていたこと・・・」




「ナニ?」



「“足を使って踊る”時のポイントは
“足首”で、
ユルめる(曲がる)よりもむしろ
伸ばすほうを重視する
(第210話)って。
そうなん?」




「そうよ」



「ヒザや太ももより足首が大切なの? 
それに普通『足首を使いなさい』って言われたら、
“曲げる”コトをイメージしそうやなと思って」




「なるほどね。
OK!説明するわね。
まずなぜ足首がポイントか?
これはね人体の構造上、
一番下で重力を受けている部分
だからよ。
地球が引っ張る力って、
想像以上に、強力なパワーがある。
だから、簡単に言えば、
下にあるものが安定ナリ、
しっかりとした動きができないと、
その上に乗っかっているもので、
何とか立て直そうとしてもやっぱり無理があるのね」



「地面に足がついていない状態だと、
ヤッパ何やっても上手くいかないってことか」




「ソウ。
ひざや骨盤の動きが良くなっても、
インナーマッスルが鍛えられても、
ある程度のところまでは成長するけれど、
やっぱり頭打ちするときがやってくるわ。
下があっての上だからね。
後、足首はコレも重力を受ける構造上、
ほっておいても曲がるようには仕組まれているわ。
でも、伸ばすことは重力に逆らう方向だから、
人為的にやっていかないと、
勝手には習得できない
・・・だから重要なのよ。
それに“曲げる”という行為があるのも、
次に“伸ばす”があるからでしょ。
つまりもっと上に行きたいから、
いったん曲げるんだ風にも解釈できる。
まぁ、言えば

足首を伸ばすという行為によって

さらに人体の表現が広がる


ってことね。

例えば、

正しいトウバランスは、

足指の上に上手い具合に
脛骨(けいこつ)や骨盤が乗っかり、
その分、重力が分散されずに
一点に集中するわけだけれど、
それが、上手くできたって時は、
すごく気持ち良いし、楽しいし、

非日常的な表現になれる!

ソレがダンスなんだもん」



「表現がダンスか・・・そらそうやわな。
ダンスとは人体に仕組まれた可能性を見つけ出し
ソレを表現すること・・・なぁんてね」




「分かったところで、
ワルツのスイング運動が表現できるように、
しっかり足を矯正しよう。
さぁトウバランスを練習!」



さぁて、この次のエッセイの時までには、
さぞかし使える足に成長しているハズのヒデ君、
がんばれ!



      続く 第217話へ


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